心にエラーが出たときは

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みなさんは、長年使ってきたパソコンやスマホの動きが悪くなり、動きが固まったり、自分の意に反した動きをしたり、勝手に電源が切れたりした経験はありませんか?


その後、いろいろな作業を無制限にやってしまった結果、機械がうまく動かなくなってしまった、という状態を想像してみてください。
その上、悪くなった状況を改善しようとして修復アプリをインストールしたら、さらに調子が悪くなってしまい、手も足も出ない経験をした人もいるかもしれません。
この場合、OSの再インストールか、買い替えを検討することになると思いますが、パソコンやスマホだけでなく、人間でもほとんど同じようなことが起こります。


長年生きていると、頭の動きがいっぱいいっぱいになり、動きが固まったり、意に反した動きをしたり、勝手に心の電源が切れたりしてしまうんです。
修復を試みていろいろな作業を無制限にやってしまった結果、心も身体もギブアップした、という状態です。
その上、悪くなった状況を改善しようとして自己啓発セミナー、栄養学、スピリチュアルなどにのめりこんでみたら、さらに具合が悪くなってしまい、手も足も出ない経験をした人もいるかもしれません。


実際、世の中には、心に不具合が出たとき、それを修正しようとして、どうにもならなくなる人たちがいます。


上にも書きましたが、パソコンやスマホにエラーが出てどうしようもなくなったとき、対処としては、OSを再インストールする(それまでの情報をまっさらにする)とか、思い切って本体を新品に交換するなどの方法があります。


では、人間の心にエラーが出たときはどうでしょうか。
心にエラーが出たとき、機械のように本体を新品に交換することはできませんから、それまでの考え方を改め、自分の考え方を再構築することが必要です。


それには、まず心の波を落ち着かせることが必要です。


では心の波を落ち着かせるにはどうすればいいか・・・


・・・そうなんです、


心にエラーが出たときは、ゆっくり休むことが必要です。
休まないと、心が他の情報を受け付けないからです。


不具合が出たままの心に新しい情報を入れても、正常に動くはずはありません。
しかし「商業世界・経済社会」の中には、心の不具合で悩む人たち、つまり強いストレスや精神障害に悩む人たちに対して、「これが修正プログラムだよ」と、修復用の商品を売ろうとする人たちがいるんです。
「宗教・セミナー・スピリチュアル・癒し系・瞑想」などがその一例ですが、他にも様々な商品が出回っています。
しかし強い不具合が出てしまった人に対して、修正プログラムは効きません。
時間とお金を使うだけで状況は変わらず、次の混乱を生み出す可能性があります。
仕事やパートナーを変え続けてしまう人は、そんな一例と言えます。


激しく波打つ心を休めるためには、「ただ安静にする・なにも考えず寝る」という時間が必要なんです。
それができるかどうかで、今後再出発できるかどうかが決まります。


機械と違い、人間の心の修復は、短期間では困難です。
「それまでの価値観を捨てる」と言っても、削除ボタンなど見つかりませんよね。
ですから、「休む」、これにつきるわけです。
「休んだら仕事が・・・収入が・・・」と言う人もいますが、本気でそう思って働きたいなら、仕事をすればストレスはなくなるはずです。
しかしストレスがなくならないなら、本当は仕事をしたくないわけですから、収入や将来のことを考えず、しばらく休むことだけを実践してみてください。


「仕事を休んだら必要とされなくなるし・・・」、こう考えて仕事を辞められない人もいますが、そもそも自信のない生き方は、自分に対する愛ではないですから、幸せになることはできません。
また、自信のない社員からサービスを提供される顧客に対しても愛ではないです。


ゆっくり休んで心の波が落ち着いたら、新しい考え方が頭に浮かんでくると思います。
頑張りすぎる人の中には、病気になって入院して休むことになる人もいますが、できることならそうなる前に、自分に「休む」という愛をそそいであげてください。
福祉制度を利用すれば、日本はあなた一人を休ませるぐらいの力はあります。


※「休み方がわからない」という人は、マスターの店に来てハンモックでゆっくりしてください。
心を込めていれたコーヒーをごちそうします。

・・・

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