物事の仕組み ―開運アイテム・健康食品―

(読了目安10分)

一部の人たちが誤解しているであろう「開運アイテム」と「健康食品」の仕組みについて書こうと思います。
余談として「ヨガ」についても書きますね。


まず「開運アイテム」の話からいきましょう。



開運アイテムに効果はあるのか、それともないのか・・・マスターの人生経験から、開運アイテムの本質に迫りたいと思います。
べつに難しい話じゃありません。
ぜひお付き合いください。



◎開運アイテムの仕組み



「開運アイテムで幸運になれる」と信じてしまうと、開運アイテムに頼った人生になり、不安が続く限り開運アイテムを手放せなくなります。
これは健康食品やダイエット、化粧品などにも繋がることなので、本質について一度ゆっくりと考える必要があります。


以下、わかりやすく、大げさに表現してみますね。


「私、有名な占い師がオススメしてる開運アイテムを買ってからラッキーなことが続いてるの!ホントにすごいのよこれ!彼氏はできるし、就職試験にも通ったよ。もっと高価なアイテムだと、もっとパワーがあるらしいの、いつか買うつもりなんだ」


こう言っている女性、確かにラッキーなことが続いているかもしれませんが、実際は、「開運アイテム」そのものが幸運をもたらしているわけではないんです。


それは、以下のようなことを考えればわかります。


もし開運アイテム自体に人を幸福にする力があるなら、それが開運アイテムだと知らなくても、持っているだけで効果があるはずですよね。
仮にあなたが「絶対に効く開運アイテム」を持っているとして、試しに、そのアイテムを友達がいつも持っているバッグの中とか、友達の部屋の中に内緒で隠してみてください。


友達はすぐに幸せになるはずなんですが、「私、急に幸せになった気がするの!なぜかラッキーなことばかり続くのよ!」なんて言わないはずです。


極端に言えば、世界中から開運アイテムを集めて、その友達に内緒で家の周りに置いたり、部屋の壁の中に埋めこんだり、バッグの中に隠しても、本人に変化は起こらないんです。
逆を言えば、世界中から「呪いのアイテム」を集めて友達を不幸にしようとしても、友達がそれを認識していなければ、やっぱり変化は起こらないということです。
(呪いのアイテムの中には「毒素を発生しているもの」もあるかもしれませんから、そういうものについては、人の体調を悪くさせる効果はあるかもしれません)


「開運アイテム」で大切なのは、「私は開運アイテムを持っている」という「自覚」です。
その自覚が、持ち主の「幸せの感度」を上げることで、いままで気付かなかった小さなことの中に「幸せ」を見出すことができるわけです。
ですから、たとえそれが別の場所で「呪いのアイテム」として売られていても、買った本人が「これは開運アイテム」と信じていれば効果は出ます。
言ってみれば、信じることができれば「イワシの頭」でもいいわけです。


実際は、商品に対して、「魅力的な能書き・美しい外見・ある程度の値段」という条件を満たした方が、買う側の満足度が上がり、開運アイテムとしての信用が増しますから、業者としては、それらしいものを開運アイテムとして売ります。
しかしそのアイテムを売る業者自身が倒産することがあるわけですから、その事実こそ「開運アイテム本体に開運の効果はない」ということの証明です。


開運アイテムは、そのアイテムを手にした人が、「これがあれば幸せになれる、運がよくなる」と信じることで、「幸せの感度」や「信じる力」を上げるためのキッカケになるものです。
そして、さらに大切なのは、人は「信じる力」で幸せになっているわけですから、最終的には、「アイテムに頼らなくても幸せになれる」ということです。
アイテムに頼らなくなれば、「自分の責任で幸せになっている」と言えるかもしれません。


繰り返しますが、「呪いのアイテム」も同様です。
たとえばマスターがあなたのカバンの中に、こっそり「呪いのアイテム」を入れたとして、あなたはその瞬間から不幸になるでしょうか。


・・・ならないですよね。


世界中の人が、「最強の呪いのアイテム」をあなたの家の周りに置いても、そしてあなたのバッグに入れても、あなたが知らなければなんの効果もありません。
ということは、幸せも不幸も、全部自分が決めているということです。
過去に起こった現象は、その現象としてただ起こっただけです。
しかし、その現象をどう捉えるかで、人は幸せにも不幸にもなるわけです。


ここまでを整理すると・・・


開運アイテムを友達のバッグに隠しても、友達は幸運になったと自覚できない。
ということは、開運アイテム自体に効果はない。
開運アイテムは、「私は開運アイテムを持っている」と自覚することで意味を持つ。
ということは、人は自分の「信じる力」を発揮できれば、アイテムなしでも幸せになることができる。
つまり人は自分で自分を幸せにできる。
同様に、自分で自分を不幸にすることもできる。
幸せも不幸も自分次第。



となります。


ですから、もし今が不幸なら、それは自分の力で自分を不幸にしているのであって、決して外的な要因ではありません。
逆に言えば、現在が不幸であっても、誰に頼ることなく、自分の力で幸福になれるということでもあるんです。


ということで、

「開運アイテム自体に効果はない」

「人は自分の力で自分を幸せにする」

これが本質です。


そこを理解し、日常生活で活かすことができれば、長く愛される人に一歩近づくことができます。


では次に健康食品についてです。



◎健康食品の仕組み


ダイエット商品や化粧品などについても言えることなので、そのつもりで読んでみてください。
ひとことで「健康食品」と言っても、美容系なども含めると山ほどあります。
ごま、にんにく、黒酢、コラーゲン、DHA・・・
書き出したらキリがありませんが、どれも宣伝ほどの効果があるんでしょうか。


ちまたで言われる「健康食品」を試して効果があった人はいるはずです。
実は「健康食品」はどんなものであれ、実際に一定の効果はあるんです・・・


しかし、それには理由があります。


これは、健康食品を売る会社の立場になれば、あっけないほど簡単に理解できます。


たとえば健康食品の会社が1万人に自社製品を売ります。
買う人は、健康効果を期待して買うわけですから、ほとんどが「体調が悪い人」です。
1万人の「体調が悪い人」に対して健康食品を売ったら、その効果はどうなると思いますか?


人間の体調は常に変化していて、1万人の中には、その健康食品を食べなくても体調が良くなるタイミングの人は必ずいます。
また、体調が悪くてどうしようもないから買うわけですから、健康食品を食べずに放っておいても、それより悪化せず、回復に向かう人もいます。
そして、「買う」という行為は、その見返りを期待しますから、買った人の中には効果があったと信じたい人も出てきます。


ということで、会社の立場から見れば、「1万人に食べさせれば、その中の1割(千人)に効果が出て、そのさらにその中の1割(100人)には大きな効果が出る」という現象を期待できるわけです。


つまり、1万人に食べさせることに成功すれば、実際の効果は別として、一定数の熱狂的なファンを作ることができるということです。


一方、健康食品を食べた後に体調が良くなった人の多くは、「健康食品のおかげで良くなった」と信じます。
長年悩んでいた人にとっては「奇跡」と感じてもおかしくありません。


体調が好転した人の一部は、「やめたら体調が悪くなる」という不安から、生涯その健康食品を食べ続けることになります。
単純計算できないにしても、一定数が健康食品を生涯食べ続けてくれるわけです。


「健康食品の効果」と考えたとき、健康食品を売る会社にとっては、「計算どおり」であり、買う側にとっては「奇跡」なんです。


つまり、「その現象はただの現象であっても、人間側の解釈によって奇跡になりえる」ということです。


健康食品は、たとえ「初回無料」にしてでも、数を多く売ってしまえば、その後自動的に「熱狂的な信者」が出来上がるということです。
そして健康食品の会社には、「奇跡」を体験した人から、続々とお礼のメールが届きます。
会社はそのメールを自社のHPに掲載し、「喜びの声続々!」と宣伝し、社会に対して、ほぼ全員に効果があるような印象を与えます。
しかし実際は、1万人中、多くても数百人の声なんです。


お礼のメールの裏側で、9割の人が「効き目がない・本当に効いたのかな」と、不満になっています。
そこに気づかないと、生涯その健康食品を食べ、それを人にまで薦める人生になり、「愛」から遠ざかってしまいます。
「健康食品」と呼ばれるものを全て否定するつもりはありませんが、ネットの商業ページで売られているものの大半は上記のパターンだと思います。


もうひとつ注意点です。
「西洋医学で治らなかった病気が、A社の健康食品で治りました」、こんな宣伝を見かけた場合の本質についてです。
まるでA社の健康食品の方が西洋医学より優れているイメージですよね・・・


以前「オーガニック教」マガジンで書いたんですが、西洋医学で治らなかった病気がA社の健康食品で治る現象も、あたりまえのようにありえることです。
多くの人がまず西洋医学を試してから健康食品を試しますから、A社の健康食品を試した人のほとんどは、「西洋医学で治らなかった人」になるわけです。
そして、たとえばA社の食品を食べた100人のうち、理由はどうであれ、一定数が治る、または症状が好転します。
すると、治った人は、「西洋医学で治らなかった病気が、A社の健康食品で治った」と感じることになるわけです。
しかし実際は、治ったのは一部の人であって、西洋医学で治らない病気がA社の健康食品で全て治るわけではないんです。


「西洋医学で治らなかった病気が、A社の健康食品で治りました」という言葉は、まず初めに西洋医学を受ける人が多いということです。
つまり、現在最も信用されているのは西洋医学だということを示しています。
実際、西洋医学がなかった明治時代の日本の平均寿命は50~60歳だったようです。
健康食品や民間療法が悪いのではなく、また、西洋医学が絶対に良いということでもありません。
食品や医療の本質を知った上で上手に利用することが「知恵」だということです。


そうそう、健康食品は、それを売る会社の社員が健康じゃないと真実味がありませんが、みんな健康なんでしょうかね。
健康食品の会社の社員が、残業やストレスで疲れていたら本末転倒ですよね。



<余談:ヨガ>
流行の「ヨガ」も、商業に巻き込まれると本質から外れます。
みなさんの最大の目的は、健康な身体も大切ですが、長く愛される人になることですよね。

「ヨガをやれば健康になれる」

「ヨガをやればスタイルが良くなる」

「ヨガをやれば体調が整う」

これも上記健康食品と同じ理屈ですから、のめりこむと、知恵のある男性を遠ざけてしまいます。
「体調が悪い、どうも優れない」と感じている女性がヨガをやれば、さらに悪化するか、良くなるか、どちらかの現象が起こります。
体調が良くなった女性は、もちろんヨガをやって良くなったと感じますが、放置していても良くなった可能性もありますし、ジョギングや他の運動でもよかったかもしれないんです。


体調が優れない人がヨガをやれば、必ず一定数、体調が好転する人がいることは忘れないでください。
そこを忘れてしまうと、「ヨガこそ全て!」、さらには「ヨガで病気が治る!」という思考になってしまい、周囲にやたらとヨガを薦める人生になり、知恵のある男性を遠ざけてしまいます。


また、ヨガの先生は輝いて見える人が多いですが、ヨガをやったから輝いたんじゃなくて、もともと輝いている人が、ヨガの先生をやっている場合がほとんどです。
たとえば、「売れないモデル」「見栄えがいい生徒」が、ヨガの講師としてスカウトされたりするわけです。
モデルの体型は、多くの場合、ヨガをやってそうなったわけではなく、生まれつきのものです。
ヨガは骨格を大きく変えることはできません。
6頭身を9頭身にはできないんです。




◎まとめ ニセモノの神


ニセモノの神を排除した向こう側に本物の神、つまり「あなた自身・愛」があります。
人間が作り出したニセモノの神による「奇跡のようなもの」に心を支配されているうちは、いつまで経ってもあなたはあなたになることはできません。
人生は、ニセモノの神を崇拝するためにあるわけではないんです。
人生は、あなたがあなたになるための旅だということを忘れないでください。

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