おいしく食べるということ
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「おいしいものを作るための条件」と言えば、みなさんはなんだと思いますか?
たとえば、火加減や味付け、調理の順序、盛り付けなどが大切だと思いますか?
「包丁の切れ味が悪いと味が悪くなる」と言われることもありますよね。
ソースにこだわるといいとか、いい食器を選ぶとおいしくなるとも言われています。
では次に、不安定な火加減で、調理の順序や盛り付けもメチャメチャで、100均で買ってきた包丁で食材を切り、スーパーの特売のタレで味付けをして、紙の皿に盛り付けて割り箸で食べる料理は、おいしくないと思いますか?
上記は、前者が「フランス料理」、後者が屋外の「バーベキュー」の例えです。
意外なことに、メチャメチャに作るバーベキューだって、おいしい場合があります。
たとえ食材が焦げてしまっても、なぜかおいしいこともあります。
「手間をかけてこだわるほどおいしいものができる」と思っている人も多いと思います。
しかし、手間をかけてこだわるほどおいしいものができるなら、フランス料理はすごくおいしいですし、バーベキューはまずいはずです。
しかし、バーベキューだっておいしいんです。
むしろ高価なフランス料理より、仲間と食べるバーベキューの方がおいしいときがありますよね。
ということは、料理の味を決めているのは、コストやこだわりではないとわかります。
ではいったい、料理のおいしさを決めているのはなんなんでしょうか・・・
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もうわかりましたよね、料理のおいしさを決めているのは、「心」です。
理屈上は高度に管理されたフランス料理の方がおいしいはずでも、そこに「心」が入ると、バーベキューの方がおいしくなることもあり得るんです。
それが「おいしく食べる」ということです。
「おいしいものに幸せにしてもらう」という考え方も悪くないですが、「心のコンディションを整えておいしく食べる」という考え方の方が、より愛に近い考え方と言えます。
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