人が変われない理由

(読了目安14分)

今回は「人が変われない理由」です。
少し長めの投稿です。



「人はなぜ変われないのか」

そして

「変わるにはどうすればいいのか」

という内容です。
今後のヒントにしてください。

・・・

いつも書くように、「長く愛されること」は努力次第で誰にでもチャンスがあります。
「愛」はオリンピックの金メダルと違い、1人が得るものではなく、誰にでも得るチャンスがあるからです。


ですから、「長く愛されたいのに長く愛されていない」ということは、状況証拠として、「自分にできることをまだやっていない(自分の問題)」ということです。
自分では努力しているつもりでも、実際は「なにか」が不足しているわけです。
その「なにか」を突き止めて改善すれば、愛に近づけるわけです。


わかりやすく書くと、たとえば体臭が強い女性が、


「私は恋愛が長く続かない・・・学歴も体型も問題ないのに。ファッションだって悪くないのに、なぜ・・・」

と悩んでいるとします。


その場合、体臭をなくせば恋愛が長く続く可能性が上がるわけですが、周囲は、「おまえ臭いよ」とは言ってくれず、距離を置くようになるのが現実です。
つまり、言われないから体臭が改善されず、改善されないから恋愛が続かないということです。


体臭の他にも、「否定的な言葉遣い・悪いクセ」なども指摘してもらえないことが多く、結果として、恋愛が続かないことになります。
これらは全て、助言をもらい、悪い部分を自覚し、そこを改善すれば解決できるわけです。


ポイントは、「助言をもらえるかどうか」です。
みなさんは、周囲にいるほとんどの人に対して、「長く愛されたいならこうした方がいい」と助言できると思いますが、よほどのことがない限り、口に出すことはしないと思います。
同じように、周囲の人たちもあなたに対して、「長く愛されたいならこうした方がいい」と感じていますが、よほどのことがない限り、口に出さないんです。
多くの人がわかっていてお互いに助言をせず、時間が流れているのが現実です。


「人はなぜ変われないのか」

この疑問に対する答えは、


「自分の悪い部分を自覚していないから」

「自分の悪い部分を認めたくないから」

「自分が正しいと思っているから」

「他人からの助言を聞かないから」

「本当は、変わりたいと思っていないから」

「変わる努力をしないから」

などです。 


そして、
「変わるにはどうすればいいのか」

という疑問に対する答えは、

「助言を聞き、自覚し、改善の努力をし、結果を出す」

となります。




◎人が変われない理由 ―「助言」という視点から―



人が変われない理由を、「助言」という視点から7つ書いてみます。


1:そもそも助言されないから
「自分が正しい」と信じ、他人に対して批判的な人がいますが、そんな人は家族間の関係も希薄になり、お互いにひとつの家に住んでいてもコミュニケーションをとらず、助言さえされない状態で生活をしている場合があります。

また、学校や職場など、周囲の人たちにとっては「言ってもわからない人」と認識され、誰からも相手にされなくなり、生涯助言をもらえません。


この場合、自己プロデュースができれば変われますが、そもそもそれができる人は、「私は変わりたい」と悩むこともないわけです。


「助言されない人」は、正しいから助言されないわけではなく、周囲が引いてしまうから助言してもらえないということです。


2:助言されてもその助言を聞かないから

家族や親せきなどは、体臭や口臭などの注意や、悪いクセなど、本質に近い助言をくれます。
しかし家族からの助言は、当人には日常の小言として処理されてしまうため、心に響くことはありません。


心に響かないだけならまだしも、小言が数回続くと、「うるさい、何度も聞いてるわよ!」などと反論してしまうこともあります。


また、一般的には「良くない」とされるクセなどが、家族間の「標準」になっている場合は、誰も気づかないため変わることはできません。
マスターが体験学習希望者たちと共同生活をしてよく感じるのは、ドアの閉め方やリラックスしているときの言葉使い、否定・批判・愚痴、洗面所の水はね、クチャラー(食事のとき音をたてて食べる)などです。


親がやっていると子どもも同じことをする場合がほとんどで、これらを家庭内で矯正することは困難です。



3:本質的ではない助言を聞くから

他人は、自分が嫌われないために控えめな助言しかくれないことがあります。
本当は体臭が一番の原因だと感じていても、「髪型を変えればモテるんじゃない?」などと、本質から離れた助言しかしてくれないわけです。

また、男性が女性を口説く場合、太めの女性に対して、「太めの方が安心感があっていいよ、痩せる必要なんかない、君は素晴らしい」と口説き、セックスだけしてさようなら、となることもあります。
この場合女性は、本質的な助言、つまり、「もっと痩せた方がいいよ」という助言を得ることができないわけです。
セックスが目的の男性は、女性から嫌われないような助言をし、相談に乗るフリをしながら肉体関係を迫りますから、本質的な助言などしてくれるはずはありません。
また、肉体関係に無縁の「同性」の先輩に助言を求めても、「経済社会」に住む人からの助言には「損得勘定」があり、助言する側になにか得るものがないと、時間を作ってもらえません。


仮にあなたが25歳の女性なら、女子中学生の恋愛相談を無料で何時間も聞く気にならないと思いますが、それと同じように、あなたの相談を40歳、50歳の経験豊富な女性たちは、何時間も聞く気にならないわけです。
そうなると、あなたの話を聞いて、豊富な人生経験から助言をくれるのは、必然的に年上の男性になります。


女性が長く愛されるための助言は、人生経験が豊富な男性目線からの助言が有効ですが、それを求めた場合、常に「肉体関係と引き換え」というリスクが付きまとうわけです。
だからと言って、同年代の男性に助言をもらおうとしても、同年代では人生経験が少なく、本質的な助言をもらうことができません。




4:本質的な助言をもらってもその助言を否定するから

みなさんは、自分が誰かに助言をしたとき、相手の機嫌が悪くなったり、「いちいちうるさい!」と言われたり、「それにはこんな理由があるのよ!事情も知らないでなによ!」などと反論されたりしたら、次から助言をする気がなくなりますよね。
善意の助言をしてくれる人がいても、その助言に対して少しでも反論をしたら、もう次からは助言してもらえなくなります。
せっかくの助言を否定すると、誰も助言をくれなくなり、その結果孤立します。


やがて行き詰まりますから、「このままではダメだ」と、お金を払ってでもだれかから助言をもらおうとします。
しかしお金と引き換えにもらう助言は、多くの場合、「占い・セミナー・宗教」などの「商売」ですから、本質的な助言をくれず、柔らかい無難な助言になってしまいます。


言ってみれば、占いやセミナー、宗教などでは、「体臭や口臭、悪いクセ」などを指摘してくれない、ということです。
また、それらを指摘されたとしても、占いやセミナー、宗教などでは、改善のために付きっ切りで指摘し続けてくれませんから、悪いクセは自分で直す必要があり、多くの人にとっては至難の業になります。




5:助言を聞き入れても改善の努力をしないから

改善の努力をしない典型的な例が、「ダイエット」です。
たとえば身長157センチ、体重58キロの女性がいるとします。
本人も少し痩せた方がいいと思っていて、周囲からも「痩せた方が恋愛が長く続くと思うよ」と指摘されているとします。


自覚もあり、周囲からも指摘されている状態ですが、本人が具体的な努力をしなければ、痩せることはできません。
変われないのは、本人が行動しないからです。
助言を聞き入れても、改善のための努力をしない場合、変わることはできません。




6:助言をくれる人を否定するから

本質的な助言をくれる人も人間ですから、言ったことができない場合もあります。
そんなとき、「あなたができないんだから私もやらない」では、自分の成長がありません。


たとえばマスターがあなたに対して「約束を守りなさい」と助言します。
しかしマスターは、過去に約束を守らなかったことがあります。
そこであなたが「マスターも約束を守らないなら、私も守らない」と言ったら、愛から離れるのはあなたなんです。

愛から離れるのは1人で充分だと思いませんか?
マスターが約束を守れなくても、せめてあなたが約束を守れば、あなただけは愛に近づくことができます。
あなたがマスターに付き合うことはありません。
ですから、たとえマスターができなくても、あなたは実践してください。
実際昔のマスターは、他人が約束を破ったり、時間を守らなかったりしたとき、「おまえがそうならオレもそうする」と、相手と同じことをしていた時がありました。
しかしそれでは幸せになれませんでした。


今は、その人の助言がその人の行動と矛盾していても、その言葉が本質的なものだと思ったら、ありがたく受け入れるようにしています。
マスターに助言をくれる人が、愛から離れるような行動をしていても、せめてマスターだけは少しでも愛に近づき、人類そのものが愛に近づく旅の足を引っ張らないようにしたいからです。



実際、人は言葉と行動が矛盾しているのが当たり前です。
たとえばみなさんもこんな経験がありませんか?
たとえばAさんから電話がかかってきて、いきなり言われるわけです。


「おまえ、なんで電話に出ないんだ!何度電話しても留守電じゃねえか。携帯電話はケ・イ・タ・イ・デンワだぞ、肌身離さず携帯してろゴルァ!」


しかしそんなことを言うAさんも、スマホをどこかに置き忘れたり、充電中だったりして、電話してもなかなか出ないこともあるわけです。
しかしそれを指摘したところであなたの成長はありません。
ですから「あんただって同じ事やってるでしょゴルァ!」と反論せず、素直に謝り、せめてあなたは次から気をつけましょう。
上記太文字のAさんの言葉は、口調は悪いですが「本質」ですから、Aさんの言葉は素直に聞き、反論はしなくてもいいと思います。



7:できているつもりになっているから

マスターがこれまでに多くの体験学習希望者を受け入れてきた経験上、できているつもりになっている人が多いのも事実です。
助言を聞いたときは「なるほど!それはたしかに!」と感心でき、取り入れようと努力をするんですが、気付くとできていないんです。

簡単な例は、「包丁の使い方」のトレーニングです。
マスターが教えた直後はできても、その後久しぶりに会うと、昔の切り方に戻っているわけです。
極端に言えば、翌日には元に戻ってしまう人もいます。
自分ではできているつもりなんですが、「できているつもり」で、実際はできていないわけです。


途中からできなくなるのは、「無意識」に自分のやり方に変換されてしまうのが主な原因です。
自分では昔の自分の方法に変換したつもりはないですから、できているつもりで続けているんです。
同じように、助言から学んだつもりでいても、時間が経つと自分のやり方に戻ってしまう人がほとんどです。




◎変わるにはどうすればいいか

変わるためには、以下の条件を満たす人から助言(指摘)をもらってください。
理由を書くと長くなるので短くまとめます。


「感情的にならない人」

「三悪をやっていない人」

「自分がやりたいことを先にやっている人」

「自分より年上の人」

「お金を稼ぐプロではない人(占いやセミナーを主催していない人)」


このような人は、たとえば口臭が強い人に対して「口臭が強いから改善した方がいいよ」と言ってくれます。


そしてできるなら、改善方法も一緒に考えてみてください。
あなたが真剣なら、きっと相談に乗ってくれます。


次に実践です。
もらった指摘を自覚し、改善の努力をし、結果を出せば、長く愛される人に変われます。
多くの人は、ひとりでは自分を成長させることができません。
しかしその道の先輩から助言をもらい、努力を続けると大きく成長します。
包丁の腕を磨くなら包丁の経験者から、車の運転の腕を磨くなら先輩ドライバーから、そして人生の腕を磨くなら、人生の経験者から助言をもらい、実践することが必要です。
「幸せになりたいなあ」と思うことは大切ですが、思うだけでは幸せになれませんから、実践あるのみです。




◎マスターの努力

これはマスターの話です。
マスターはこれまでに2度、自分を変えるための大きな努力をしたことがあります。
1度目は「女性にモテるための努力」、2度目は「幸せになるための努力」でした。


1度目はまだ10代後半のときですが、「モテる男」になりたくてがんばりました。
服や言葉遣い、姿勢などを変えて、女性を喜ばすような会話を心がけました。
10代20代は、バイク、車、酒、タバコ、そしてギャンブルなど、大人の仲間入りがしたくてイキがっていたような気がします。
女性が喜ぶので、お菓子を作ったこともあります。
セックスの勉強も実践もたくさんしました。


結果として努力は報われ、20代は動物のオスとしてはモテたんです。
しかし、それでは幸せになれないということがわかりました。
オスとして若い女性にモテても、マスターには同時に4人までが限界だったんです。
女性は何億人もいるのに、その中の10人から好かれても、その10人と付き合うことさえできないわけです。
そのとき、人間の欲には限界がないことと、命には限界があることを学びました。


そして、自分がモテることよりも、誰かを好きになる「自分の気持ち」が大切だとわかったんです。
数万人のファンを持つアイドルでも心が満たされないことがほとんどですが、その理由の一端も見えたような気がしました。


モテることはいいことです。
モテる人は、それだけで人を元気づけ、人を幸せにするからです。
しかし、モテるだけでは、本人は幸せになれないんです。


1度目の努力(女性にモテるための努力)で上記のようなことがわかったので、2度目の努力は、「幸せになるための努力」をしました。
自分が好かれるための努力ではなく、自分が人を好きになるための努力です。


「人を好きになること」を実践しようとしたとき、その気持ちを伝えるためには、自分を大切にしなければならないとわかりました。
どんな人から好かれたいか考え、そんな人になる努力が必要でしたから、思いやりや、約束を守ったりする努力が必要でした。
もちろん体重の管理も大切です。
たとえば体重が100キロのマスターが「あなたが好きです」と伝えても、あなたを説得するにはムリがあります。
マスターだって体重100キロの女性から「好きです」と言われても、「ああそうですか・・・」となってしまいますからね。


ですから、相手に自分の気持ちを伝えるには、まず自分に愛をそそげるようになる必要があるんです。


また、それまで仕事もせず遊び歩いていたマスターでしたが、結婚を機に自営業を始め、私生活では「絶対に浮気をしない」と誓い、それを貫きました(今も実践中です)。


浮気をしないと誓ったのは、妻の立場だったら、夫の浮気はイヤだからです。
それ以前のマスターの場合、パートナーとうまくいかないとすぐに浮気していたので、浮気をしないためには、自分の考え方を根底から変える必要がありました。
そして、ただ浮気をしないだけでは愛ではないんです。


「浮気できる状態で浮気をしないこと」が、浮気をしないことの本質です。


体重100キロのマスターが「オレは浮気をしない」と言うのはちょっと違いますよね。


付録:
以下、以前も貼ったかもしれませんが、子どもの思考のマスターの写真です(20代後半)。
女性にモテるための努力をしていたころ、そして髪の毛がたくさんあるころ、そして社会や心の仕組みについてなにも知らなかったころです。
※日本初の一般家庭用デジカメ「カシオQV-10」で自撮り。
たぶん1997年ごろ(20世紀末)の写真です。

1997年ごろ


この写真の数年後、結婚を意識しはじめ、自分を変える2度目の努力を始めました。
2度目の努力は多岐にわたり、生涯続きます。



◎まとめ


人はただやりたいように生きていたら、成長できず、大人になるにしたがって愛から遠ざかっていきます。
そのとき人は「変わりたい!」と願いますが、簡単に変わることはできません。


人が変われない大きな理由は、ひとことで書けば「助言を聞かないから・聞いても実践しないから」です。


助言を聞いたとしても、「たくさん飲めるようになればモテるよ・ケンカが強くなればモテるよ」など、本質から離れた助言を聞いている場合もあります。


また、目先の欲に飛びついたり、同じ失敗を繰り返したり、無計画に行動することなども、人が変われない理由のひとつですが、それも結局は、「目先の欲に飛びつかない方がいいよ」「過去の教訓を活かした方がいいよ」「計画的に行動した方がいいよ」などの「助言」を聞いていないと言えます。


長く愛されていないということは、状況証拠として、「自分にできることをまだやっていない」ということです。
長く愛されたいなら自分を変えてください。
他人は80億人います。
他人を変えることは不可能です。

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。


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