スピリチュアル系の世界で愛を学べるか

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◎スピリチュアル系の世界で愛を学べるか


スピリチュアル系の世界では、「自分を発見する」「宇宙と一体化する」などと言っていろいろなメソッドがありますが、お金が必要になるものは「商業スピリチュアル」と言えます。


スピリチュアル系団体の主催者の多くは愛を語りますよね。
しかしその愛はほとんどが「商業ベースの愛」ですから、愛ではなくて「愛のようなもの」です。
主催者はお金を集めることが主な目的で、そこに本当の愛はありませんから、脱税やわいせつ罪で捕まったりすることもよくある話です。


スピリチュアル業界も、たとえば芸能界や音楽業界のように、「愛が全て」と言っている本人が不正や離婚をするパターンが後を絶ちません。
これもやはり、「スピリチュアルでは長く愛されない」ということを再認識させてくれるものです。


行動が伴わない人から精神世界について学んでも、結局は「瞬間的な高揚感」や「愛のようなもの」までしか到達できません。
それに、自分を発見したり宇宙と一体化したりするのはいいとして、生涯それだけに夢中になっていたら、人類は絶滅してしまうんです。
これでは人類は愛にたどりつけなくなってしまいますよね。


ということで、「商業スピリチュアル業界」から愛を学ぶことはできません。
では、「本物のスピリチュアル業界」なら愛を学べるのかというと、どれが本物かどうかなんてわからないですから、当人が「信じる力」で本物だと信じるしかないわけです。


業界団体は、「うちこそが本物」と、それぞれに言い合い、調和できない「宗教」と同じような状況です。
そして宗教のように妄信してしまうと、妄信することによって楽をしたぶん、いつかそのツケが回ってくることになります。
結局、自分の中の愛は自分の力で見つけるしかなく、それをやり遂げた人が愛に近づくことができるわけです。



◎魔法より現実的な対応を


恋愛を長く楽しく続ける方法には、みなさんなりに工夫された「アイデア」があると思います。
しかし、あなたの恋愛がもし長く楽しく続かないなら、それは彼氏が悪いのではなくて、自分の経験が足りないだけなんです。
恋愛が長く続かないという結果が物語るように、「自分のアイデアはそれほどすごくない」ということです。


また、彼氏が「子どもの思考」だとわかったとき、そんな彼に惚れてしまった自分も子どもの思考だったと気付けるかどうか、そんなことが大切になってきます。


大人の恋愛と子どもの恋愛の違いについて考えるとき、たとえば厨房で小さな油火災が起こったことを想像してみてください。
4歳の子どもと40歳の大人の対応は全然違いますよね。
子どもはまず火を消そうと思うかさえ怪しいです。
消そうと思っても消火器に気付きませんし、気付いても使い方がわかりません。
また、助けを呼ぶ電話をかける方法も知りませんし、出口がわからず、ただ泣きながら助けを待つだけになってしまったら、最悪の場合は命を落とすことにもなりかねません。
4歳のこどもは最終的に「すごい方法がある!」と、息を吹きかけて消そうとするかもしれませんし、「ハリーポッター」や「アナと雪の女王」などに夢中な子なら、魔法を使おうとするかもしれません。
しかしそれでは状況がひどくなります。


一方大人なら、すぐに行動に移し、子どもより確実に火を消すことができます。
小さな火事なら、少しの時間だけ冷静に行動できれば、ほとんどの場合鎮火できます。
大人と子どもでは、トラブル時の対応が違うわけです。


これが「経験の差」です。


「経験の差」は、もちろん恋愛にも出ます。
子ども同士の恋愛の場合、トラブルが起こると泣き叫んだり、開運グッズに頼るしか方法がなくても、大人の恋愛なら、トラブルが起こりにくく、起こっても大きなことにはなりません。
子ども同士の恋愛と、大人同士の恋愛の違いにも大きな差があるわけです。


人間は不完全ですから、人生の中でトラブルが起こるのは仕方ないことです。
「トラブルがない人生」を選ぶことはできませんから、選べるのは、トラブルがおこった後の対応だけです。

そして、その対応の方法が、スピリチュアル系(占い・催眠・開運グッズなど)だと、火事になった厨房で、子どもが魔法を使って火を消そうとするような結果になります。



◎まとめ


愛を学ぼうとするとき、スピリチュアル系の世界に頼るのは、火事になった厨房で、子どもが消火の魔法を唱えるようなものかもしれません。
現代の人間の知恵では、まだ魔法で火を消すことはできませんから、厨房の中の火を消そうとするときは、大人の視点で現実的な方法を選ぶ必要があります。
同じように、人生のトラブルに対応するときも、大人の視点で現実的な方法を選ぶ必要があります。
それをできる人だけが、本当の愛を学ぶことができます。



余談:

この記事を書いていた当時、幼い娘が「おとうさ~ん、スズメの涙ほど、ってどういう意味?」と尋ねてくれました。
「ほんの少し」という意味だと教えたところ、納得してくれました。
こんな会話の中にも幸せがあります。

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