オーブ見せます ―仕組みを知るということ― 前編

(読了目安12分)

◎オーブ見せます ―仕組みを知るということ― 前編



先日ふと「オーブ」の話を思い出したんです。
以前一度書いたことがあるんですが、今回は、オーブのことだけではなく、愛に近づくことがメインの内容です。
世の中には、「オーブ」の正体を知らないままスピリチュアルの世界にどっぷり浸かり、「偉大なエネルギー」などと信じ、愛から遠ざかっている人がいます。
「本物の神(愛)」に近づくには、ニセモノの神を排除し続ける必要があります。

今回が前編、次回が後編です。

・・・

検索してみると写真がたくさん出てくるように、オーブとは、写真に写る「白い玉(実際は様々な色があります)」のことです。
日本では「玉響(たまゆら)」とも呼ばれることがあるようです。


以前、スピリチュアル系の若い女性が体験学習をしにマスターの店に来たので、「オーブって知ってる?」と尋ねてみました。


思った通り、「はい、エネルギーの塊ですよね」と返事がありました。
マスターは、「そう言われてるらしいね・・・、実際はどうなんだろうね」と、はぐらかしました。


マスターが話をはぐらかしたのはなぜだと思いますか?


みなさんは、キラキラした目で「空を飛ぶサンタクロース」を信じる5歳の女の子に対して、「そんなサンタクロースなんているわけないじゃん」と、夢を壊すようなことは言えないですよね。


それと同じ心境です。


その女性は、たぶん空を飛ぶサンタクロースがいないことぐらいはわかっているんです。
しかし、オーブについては、まだキラキラした目で、「エネルギーの塊」と信じているようだったんです。
やっぱり言いにくいですよね。
しかしみなさんは、長く愛されたいと本気で考えていると思いますので、今回の投稿でオーブの正体を知ってください。
オーブを「エネルギーの塊」と信じようとする心理は、普段の生活のあらゆる面であなたを愛から遠ざける心理です。
スピリチュアル系の人もそうじゃない人も、目指すものは同じ「愛」です。
みなさんはサンタクロースは卒業しているんですから、これを機にオーブも卒業してくださいね。


流れとしては、まず、マスターが撮った写真を見せ、オーブの撮り方を説明します。
そしてさらに、みなさんにオーブを実際に見てもらいます。
スピリチュアル系の世界では、「オーブは目に見えない・写真にしか写らない」なんて言われていることもありますが、簡単な細工をすれば、実際に見ることができます。



※「動画に映るオーブ」についても、理屈は同じです。
「ASIOS」というサイトのオーブの説明も参考にしてください。
http://www.asios.org/reports/ghost_photo


◎写真


ではまずマスターが撮った「オーブ」と呼ばれるものの写真からです。
マスターの叔父がプロカメラマンだったこともあり、マスターは小学生の時から一眼レフを持ち、カメラの仕組みについてはプロに教えたこともあります。

※太文字は、マスターが勝手に想像した霊能者の言葉です

夜中、部屋のあちこちにオーブが! 
霊能者によると「親子の霊エネルギーが楽しく遊んでいる」とのことです。



拡大するとこんな感じです。 
小さいオーブが輝いているのは、「子どものエネルギーがとても強いから」だそうです。




日中のオーブ
画面右側に集まっているのは「森の精霊たち」だそうです。


拡大するとこんな感じです 
「一番はしゃいでいる精霊」だそうです。




大量のオーブ
霊能者によると「精霊の集会」だそうです。


上記の写真を種明かしをすると、前半2枚は「ホコリ」、後半3枚は「霧吹きから出た水滴」です。
日中のオーブは背景が暗い部分に写ります。
「背景が暗いからよく見える」ということです。
以下、いろいろと説明しますね。


◎オーブと呼ばれるものの正体


オーブは、「小さなもの」にフラッシュの光が反射して写るものと、レンズについているホコリなどが写り込むもの、そして、レンズを通して入る光の屈折によるものがあります。


具体的には、雨粒・雪・滝の水滴・海の潮・焚き火などの灰・小さな虫・花粉、そしていつも画面の同じ場所に写る場合は、レンズの傷・レンズについたホコリ、場合によっては、レンズ内のカビも原因になります。
「レンズを通して入る光の屈折によるもの」については、
フレア
ゴースト
スミア
ハレーション
などで検索してみてください。
たとえば以下は、パナソニックのデジタルカメラ講座です。
第15回にある「ゴースト」もオーブと間違える人がいるかもしれません。
http://panasonic.jp/support/dsc/knowhow/index.html


ちなみに「オーブ スピリチュアル」などで検索すると、スピリチュアル系の解説がつけられた写真がたくさん出てきます。
※サイトの管理人は、女性が多いような気がします


本当のことを探求せず、信じたいことを信じるだけでは「宗教」と変わりません。
空を飛ぶサンタクロースを信じている子どもと同じです。
愛は「妄信」ではなく「探求」によって手に入れるものです。


◎オーブの撮り方


オーブは、雨粒やホコリのような「小さなもの」、そして「光の反射」「ピンボケ」がキーワードになります。


オーブを撮るにはいくつか方法がありますが、条件としてはフラッシュ(ストロボ)を使って撮ることがほとんどです。


以下、意図的に撮る場合の代表的な2つの方法です。


1:
真っ暗にした部屋でタオルなどの繊維があるものをパタパタと振り、あえてホコリを出します。
その後、オートモード(または強制発光モード)で写真を撮れば、オーブが写ります。
以下の解説は、写真に興味があれば読んでください。


解説1:
上記では「暗い部屋」と書きましたが、条件が揃えば日中の写真でもオーブが写ります。
ひとつは、レンズにホコリや水滴がついていた場合、光の角度やピントなどの条件が揃えば撮れます。
もうひとつは、昼でもフラッシュを使っている場合です。
「昼でもフラッシュを使っている」というのは、たとえば前回撮ったときの強制発行モード、つまり「必ず発光するモード」を選んだままになっている場合です。
昼なので光ったことに気付かず、本人はフラッシュを使っていないと信じていることもあります。
撮影した写真の詳細データ(info)を見れば、どんな撮り方をしたかがわかります。


解説2:
確実なことは言えませんが、白いオーブが尾を引いて天に昇っているように見える写真は、実際はエネルギーが天に昇るのではなく、落ちる雨粒です。
これは周囲の明るさ、雨粒の大きさ、落ちるスピードなどの条件が揃い、フラッシュが光る「スローシンクロ」という方法で撮った場合に起こりえます。
デジカメの「夜景&人物モード」など、夜間撮影系を選ぶと、機種によって自動的に「スローシンクロ」に設定されることがあります。
以前、この写真をめぐって、スピリチュアル派と探求派が、「けんか腰」とも言えるやり取りをしているブログを見つけました。
探求派はこの写真だけは説明できず、スピリチュアル派が勝ち誇っていましたが、実際は、条件が揃えば同じ写真を撮ることができます。
スローシンクロとは、スローシャッターが開いている間にフラッシュを光らせる撮り方です。
たとえば0.5秒ほどのスローシャッターのとき、通常、フラッシュは初めの数100分の1秒ほどしか光りませんから(先幕シンクロ)、写真を撮ると、まずフラッシュの光に反射した雨粒が白く丸く写ります。
その後、残りの0.49秒の間、雨粒が流れるように「線」になって撮影されます。
たとえば軒下で雨宿り中に景色を撮ると、条件が揃えばそんな写真が撮れることがあります。
斜めに飛んでいるように見えるものもありますが、それは風が強い日に宙を舞う「小さなもの」です。
※興味がある人は「スローシンクロ」で検索してみてください。


撮影方法と雨の関係を勉強すれば意図的に撮ることができます。
※先幕・後幕シンクロについても検索してみてください



2:
カメラのレンズに小さいホコリや水滴をつけて、そのまま撮影します。
入ってくる光の角度によって、はっきり見えたりぼやけたりしますが、好きな場面でシャッターを押してください。


◎実際に見てみましょう


以下、2つの方法でオーブを実際に見ることができます。


1:
メガネを用意してください。
サングラスでもオッケーです。
ない場合は、ガラス越しに明るい景色を見ることができる環境ならオッケーです。
写真のように、細かい水滴をつけます。
そしてメガネをかけ、照明などの光源を見てください。
どうです?
オーブが見えませんか?
メガネをかけたまま、その水滴に自分の目のピントを合わせるようにしてみてください。
そのとき、うまく条件が整えば、オーブそのものの模様までよく見えるはずです。
ガラス越しに見る場合はできるだけ目を近づけてください。


こうやって小さい水滴をつけます


メガネをかけて光源に目を向けると・・・なんとオーブが!

よく見るとオーブの模様がわかります。
「白い丸」が多いですが、条件が揃えば色や形が変わります。


2:
暗闇でタオルなどの繊維をパタパタ振り、ホコリが出たらそれをフラッシュ撮影します。
そのとき、カメラのモニターではなく、部屋の中を直接見ていてください。
そうするとフラッシュが光った一瞬、無数のホコリが見えるはずです。
それがオーブの実体です。


また、夜の雨や雪の日、波が立っている海辺でフラッシュを光らせると、小さな白い点が無数に見えるはずです。
写真に写ったオーブが大きく写るのは、ピンボケするからです。
ピントが合っているほど小さく写ります。
※「被写界深度」について勉強すると、ピントについて理解が深まります。



◎仕組みを知るということ

ということで、オーブは「エネルギーの塊」ではなく、「ホコリ・水滴」などの小さなものだということがわかったと思います。
オーブにはいろいろな形や色があるんですが、ほとんどの場合、カメラの仕組みを知っていれば「説明・再現」ができます。
説明がつかないものに関しても、それは説明する側の知恵の不足が原因です。
また、仮に説明がつかないとしても、それを「神の仕業」と妄信したら危険です。
「妄信」は人の思考を止めてしまいますから、妄信者ばかりではオーブの解明はできず、人類は本質に近づけないからです。


女性は、男性と比べると社会経験が少なく、世の中の仕組みを知らない人が多くいます。
それから、「その事象」が起こる仕組みについて考えようとする人は少数です。
また、人間は一度信じてしまったことを、「間違いだった」と認めることに、抵抗を感じる生き物ですから、「オーブはエネルギーの塊」と信じてしまった人は、他人がいくら言っても自分の思考をシフトできないまま生涯を閉じてしまうこともありえます。

この心理を男女関係で言えば、

「彼には奥さんがいるよ」

「彼はアンタと結婚する気なんかないよ」

「彼には他に何人も女がいるよ」

と言われているにもかかわらず、「彼は私を愛してるの」と不倫をし続ける女性と似ているかもしれません。


人は大人(成人)になった瞬間に、全ての本質を理解できるわけではありません。
「私は成人したから何でも知っている」なんていうのは子どもの思考そのものです。
成人したら、せめて自分の無知を自覚できるようになってください。
それが大人の第一歩です。


今回はコテコテの「オーブ」だからわかりやすいと思いますが、世の中には、似たようなことをしている女性が限りなくいます。

これまでに書いてきたように、「占い・アーユルベーダ・ヨガ・マクロビ・セミナー・オーガニック・犬」など、そのほとんどは仕組みや歴史を見ず、商業ベースの情報にもまれ、信じたいように信じている女性が多いのが現状です。


知恵を遠ざけるようなことはしないでください。
下に書きますが、大切なのは、わからないことや不思議なことを「神の存在の証明」だとせず、自分がまだ未熟者だからわからないんだろうと考えることなんです。
「唯一信じていいことは自分の不完全さ」ということです。
(マスターも不完全ですから、知らないことはたくさんあります)



◎「説明・再現」ができない写真


オーブの写真の中には、まれに専門家でも「説明・再現」ができないものもあります。
しかし「わからない現象」については、人間が無知であることの証明にしかならず、オーブがエネルギーの塊だということの証明にはならないんです。
スピリチュアル系の人にありがちなのは、その現象を「説明・再現」できない人に対して、「ほら、やっぱり説明できないでしょ、オーブはエネルギーの塊なのよ」と結論を出そうとすることです。
これは愛から遠ざかる考え方で、たとえば現代人は「金縛り」について、「悪魔が乗ってきたから」とは言いませんよね。
しかし中世ヨーロッパではまだそう信じていた人が多かったんです。
金縛りの仕組みを説明できないからと言って、悪魔の存在の証明にはなりません。
同じように、オーブが写る写真を説明・再現できないからと言って、エネルギーの塊だという証明にはならないはずです。
説明・再現できないのは、人類が未熟なだけで、今後人類が成長すれば、今はわからないことでもいつかわかるときが来ます。


いつも書いているように、とても便利な「スマホ」は、人類の成長のたまものです。
250万年かけ、人類はスマホを作れるようになったんです。
考えることをやめて楽をしようとすると、つまり「妄信」すると、人間は成長できなくなります。
愛とは、人間が成長し続けることですから、「妄信」は、あなたを愛から遠ざける行為です。
「説明・再現」できない写真があっても、それは「人間の無知の証明」として、「保留」しておくのが知恵だということを忘れないでください。


以上、マスターが知る範囲ではありますが、オーブの仕組みについて書きました。
次回、オーブのこともからめながら愛についていろいろと書いてみます。
「仕組みを知ってしまえば楽になる」
「仕組みを知ると愛に近づく」
そんな話です。
とりあえず、オーブを見たり写真に撮ったりして、楽しんでください。

・・・

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