お酒と愛 2

(読了目安8分)

では「お酒と愛 2」、いってみましょう。


以下のようなことを書いていきます。
お酒に対して否定的な内容なので、お酒が大好きな人には苦痛かもしれません・・・しかし理解できれば、今後人間関係のトラブルや、飲酒運転による事故も減るはずです。


◎序文


◎昔と現代、お酒の意味の違いは?

◎お酒を飲まない人は不幸なの?


◎幸せな気分になるためにお酒を飲む人は、普段は不幸なの?


◎お酒がないと生きていけない人は子どもの思考です


◎お酒がないと仲良くできない関係は愛ではありません


◎「私もあなたも周囲も幸せ」なら愛ですが、お酒で実現するのは不可能です


◎お酒より楽しいことを知れば簡単にやめられます

◎多くの人がお酒をやめられないのは、多くの人が愛を知らないからです


◎「お酒を飲んで楽しくやりたい」と思うのは、普段ストレスが溜まっているからです


◎お酒で現実逃避をしなければならない人が愛をそそげるでしょうか


◎お酒がないと異性と会話ができないなら、心が通った会話ではなく、薬物に頼った会話になります


◎若い独身者ほどお酒を飲む量が多かったり、問題を起こしたりする傾向があるのはなぜでしょうか


◎酔って「近所迷惑」で済んだ時代は終わりました


◎現代の飲酒は、車で事故を起こしたり、繁華街で見知らぬ人とケンカをしたり、電話やメールで他人に迷惑をかけます


◎国がお酒を取り締まらない理由は、税収確保のためはもちろん、国会議員もお酒がないと生きていけないからです


◎愛をそそげない人がお酒を飲みます


◎お酒は子どもの飲みものです


◎愛を知るとお酒を飲まなくなります

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◎序文


お酒を飲む人で、恋愛が長く続かない人は実際に多くいます。
そんな人が結婚後もお酒をやめられない場合、家庭内トラブルがあるとお酒で逃避しようとする傾向になります。
また、その家庭に子どもがいる場合、そんな親に対して愛を感じられず、お酒を飲む親を否定的にとらえますが、親から愛されたと信じたいために、親と同じように自分も酒飲みになってしまい、親と同じことを繰り返す場合もあります。
これでは負の連鎖になってしまいます。


マスターの知り合いに、結婚18年で離婚した夫婦がいます。
お互いにお酒とタバコをやめられず、それらに使ったお金は、結婚から離婚までの18年間で1000万円になりました。
他にも、いつも小言の言い合いをしている夫婦、別居している夫婦、家庭内別居している夫婦のほとんどは、少なくともどちらかが「お酒」を常用している夫婦です。
なんだかお酒って、出会いのきっかけにはなっても、その後うまく続かないカップルを生み出す気がします。
「お酒は、出会いのきっかけにはなる、しかし良好な関係は続かない」ということかもしれません。


きっとみなさん、「お酒」と「愛」の関係について、勘違いしている部分があると思うんです。


たとえば、

「大人の女性はお酒が似合う」
「お酒は男性とのコミュニケーションの道具として欠かせない」
「ストレス発散には、お酒しかないでしょ」
「お酒を知らない人生なんてつまらない」


なんて思っていませんか?
このあたり、実際はどうなんでしょうか。


たとえば歓迎会やクリスマス、バレンタインなど、男性とお酒を飲む女性も多いと思いますが、「お酒好き」な女性は、これまでの恋愛を考えてみてください。
過去の恋愛は、なぜかほとんど「お酒」が絡んでいませんでしたか?
お酒が好きな人間同士なんですから、2人は「同じ価値観」のはずなんですが、それでも恋愛がうまく続かないわけです・・・


長く愛されないこととお酒には、どんな関係があるんでしょうか・・・



◎昔と現代、お酒の意味の違いは?


ここでお酒の歴史を簡単におさらいしましょう。


昔の日本と現在の日本では、お酒はどんな位置付けだったんでしょうか。
歴史のある「日本酒」について書いてみます。
米を原料とした日本酒が庶民の間に広まったのは、500年ほど前かららしいです。
それ以前は、日本酒は特別な存在でした。
※ぶどう酒やビールが日本で広まったのはその後のようです


昔と現代、お酒の意味を簡単に書くと・・・


昔は主に、

「宗教的儀式に必要な特別なもの」

「神に近づくためのもの」

「皇族などしか口にすることができなかった高価なもの」

ということで、昔のお酒は「神聖なもの」という位置付けだったようです。


現代は主に、

「ストレス発散に必要なもの」

「異性同士が近づくためのもの」

「庶民も消費できる手ごろなもの」

ということで、現代のお酒は「御神酒(おみき)」など神聖な部分を残しながらも、「庶民の飲みもの」という位置付けになりました。


ちなみに、ワインは自然現象でできるお酒なので、人類の発祥以前からあったと考えられているようです。
ぶどうの方が人類の歴史よりだいぶ古いからだそうです。
ただ、日本でのワインの歴史はあいまいで、日本で一般向けにワインが登場したのは、明治時代のようです。
歴史的に見れば、「日本に漂着した外国船に積まれていたワインを飲んだ」なんていうことはあったかもしれませんが、明治以前の日本では、主にぶどうは「生食」として楽しんでいたそうです。
ウイスキーや焼酎などに必要な蒸留技術が伝わってきたのは、やはり500年ほど前だそうで、その後、アルコール濃度が高いお酒が徐々に庶民に広まっていきました。


お酒そのものの歴史については、たくさんの情報がありますから、興味がある人は調べてみてください。


今後マスターが書き進める「お酒」とは、現代、みなさんがイメージするスタイルのお酒とその飲み方だと思ってください。
たとえば、ビール・焼酎・ワイン・ウイスキーなどを、会社や大学・友人の集まり・カップル・一人で飲む、ということです。




◎お酒を飲まない人は不幸なの?


みなさんはお酒を飲まない人を「不幸」だと思いますか?


世の中には、
「お酒の楽しみを知らない人生なんてかわいそう」
「人生の楽しみの半分をなくしたようなもんだよ」
と言う人がいます。


まるで「飲まない人は不幸だ」と言っている気がしますが、みなさんはそんな気がしますか?
実はマスターも数人から似たようなことを言われたことがあるんです。
マスターは21歳からお酒は飲んでいませんが・・・自分が不幸だとは思っていません。
むしろ、アルコール中毒で命を落とした人なんかを見たり、お酒がからむレイプ事件や交通事故のニュースを見ると、お酒にまつわる世界が不幸に思えてしまうことがあります。


また、マスターが信用できる人とか尊敬できる人は、上記のようなことを言わなかったような記憶もあるんです。
それから、体質的にお酒を受け付けない人でも、楽しく生きている人はきっとたくさんいます。


「飲み方を知れば楽しめる」と言う人もいますが、たとえそうでも、そう言いながらおかしくなっていく人がほとんどだというのもお酒の世界なんです。


序文に書いたマスターの知人夫婦は、結婚前からお酒を飲んでいました。
2人が知り合った時は、お酒が「恋の小道具」として役に立ったようです。
しかし結婚後2,3年で夫婦関係がおかしくなり、お酒は「逃げの小道具」になってしまいました。
お酒やタバコで現実から逃げまわり、離婚までなんとか18年続いた関係だったんです。
ストレス解消や娯楽のために呑んでいたはずですが、離婚するということは、ストレスがいつもあったんです。


「夫婦問題はお酒じゃ解決しない」、ということです。


そもそも一般庶民がお酒を手軽に飲めるようになって500年の歴史で、「男の三悪」のひとつとして「お酒」が挙げられているところを見ると、「日本人のお酒に対する結論はすでに出ている」と言ってもいいかもしれません。


男の三悪というのは「いましめ」の言葉です。
その中に「お酒」があるということは、「お酒を飲むと幸せになれないよ」ということです。
2人や3人の意見ではなく、この500年ほど、お酒と共に過ごした延べ何億人という日本人が、「お酒は人間の手に負えない」と判断した結果できた、いましめの言葉だと思って間違いないと思います。


お酒を飲まない人は不幸ではなく、むしろ幸せ、もしくは「幸せになる可能性が高い」と言えます。
そして逆に、お酒を飲む人は、その場では楽しいかもしれませんが、お酒に酔っていられる時間は短いですから、お酒に酔って「幸せ」でいられる時間は短いものになります。
また、「それなら長く酔えばいい」と思うかもしれませんが、「長く酔う」ということは、アルコール中毒になることを意味しますから、結局幸せとは反対の行為です。


「お酒の楽しみを知らない人生なんてかわいそう」

「人生の楽しみの半分をなくしたようなもんだよ」

こう言う人にとっては、お酒を飲まない人は不幸に見えるかもしれません。
しかし幸せな人はお酒を飲みませんから、「愛」という視点から見れば、お酒を飲まない人が「幸せ」だと言えます。


「お酒と愛 3」に続きます。

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