親と同じことを・・・ 飲酒・喫煙の短編集

(読了目安5分)

◎親と同じことを・・・


幼少期を思い出し、「お酒を飲みながら愚痴る父親が嫌いだった・・・」、こう振り返る女性がいました。


確かにその通りです。


子どもとしては「心温まる思い出」なんかじゃありません。


しかしそんな女性が、「お酒を飲みながら愚痴る父が嫌いだった」と、お酒を飲みながら本気で愚痴を言っていたら・・・


これが、「気づけば自分も父親と同じことをしていた」、というパターンです。


さらに、「あんたも父親と同じことをしてるよ」とツッコミを入れられたときに、「私の場合は特別な理由があるの、お父さんの愚痴とは全然レベルが違う」と自己弁護をしてしまったら、父親よりひどい状態と言えます。


お酒を飲みながら愚痴る父親が嫌いだったなら、自分はマネをしてはいけません。


そんなことをしていたら自分を愛せなくなってしまいます。


人生は、先人が残してくれた教訓を踏み台にしながら、一歩一歩愛に近づく旅です。
自分を愛することがその第一歩ですから、お酒をやめ、愚痴を言わない女性になりましょう。




◎タバコは健康に悪い


「タバコは健康に悪いからやめなさい」と言っている人が、お酒を飲んでいたらどうでしょう・・・


お酒は自分の身体を蝕むだけでなく、交通事故などで人の命を奪う原因になることもあります。


タバコが原因と思われる病気はもちろんありますし、タバコが原因の火災でも人命は奪われます。


しかし、人命を奪うという意味や、トラブルという意味では、お酒を原因としたもののほうがはるかに多いんです。


「タバコは健康に悪いからやめなさい」と言うのは正論ではありますが、そんな女性がお酒を飲んでいたら、説得力はゼロです。

「タバコをやめろ」と言うなら、自分が見本になることが愛です。(内科医や管理栄養士がメタボじゃいけない理由も同じです)

もちろん逆も言えるんです。
お酒の方が社会的悪影響が大きいとはいえ、「お酒は身体に悪いからやめなさい」と言っている人がタバコを吸っていたら、やっぱり説得力はないですよね。




◎両方やらないのが愛


上の話から続きますが、お酒もタバコも、妊娠したらやめる人がほとんどです。


そう、お酒もタバコも身体に悪い(特に胎児に悪い)とわかっているんです。


自分を愛せない人は他人を愛することはできませんから、もし妊娠中の「禁酒・禁煙」が子どもへの愛情であるなら、その前に自分への愛情として禁酒・禁煙ができているはずです。
つまり、お酒やタバコを妊娠中だけやめる母親は、自分を愛していないということですから、子どもを愛する力はないと言えます。


自分は親から愛されたかを簡単に確認する方法として、「親を思い出したとき、優しい気持ちになれるかどうか」というのがあります。
お酒とタバコをやる母親を思い出したとき、母に対して「同情」や「嫌悪」はしても、優しい気持ちになれる子どもなんているんでしょうか。

そう考えると、お酒もタバコも、両方やらないのが愛だとわかると思います。


禁酒禁煙・・・辛いですから、できない人がいるのもわかります。
しかし長く愛されたいと願うなら、どうかがんばってください。




◎根本的な解決にはなりません

「ストレス解消のため」、とお酒とタバコをやめられず、離婚するまでの20年間でお酒とタバコに1千万円使っていた・・・


こんな話をしたことがありますよね。


離婚したということは、結局、お酒もタバコもストレス解消になっていなかったんです。


お酒やタバコではストレスの根本的な解決にはならず、問題を先送りするだけです。



◎少しなら


この際、「お酒もタバコも少しならいい」という議論は卒業しましょう。
「お酒は少しだけなら健康に良い」というのは、実際にそうであっても、何度も書くように、お酒を好きな人が「ほんの少し」で済ませることはありません(健康のためにと「養命酒」を飲んでいる人は20ccで済むかもしれませんが)。

「少しなら身体に良い」ということは、「多いなら身体に悪い」わけですから、「お酒は少しなら身体に良い」と言いながら、酔うまで飲むのは愛ではありません。


また、お金と時間を使い、思考力や健康、周囲にとってマイナスになる飲酒をする人に長く愛する力があるか、そして、知恵のある人が近づいて来るかどうかも考えてみてください。



タバコも同様です。



「少しなら大きな影響はない」と、一日に数本吸う人もいますが、実際に大きな影響はないとしても、なぜタバコを吸わなければならないのかを考えてみましょう。

知恵のある男性は、長く愛する対象として、タバコを吸う女性は除外します。
逆もそうです。

そういう意味からも、タバコは自分にとっても相手にとっても愛ではないんです。

「1日2,3本なら問題ない」という話も聞きますが、たったそれだけならむしろ吸わないことを選ぶのが愛です。




最後に:

ここまでお酒やタバコについていろいろ書いているマスターだって、タバコをやめたのは32歳の結婚直前です。

マスターも三悪は卒業しましたが、まだまだ自分との戦いに勝てていない部分もあります。

自分の中にある愛にたどりつくために、歩き続けるしかないんでしょうね。

・・・

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