愛なのか感情なのか

(読了目安3分)

「感情的にドカーンと怒るわけではないのですが、ピシャッと言い方がキツいというのは感情的に怒るのと同じことなのでしょうか?」


という質問をいただいたことがあります。


良い質問です。
というのも、実際の生活では「ドカーン」と怒ることよりも、「ピシャッと言い方がキツい」という方が多いですもんね。


以下、「言い方がキツいというのは感情的に怒るのと同じかどうか」ということについて書きますね。


「キツい言い方をした本人の気持ちが感情的だったかどうか」ということで書きます。


キツい言い方をした本人が、言ったあとに優しい気持ちになれるなら「愛」です。
キツい言い方をした本人が、言ったあとに後味が悪いなら「感情的」です。


後味が悪いのは、相手のための発言ではなく、自分のストレスを発散するために感情的になったからです。
キツい言い方をした本人は、「あんたのために言ってるのよ!」と説明するかもしれませんが、後味が悪いなら「感情的」です。
「そのぐらいなんで分からないの!・私を分かってよ!」などの自分本位の感情的な発言です。




◎自分が感情的になって怒ったか確認する方法


自分が感情的に怒っているかどうか知るには、怒った相手を優しく抱きしめて頭をなでてあげられるかなどを考えてみてください。
また、相手の幸せを望んでいるか、気分が穏やかかどうかなども考えてみてください。
自分の心境が、愛をこめて子どもを叱る親の心境かどうか考えてみればいいんです。
幸せを願う気持ちがないなら、感情的になって怒ってしまったということです。
もう少し具体的に書くと、怒ったあとすぐに気分を切り替えられず、ふてくされていつまでも笑顔になれないなら、その人は「感情的になって怒った」と言えます。


逆に、あなたを叱った相手が、あなたを抱きしめてくれるなら、それはあなたのことを考え、愛をこめて叱ってくれたということです。


使った言葉がキツいかどうかは、育った環境によってある程度の違いもあります。
ですから、「感情的に怒ったか」という判断材料になるのは、言葉そのもののキツさよりも、その後怒った本人が「私は後味の悪い思いをしていないか」「私は相手を抱きしめてあげることができるかどうか」などでわかるわけです。


自分のキツイい言い方が感情的だったかどうか、自分でもわからない場合、上記のようなことを考えてみてください。


以下に続きます。

◎相手の言葉を判断するには


では、ピシャッとキツく言われた側が、その言葉を「愛」か「感情的」か判断するにはどうすればいいでしょうか。


まず第一に、言われた本人がそれを素直に愛だと感じるなら、「愛」です。
また、「逆の立場になった場合、私も同じように言うと思う、感謝しよう」と思えるなら、相手の言葉はやはり「愛」です。
そして相手が「三悪(酒・タバコ・女遊び・ギャンブル)」をしていないなら、あなたが「愛」だと感じた感覚は、ほぼ正しいと思います。


次に、「感情的に怒ってる」と感じるなら、相手の言葉はほぼ間違いなく「感情的」です。
また、「逆の立場になった場合、私ならもっと穏やかに言うわね」と思うなら、相手の言葉はやはり「感情的」です。
そしていつも書くように、三悪をしている人から出るキツい言葉は、「感情的」である可能性が高いです。


三悪をやる人は、物事の原因を外側に求める人ですよね。
「なんでそんなこともできないんだ!」とか、「なんでそんなこともわからないんだ!」と、他人を責める気持ちが常に心の中にあり、その気持ちが感情的な発言になって出るわけです。

以上、愛なのか感情なのか、判断のヒントにしてください。

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