神についての短編集 2

(読了目安4分)

では前回に続き「神についての短編集」第2話です。
マスターの経験から愛を込めて書こうと思います。


◎「よしよし」してもらう対価


マスターは、宗教の妄信者になり、考えることをやめてしまった人をたくさん見てきました。


彼らは自分に不都合があると神に祈ります。


そして、状況が改善すれば「神のおかげ」と解釈し、改善されなければ「祈り(ご奉仕)が足りなかった」と解釈します。


「宗教・教祖」は、信者に対して「あなたの体臭や口臭・否定的な言葉・ねこ背・ヒジをついて食べるクセ・愚痴、これらが悪いので直しましょう」とは言ってくれません。

まるで母親が小さな子どもをあやすのと同じように、「原因は外側のせいだ・私は悪くない」と信じる人を弁護してくれます。


「宗教・教祖」は、信者のトラブルや悩みを、既に死んでしまった人たちのせいにし「あなたのせいじゃないんです、先祖や地縛霊を供養すればあなたのトラブルはなくなります」と言ってくれます。


しかし、母親のように無償の愛はくれません。


「地縛霊を供養しましょう、はい3万円」というように、「対価」が必要になります。

宗教では、物事の原因を外側のせいにしたい人を弁護してくれますが、弁護費用は膨大で、人生そのものを宗教に費やしてしまう人もいます。


信者は、宗教に費やしたコストが大きいほどその宗教を信じ続けなければならない心理状態になり、社会から孤立していきます。


これは「スピリチュアル・占い・チャネリング」、さらには「ギャンブル」などにも同じことが言えます。
それにコストをかけすぎると、やめられなくなってしまうんです。


また、「私は悪くない・原因は外側のせい」と信じる女性は、「君は悪くないよ・よしよし」と言ってもらう対価として、「肉体」を要求されることもあります。
実際、宗教者のトップが多くの愛人を抱えていることはよくある話です。



◎神を作ったのは人類


人類の絶滅と同時に「神」は消えますが、その理由は、神を作ったのは人類だからです。

中世ヨーロッパのキリスト教に代表されるように、「神の存在・宗教」は、その集団がまとまるための政治的手法として、「生活そのもの・義務教育」と言えるものでした。


しかし地球上がインターネットでつながり、民間人でさえ宇宙に出ようとしている現代、不都合を神のせいにする考え方は時代錯誤です。


神は、大人になりきれない人類が、頼れる存在、つまり「お母さん」を求めて作り上げたものなんです。


人類は、この200万年で少しは成長したはずです。
そろそろ「自分たちが神だった」と謙虚に認め、自分の中に原因を求めて生きていくことが必要だと思います。



◎自分を変える


「神」に祈って状況が変わるなら・・・つまり、解決策が外側にあるなら、人類はみんな神に祈るはずです。


人類は過去の経験から、「自分が努力しなければいくら神に祈っても状況は変わらない」と学び、様々な物事の仕組みについて研究を続け、現在多くの人たちが、自己責任で生きようと努力を始めました。


しかしいまだに外側を見ている人も少なくありません。


大きな家に住み、高価な車に乗り、高級ブランド物の服を着て海外旅行に行っても、幸せになれない人がたくさんいます。
彼氏ができてもすぐに別れる人がいます。
口論が絶えない夫婦がいます。


その理由は、自分の心と向き合わないからです。
他人のせいにしていたら、自分が成長できません。

出来事の原因は「周りの人たち」ではなく「自分の中」にあります。
彼氏を変えても、職場を変えても、外側(神)に祈っても、あなたが変わらなければ同じことを繰り返すだけです。



◎神や大声よりスマホ


地球の裏側の人と話すにはどうすればいいか・・・
神に祈るんでしょうか、それとも大きな声で叫ぶんでしょうか・・・


みなさんはわかっています。
神や大声より、スマホを使えばいいんです。


いくら祈っても、いくら大きな声を出しても、地球の裏側の人と話すことはできませんよね。


あなたが持っているスマホを開発したのは、祈ったり叫んだりする人たちではなく、「どうやったら地球の裏側の人と話せるか」と考え、行動した人たちです。


地球の裏側の人と話すという目的や欲を実現するには、神や大声より、「スマホ」です。
「愛をくれ!」と祈ったり叫んだりするのはやめ、「どうやったら愛されるのか」と考え、行動してください。
なにかを実現したいとき、神や大声より大切なものがあるはずです。


以上です。
※このnoteは、20代のときに辛い体験をしたマスターが、「どうやったら長く愛されるのか・・・」と考え、その答えを元に行動した結果のレポートのようなものです。
宗教でも商業的なものでもなく、父親として子どもたちのために愛を込めて書いています。
安心して読んでください。

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