食品偽装と自分偽装

(読了目安6分)

今回は「食品偽装」と「自分偽装」の話です。


世の中には、食品の産地や食品そのものを偽装して売る人がいます。
その理由は、「愛をそそぐため」ではなく、「お金儲け」のためです。
自分の利益のためにウソをつき、安く仕入れた物を高く売ることで、本来得られる金額以上のお金を得て、それで遊ぶわけです。


ウソをついてお金を稼いでも、愛をそそぐことはできません。
みなさんもそうですよね、人をだまして得たお金でなにかをしてもらっても、そこに愛を感じることはないはずです。
偽装をしてお金を稼ぐことや、そのお金を使うことは、愛から遠ざかる行為だということを忘れないでください。


「食品偽装・産地偽装」というのは、なぜか生産量を上回る「魚沼産コシヒカリ」が出回ったり、オーストラリア産の牛肉が日本産として売られていたり、ブルーマウンテンじゃないコーヒーがブルーマウンテンとして売られる行為です。


レストラン業界でも「手作りケーキ」と言って大手メーカーの冷凍ケーキを出す店もありますし、ブラックタイガーを車エビとして売るなど、書き出したらキリがありません。
食品の種類を偽ったり、産地を偽ったりして、自分の利益を追求するわけです。


なぜ偽装をやるかと言えば、みんなお金儲けのためです。



食品偽装についてマスターが書きたいことは2つです。


まずひとつめは、偽装した食品を食べて、
「やっぱり魚沼産コシヒカリは美味しいよね~」なんて言っていると、本当のことを知っている人が冷ややかな目で見ている可能性があるということです。
偽装に騙される人は、バカにされることはあっても、知恵のある男性から長く愛されることはありません。
おいしいものはおいしいし、まずいものはまずい、判断はそれだけで充分だということです。


「〇〇産だからおいしい・〇〇産以外はダメ」というのは、売る側のバイアスがかかった商業ベースの情報に影響された言葉です。
産地やブランドなどにこだわると、それがウソだったときにずっこけます。
みなさんは、「自分がどう思うか」という判断をしてください。


次にメインの話です。
食品偽装をしてお金儲けをしている人たちのせいで、食品アレルギーがある人が、「アレルギー物質」を食べてしまう可能性があるということです。
寿司業界で言えば、「この魚なら大丈夫だけど、あの魚はダメ」という人がいなくもないんです。
そのとき、「表示を信じて安心して食べたつもりが、なぜか体調が悪くなる」ということです。
売った店は真実を隠そうとしますから、食べた本人は、自分のアレルギーについて正しい判断ができなくなってしまうわけです。


これは、命に関わる問題になったら大変です。
極論すると、企業の利益を優先したウソを信じた人が、アレルギーで死んでしまうんです。
「善意の消費者が、悪意の企業の犠牲になる」という悲劇になるわけです。
これはみなさんも気をつけてください。



◎偽装では長く愛されない

次に、人間の偽装についてです。
自分を偽装している人、いませんか?


就職の面接で、できないのに「できる」と言ってみたり、気になる男性の前で、いつもの自分より化粧や服を背伸びしたりしていませんか?
マスターは以前「クリスマスまでにダイエット!」「結婚式までにダイエット!」なんていう宣伝を見ましたが、たとえ成功しても、これは完全に「自分偽装」です。
その場しのぎですから、ダイエットに成功してもリバウンドするか、リバウンドしなくても、「自分偽装」の考え方では「愛」は長く続きません。


自分偽装の目的はなんでしょうか。
人は、自分をより「大きく・良く」見せようとして偽装しているはずなんですが、その目的は、たいていが目先の利益を得るためです。
つまり、偽装をすることで自分を幸せにしようとしているわけです。
しかし、ちょっと考えてみてください。
自分を偽装してその場で何かを得たとして、その後、偽装し続けることはできるでしょうか。


きっとムリがあります。


たとえば自分を偽装してパートナーを作り、結婚することだけは可能になるかもしれません。
しかし、偽装した女性を見抜くことができない男性と、偽装すれば幸せになれると思っている女性が作った家庭はどうでしょうか・・・
平和な状態が長く続くはずはありません。
つまり、自分を偽装するほど長く愛されないということなんです。


みなさんは、その男性が、「オレはブランドだぜ!」と、必死になって偽装する人だとわかったら、きっと一緒にいたくないはずです。
ですからみなさん自身も、小手先の自分偽装をしない安定したオリジナルブランドになってくださいね。
それが、長く愛されるために必要なことです。


また、自分を偽装している人は、社会の様々な「偽装」についても、強く言えないことを忘れないでください。
自分のことを棚に上げて文句を言う人も、やはり長く愛されるはずはないですから。



◎まとめ


食品業界の偽装に限らず、車業界なら燃費データの改ざん、建築業界なら強度計算の改ざん、教育業界なら入試データの改ざんなど、みなさんいろいろやっていますよね。
そこまでしてウソをつくのは、結局お金が欲しいからなんですが、お金が欲しい理由は、寂しいからなんです。
企業の設立理念は、表向きはいつだって「社会貢献・人々の笑顔のため」です。
しかし多くの企業は、その逆をやっています。


人間も、「あなたのため」と言いながら、自分の利益を追求している人がほとんどです。
だからこそ、自分偽装をする人間たちが作る会社も、様々な偽装がいつまで経っても終わらないんです。


みなさんは、「社会貢献」と言いながら偽装を続け、人にウソをつき、それで得たお金でお酒を飲み、愚痴を言う人ばかりの世界に住みたいでしょうか。
そんな世界に愛があると思いますか?


社会の仕組みと人の心の仕組みを知り、愛のある生活を楽しんでください。
経済社会の仕組みの中で、愛を見失うことがないように、いつも「これは愛なの?」と考え続けましょう。
背伸びをし続けると疲れてしまいます。
自分以外のなにかになろうとせず、あなたというオリジナルブランドになってください。

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?