楽しませてもらおうとすると

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気になる人が現れたとき、「ずっとあの人と一緒にいたらどんなに楽しいだろう」と思うことってありますよね。
その人を含むグループで遊びに行き、その人と盛り上がり、楽しい雰囲気のまま別れたりすると、思いは一層つのります。


何度か遊びに行くうちにやがて気になる人と付き合い始めると、その人への気持ちは最高潮に達し、しばらくの間は相手のことばかりになり、食事や睡眠がなくても元気に過ごすことができます。


ですが、その後2人きりで長く行動すると、時間の経過と共に相手に飽きてしまう場合があります。
その理由は、「楽しませてもらおう」と考えるようになるからです。
付き合い始めたときは、相手を楽しませようとし、相手を理解するための努力を惜しみませんでしたが、徐々にわがままが出て、相手から楽しませてもらおうとしてしまうんです。


「いいえ、私は相手を楽しませることばかり考えています」なんて言う人もいるかもしれませんが、自分は相手のリアクションで楽しんでいるわけですから、結局相手に楽しませてもらおうとしていることになります。


双方が相手のことを知り、徐々に話題がなくなってきて、肉体関係もピークを過ぎたころ、大人の思考かどうかが問われます。
「あの人と一緒にいると楽しい」・・・はじめはそうであっても、その気持ちが高じると、相手から楽しませてもらおうという思考につながり、「私を楽しませてよ」から、「私が楽しくないのはあなたのせいよ」に変わっていきます。
これではお互いに得るものはありませんよね。


愛は「私もあなたも周りも楽しい」という状態ですから、「私が楽しくないのはあなたのせいよ」という状態になったら、2人の間に「愛」はなくなります。
そして浮気や不倫、またはそれに準じた状態、つまり、「お酒、タバコ、ギャンブル、過食、過趣味、ペット、宗教」などに夢中になり、パートナーとの心の関係がなくなっていきます。


子どもは一人で楽しむことができませんから、「だれか遊んでー!」と不機嫌になり、「だれかが遊んでくれないからヒマ」と、自分の不幸を他人のせいにします。
大人になっても子どもの思考のままでは、結局「私が不幸なのはあなたのせい」と考えてしまいます。
パートナーとの楽しい関係を続けたいなら、「自分で自分を楽しませる力・自分の幸せを自分でキープする力」が必要になるわけです。


自立した人間同士の恋愛は安定し、平和で長続きします。
「不安定な恋愛が多かったなあ」と思う人は、他人から楽しませてもらおうとしていなかったか、自分に問いかけてみましょう。

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