自然は癒しなのか (彼は癒しなのか)

(読了目安2分)


都市部からの旅行者が広大な自然の中で深呼吸し、「自然の中にいると癒される~!散策が楽しい~!」と喜ぶことがありますが、その自然の中に住もうとする人はほとんどいません。



・・・なぜでしょうか。



それは、「自然の中に住むとストレスになるから」です。


「たまに自然を見るから癒しになる」ということです。


人は結局、都市部に集まりますよね。
人類は常に「楽になるため」、つまり、「癒し・娯楽」を求めながら進化してきました。
癒しを求めて進化してきた人間が都市部に集まるということは、自然より都市部の方が癒されるということを証明しています。


なによりも、みなさんが電気や水道が使える場所に住んでいるという事実が、「人は自然よりも文明によって癒される」ということを証明しています。

大昔の人たちは、生き残るために、自然の脅威から逃れようと必死でした。
寒さや暑さはもちろん、不潔な水による感染症、食料を得るための生活上のケガ、植物や昆虫の毒、ヘビやクマ、その他動物との戦いなど、命を脅かすものに囲まれ、常に緊張状態だったんです。

そんな緊張状態から逃れるため、森を切り開き、道を作り、家を作り、近代文明を作ってきました。


人類は、癒しを求めて自然を破壊してきたんです。


都市部に住むみなさんの周りには、不潔な水もなく、獣もいませんよね。
壁に囲まれた快適な部屋で、「食べ過ぎたぁ・・・」などと言いながらうたた寝し、命の危険なく生活している人がほとんどです。


仕事でストレスを溜めても、人間関係でストレスを溜めても、文明に触れながら生きる方がトータルで「癒し・娯楽」になるから、人は都市部に住むわけです。



◎まとめ

旅行で訪れた自然の中で癒されても、99%以上の人がそこに住もうとはしません。

自然は人類にとって脅威であって、本当の意味での癒しではないことを証明しています。




◎余談:彼は癒しなのか


本文と少し意味合いが違いますが、もしあなたが「彼と一緒にいると癒される~」と思うなら、彼のイイトコ取りをしていないか考えてみてください。


「自然」と同じように、あなたが見ているのは彼の一面だけかもしれません。


長く一緒に住んでみたら、厳しい存在になる可能性もあるわけです。


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