「投資をしませんか?」の本質 ―必ず儲かる話はあるのか―

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◎「投資をしませんか?」の本質


「過酷な労働&低賃金」、こんな環境に嫌気がさし、転職を考える女性が多いという記事がありました。
きっとみなさんの中にも転職を考えている人がいると思います。


「楽して稼ぎたい」という気持ちは、誰でも本音として持っていると思います。
ただ、この気持ちがあまりにも強いと、「おいしい話」を持ちかけられた時に心が動いてしまうかもしれません。


以下の話は、社会の仕組みの一部についてです。


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「投資をしませんか?」と営業マンが言いました。
「投資をすれば必ず儲かります」と断言はしませんが、そう思わせるようなトークで、みなさんを誘います。


さてみなさんは、営業マンが言うとおりに、投資しますか?


その投資が確実に儲けとなって戻ってくるなら、その営業マンは仕事を辞めて自分で投資をするはずですよね。
ですから、実際は投資をしても儲からないと思っていいです。


世の中、経営学部がある大学が経営難になることもありますし、経済学者にお金が集まるわけでもないんです。
儲かる人がいるなら損をする人もいて、儲かる側に入れればラッキーですが、それでは人間は「勝者」と「敗者」に分かれてしまいます。


お金の世界・・・「儲かった、損をした」と一喜一憂し、時には戦争に発展してしまうなんて、悲劇以外のなにものでもありません。


たとえば時々話題になる「インサイダー取引」は、確実に儲かるかもしれません。
しかし不法行為で捕まるか、お金を得て一時的な快楽に溺れるのと引き換えに、人として大切なものをなくします。
インサイダー取引がうまくいったらうまくいったで、捕まるまでのめりこむかもしれません。
あぶく銭を巡って騙しあいになってしまえば、心はいつも安定せず、溜まったストレスの発散のために、儲けたお金を全て享楽に浪費するかもしれません。


大金を上手に使える人は、「大金がなくても幸せになれる人」です。
お金を手に入れても、知恵がなければ、お金に操られてしまうんです。


「それが本当に儲かる話なら、紹介してくれた人が独占しているはず」

このことを忘れないでください。


結局は「おいしい話はない」ということです。



◎「おいしい話」があったとき


楽してお金が手に入る「おいしい話」というのを聞いたことがある人もいるかもしれませんし、実際に大金を手にした人もいるかもしれませんが、それが本当に「おいしい話」かどうかは別です。


世に言う「おいしい話」は、「たとえ大金が手に入っても、お金目当ての人や会社に囲まれて人間不信や自己嫌悪になる」、というのが典型例です。


すぐにひどい目にあうか、時間をかけてひどい目にあうかは別として、その場ではおいしそうに見える話でも、やってみたらひどい目にあうことがほとんどで、おいしい話には必ず悪い意味でオチがあります。


最近では「ネットワークビジネス」と呼ばれるものがその一例かもしれません。
予定通りにお金を得られるのはごく一部の人ですし、得られたとしても、さらに大切なもの、つまり「愛・心・知恵」などと引き換えになります。
愛を得ようとしてもがけばもがくほど、愛が遠ざかっていくわけです。


「お金が欲しい、贅沢したい」と思ったとき、なぜそうしたいのか考えてみると、結局は「寂しさ」が根本にあることに気付きます。
仮に地球で一人きりになったとき、お金も物も全て手に入りますが、喜ぶ人なんていないんです。


お金を使って得ようとしているものを直接手に入れることができれば、お金は無用になります。
人間がお金を使って得ようとしているものは、究極的には「愛」でしたよね。
しかしお金では「愛のようなもの」しか手に入らないんです。
ということは、愛はお金がなくても手に入るということです。
「貨幣」がない時代から愛はあったんですから、当然なんですけどね。


愛は、愛とは何かを知り、愛する努力をすることで手に入ります。
愛を手に入れるということは、地球上の全てのお金を手に入れることより価値があります。


今後「おいしい話」を聞いたときは、この投稿を思い出してくださいね。

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