ケーキの切れない非行少年たち

（読了目安3分）

みなさんは「ケーキの切れない非行少年たち」という本を知っていますか？


以下、その本に関する記事を紹介します。
短いので、よかったら目を通してみてください。

＜文春オンライン　文春図書館より＞
https://bunshun.jp/articles/-/13648


表紙には、

「丸いケーキを３等分するにはどうすればいいですか？」

という問いに対して、非行少年が「3等分」したとされるケーキのイラストがあり、それが話題を呼んだそうです。
マスターもイラストを見て「これは・・・」と驚きました。


世の中には、少数ながらケーキを3等分できない人がいます。
「認知機能の弱さ」に原因がある場合がほとんどだということですが、彼らは小学校に入ると勉強についていけなくなり、学校でイジメ、家庭で虐待などの、ネガティブな環境に置かれてしまうことが多いそうです。
そんな人たちが認知機能が弱いまま成長し、ケーキを3等分に切ろうとすると、イラストのようになってしまうわけです。


彼らは「非行少年」と呼ばれますが、非行少年になることが目的ではなく、非行少年になってしまうんです。
認知機能が弱いことで人との関わりがおかしくなり、おかしくなることで寂しくなり、非行少年になってしまうわけです。
人付き合いは自分と同じ価値観の人達が中心になりますから、自分が非行少年だと、その「悪循環」から抜けられなくなり、非行少年グループの中で生きていくことになります。


「3等分」は、書いた本人は本気なんです。

しかし一般的な人たちは、

「どうしてそうなるの？」

「それは違うでしょ」

「明らかに３等分じゃないよ」

など、ビックリするわけです。


そして・・・ここからが本題ですが、「長く愛されない」と悩む人も、「愛をそそぐにはどうすればいいですか？」、という問いに対して、3等分のイラストと同じようなことをしています。


飲みに誘われてついていく

彼氏に誘われたからバイトをドタキャンする

パチンコで負けた彼氏にお金を貸す

禁煙に失敗した彼氏を許す

自分を理想の自分にしない

否定的なことを言う


これらはみんな「3等分のイラスト」と同じで、本質ではないこと、つまり「愛から遠ざかること」なんですが、こういう行動をとる本人たちも、実際は愛されようと本気なんです。


どうすれば丸いケーキを3等分できるのかわからない人がいるように、世の中には、どうすれば長く愛されるかわからない人がいます。
そして「長く愛されたい」と悩む人の中には、以下3段階のステージの人がいます。

１段階：「自分の方法が間違えていることがわかっていない人」

２段階：「わかっていてもなにをすればいいのかわからない人」

３段階：「なにをすればいいのかわかっていても、行動できない人」

もしあなたが「長く愛されたい」と悩んでいるなら、自分はどの段階なのか考え、次のステップに進んでください。

「長く愛されていない」と感じるなら、状況証拠はそろっているわけです。
あとは自分を変えるだけです。

・・・

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