ドアは優しく
(読了目安3分)
ドアの閉め方が荒いか優しいかで、人生が変わります。
部屋のドアはもちろん車のドアなど、どんなドアでも、優しくそーっと閉めてください。
途中までは一気に閉めていいんですが、最後の最後でバタン!とやらず、じっくりと、噛みしめるように閉めましょう。
マスターは以前、「ドアの閉め方」についてとても印象的な言葉を聞きました。
ルームシェアをした経験がある女性、B子さんの言葉です。
「外国人のルームメイトのドアの閉め方が、どうしてもストレスになってしまって・・・」
ルームメイトに「もっと優しく閉めて」と言えないまま数ヶ月たってしまい、「バタン!」という音を聞くたびに動悸がしてしまったんだそうです。
結局、それが苦痛になって引っ越したとのことでした。
「優しく閉めて」と言えなかったB子さんもいけないんです。
しかし、ドアを強く閉める「暴力的」な女性に対して尻込みしてしまい、なかなか言えなかったんだそうです。
暴力的と感じるのはB子さんだけで、おそらくルームメイト本人に悪気はないんですが、その国の人に対するイメージも悪くなってしまったとのことでした。
ですから、逆にあなたが海外でドアを強く閉めると、大げさに言えば国際問題に発展する可能性もある、ということです。
たとえば、軽く閉めたつもりでも勢いがついて閉まってしまうドアがあるとしますよね。
そのドアは、ほとんど誰が閉めても勢いがついてしまうドアだとします。
そのドアを、もしあなたが静かに閉めたら・・・きっと周囲の人は、なにかに気がつくはずです。
「この人、なんで静かに閉められるの?どこでなにをしてきた人なんだろう・・・」と、好意的な疑問を持つかもしれません。
周囲の人は、そんな優しい閉め方を見て、あなたはとても丁寧な動作ができる人だと感じます。
ドアを優しく閉めることは、周囲にとっても、あなたにとっても、みんなに良いことばかりですから、「愛」です。
また、普段から優しく閉めるクセをつけておくと、自分の価値を上げます。
たとえばあなたに彼氏がいるとします。
彼氏の母親は、それまで息子が連れてくる彼女を良く思っていませんでした。
みんなドアの閉め方が荒かったからです。
「雑な子ね、きっとなにをやるにも雑なんでしょ」と思っていたんです。
しかし、もしあなたがドアを優しく閉められれば、母親は「丁寧な子ね、きっとなにをやるにも丁寧なのね」と感じてくれますから、母親とも良好な人間関係が生まれます。
結婚の理想的な形は、親の反対を押し切る形ではなく、祝福された結婚、つまり、「あなたも彼氏も周囲も嬉しい」という形です。
ドアを優しく閉めることは、あなたにも、彼氏にも、両親にとっても良いことばかりですから、やっぱり「愛」です。
ドアを優しく閉めることのメリットを理解し、実行できれば、それが愛です。
また、あなたがドアを優しく閉めることができるようになれば、優しく閉めてくれている人がいることに気づきます。
これが、「愛をそそぐ力を身につければ、愛をそそがれていることに気づく」ということです。
さらに書くと、「愛をそそげば愛は返ってくる」ということです。
「ドアは優しく」
たったこれだけのことですが、長く愛されるための自分磨きとは、こんな小さなことの積み重ねです。
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