心のトレーニングに必要な時間
（読了目安8分）
あなたは「パートナーを求めている女性」という前提です。
いくら高学歴・高収入の男性でも、あなたにとって「大切なもの」を持っていなければ、その男性を自分のパートナーの候補として考えないと思います。
その男性があなたに夢中になっていても、あなたは相手にしないか、男性の都合のいいところだけつまみ食いして終わりだと思います。
同じように、いくら外見が美しくても、いくら貴重な資格を持っていても、いくら高学歴を持っていても、男性にとって「大切なもの」を持っていない女性は、男性から、パートナーの候補として見られません。
あなたがその男性に夢中になっても、いいところだけつまみ食いされて終わります。
「つまみ食い」程度で済めばまだマシです。
マスターは東京在住時代、男性にのめりこみ苦労している若い女性を多く見てきました。
「大切なもの」を持っていない人は、長く愛されることはありません。
ところで、「大切なもの」ってなんだと思いますか？
「大切なもの」というのは、「内面的な大人度」です。
「大人の心」と言ってもいいかもしれません。
では、「心」を鍛えるにはどうすればいいんでしょうか。
そして、心を鍛えるのにかかる時間はどのぐらいかかるんでしょうか。
身体を鍛えることを例にしてみましょう。
以下、マスターの過去の経験です。
2017年9月時点のマスターは、「けんすい」が1回もできませんでした。
その年の大晦日の目標回数を「1回」に設定して練習したところ、目標を達成しました。
2018年5月のマスターは「4回」できるようになりました。
その年の大晦日の目標回数を「5回」に設定し、クリアしましたが、けんすいが4回できるようになるまでに、マスターは8ヶ月かかっています。
その後も練習を続け、2019年の大晦日の目標「10回」をクリアしました。
このトレーニングは、「人はどんなことでも、時間をかけて鍛えればできるようになる」ということを、スタッフや子どもたちに見せるためでした。
体調が悪い時は休みましたし、うっかり忘れたりしましたが、結局練習を続け、14回できるようになったところでやめました。
けんすいが１回もできなかったマスターは14回できるようになったんですが、それには3年以上かかっているんです。
目標の達成には何年という時間が必要になり、2，3週間などの短期間では無理がある、ということです。
ダイエットや勉強も同じかもしれませんね。
2，3週間の短期集中ダイエットで10キロ減量しても、皮膚がたるんでしまったり、リバウンドに悩まされることになりますから、やはり年単位の地道な努力が必要です。
また、ある学問を実用的なレベルまで学ぼうとすれば、数年、場合によっては生涯学び続けることが必要です。
そして・・・「心」を鍛えることも同じです。
身体を鍛えるのと同じで、心も「日々の努力の積み重ね」で鍛えられていきます。
短期間の合宿セミナーで簡単に鍛えられるわけはありません。
ダイエット合宿で減量に成功しても、その後が続かないように、セミナーに参加しても、その後が続かないんです。
短期間で心を鍛えようとすると、つい焦って頑張ってしまいますが、その焦りが心の成長を妨げますから、焦る気持ちは大敵です。
そして、心に負荷がかかりすぎれば心を壊してしまいますから、短期間で強い負荷をかけることは危険です。
「心の」崩壊は目に見えにくいので、「身体」の故障よりやっかいなんです。
そう考えると、心を成長させるには、やっぱり「時間」が必要なんです。
「心の成長のために、なにかをしなければいけない」という焦りが、むしろ心の成長を妨げているとも言えます。
みなさんの周囲にいませんか？心の成長が大切なことはわかっているのに、その方法がわからず焦っている人って。
マスターの知人にも、「私は心を鍛える！」と、自己啓発セミナーに行ってみたり、ヨガや新興宗教をやってみたりしている人もいますが、焦るばかりで、活路が見えない人がほとんどです。
前回の記事に書いたように、薬師寺や善光寺などの、大きなお寺の管主（トップのお坊さん）たちも不倫をしたりセクハラをしているんですから、宗教では心の成長は望めないということはわかりますよね。
人間は、心が満たされない限り幸せになれません。
ですから、宗教や学問では幸せになれないということです。
「私は宗教もセミナーもヨガもやっているのに幸せになれない」
ではなく、
「私はやることをやっていないから幸せになれない」
です。
「状況証拠」を信じてください。
「幸せではない」と感じるのは、そのために必要なことをやっていないからなんです。
商業的な方法では、お金と時間が無駄になる場合がほとんどです。
筋トレ、ダイエット、勉強、そして心の成長も、目標を達成できるのは、焦らず地道に、「本質的な努力」を続けられる人です。
では、どうやったら心のトレーニングができるんでしょうか。
仏教の経典を暗記しないとダメなんでしょうか、聖書を暗記する必要があるんでしょうか・・・
大丈夫です、みなさんはなにも暗記する必要はありません。
「これは愛なの？」と常に考え、愛だと思うことを続ければいいんです。
そして、その判断や行動が正しいかどうかは、その日あなたが快適に悔いなく過ごせたかどうかでわかります。
また、決してなにかを「する」ことだけが愛ではありません。
たとえば、心に傷がある人は、心を休ませることも愛なんです。
そう、なにもしないことも、場合によっては愛なんです。
ボーっとしていることも愛、そしてボーっとしている自分を責めないことも愛です。
そして常に、「ほんの少し」だけ頑張ることが大切です。
「ほんの少し頑張った」と信じることができれば、心は成長し、自分を納得させることができ、自信につながります。
筋トレも、無理をすれば怪我をしますが、常に「ほんの少し」だけ頑張ることで、ケガなく筋肉の成長が続くわけです。
ほんの少し頑張ったかどうかは、その日、快適に悔いなく過ごせたかどうかが基準です。
愛はあなたの外側にはありませんから、外側に向かって探す必要はなく、自分が愛だと思うことを実践し続け、「ストレスなく暮らせているか」という状況証拠から判断してください。
心のトレーニングは、たったそれだけです。
「これは愛なの？」と愛を判断し、実践するのは自分です。
「これは愛なの？」と自分に問いかけながら実践する作業は、初めは判断のポイントさえわからず、判断できてもうまく実践できません。
しかし、「車の運転」を思い出せば、希望は持てるはずです。
公道初日から現在までを思い出すと、あなたは必ず上達しているはずです。
様々なトラブルを経験しながらも運転に少しずつ慣れていき、気付けば自然に実践できるようになったことも多いはずです。
（自動運転の時代はもうすぐですけどね）
車の運転は、一人で運転しても上達しますが、助手席に助言をくれる人がいれば、より安全に早く上達します。
初心者が一人で車の運転をしていると、様々なトラブルに巻き込まれ、場合によっては事故を起こし、車の運転がイヤになる場合もあります。
人生で言えば、親や他人の助言を無視し、自分の判断だけで行動し、自暴自棄になってしまうパターンです。
車の運転は「やーめた！」で済みますが、「人生やーめた！」をやってしまうと、周囲の悲しみと驚きは計り知れません。
運転の先輩が助言をくれれば、事故を防ぎながら早く上達するように、人生も、人生の先輩から助言をもらえば、トラブルを防ぎながら早く愛に近づくことができます。
特に30歳を過ぎて、思い通りの人生になっていない人は、人生の先輩からの助言を大切にしてください。
自分の方法にこだわりすぎると、いろいろな意味で間に合いません。
しかしひとつ大切なことは、「三悪をやる人や、感情的になって怒る人から助言をもらってはいけない」ということです。
たとえば、車の運転の練習の時、助手席の先輩が感情的な助言をするため、練習がイヤになってしまった人もいると思います。
運転が不安な上に助手席の人からは怒られ、「練習どころではない」という状況です。
これでは運転そのものがイヤになってしまいますよね。
感情的になって怒る人は、あなたの成長を望んでいるわけではなく、ただ自分のストレスを発散しようとしているだけです。
ですから、感情的になって怒る人から助言をもらってはいけないんです。
もちろん「三悪をやる人」から助言をもらってもいけません。
三悪をやる人は、物事の「原因」を外側に求める人ですから、他人を批判することが多く、「他人が悪い」という考え方をあなたに教えようとする場合があるからです。
それではあなたの成長が止まるだけでなく、あなたも「他人が悪い」と考えるようになり、ストレスから解放されなくなってしまいます。
◎まとめ
長く愛されるには「心のトレーニング」が必要です。
「心のトレーニング」というと、なにか「特別なこと」をしなければいけないような気持ちになるかもしれませんが、愛について考え、実践する生活そのものが、心のトレーニングです。
お金を払って学んだり、資格を取らなければ落ち着かない状態の人がいるなら、それは、「経済社会・商業社会」から流れる情報に影響されている場合がほとんどです。
たとえば、「ジムに行かないと鍛えられない・痩せられない」なんてことはありません。
※ダイエットの一例「本質的な努力をすれば」（結婚前の妻のダイエット写真です）
同じように、心のトレーニングのために宗教をやったり、心理学を勉強したり、自己啓発セミナーに参加したりする必要もありません。
フタを開けたら、組織の指導者たちが、不倫やお酒まみれになっていることもよくあります。
あなたのお金は、あなたのために使ってください。
彼らの不倫や飲酒の資金を提供するために使うなんてもったいないです。
心は成長し続けるものですから、心のトレーニングに必要な時間は、「生涯の時間全て」と言っていいかもしれません。
生きることがすでにトレーニングですから、焦る必要などないんです。
愛とはなにか考え、それを地道に実践し続ける生活を続けてください。
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