発展途上国の子どもの瞳がきれいな理由

(読了目安4分)


人は、物事を捉えるとき、「本質」よりも、「心」で感じる場合があります。
しかし、心で感じることばかりで本質を見失うと、信じたいことだけを信じる「妄信者」になってしまいます。


たとえば、奥さんと子どもがいる男性の言葉を信じたいように信じ、

「彼だけはそんな男じゃない」

「彼は必ず奥さんと離婚するもん」

「彼は本気で私と結婚するつもり」

と言っている女性も多くいます。


しかしそれは、部外者から見れば、「本質を知らない女・勘違い女」ということがほとんどです。
これでは自分の価値を下げてしまいます。


不倫の客観的事実は、多くの場合上記のようなことはありません。
「できるだけコストをかけず、多くの女性と肉体関係を持ちたい」という男性が多数です。


しかし、だからといってがっかりする必要はありません。
それを理解した上で愛とはなにか考え、実践していけば、表面的な出来事に右往左往することなく、土台の安定した人生を送ることができます。


ということで、今回は、「発展途上国の子どもの瞳がきれいな理由」というタイトルで、「信じたいこと」と「本質」について、少し冷静に考えてみるトレーニングをしましょう。

現実の世界では、「心(思い)」だけではどうにもならないことばかりです。
本質を知り、自分の価値を下げない人になることも、長く愛されるために大切なことです。


では本題です。


「発展途上国の子どもたちは、貧しくても、瞳が澄んでいてキラキラしている」


「貧しくても、心が純粋で素直だから目がきれい」



こんな言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、みなさんはどう思いますか?


「瞳」というのは、常に表面が濡れていて、「つや」があるものですから、光を反射してキラキラしているのは当たり前で、おそらく、途上国の子どもの瞳と先進国の子どもの瞳のつやには、大きな差はないはずです。


日本人の子どもたちだって、瞳はキラキラしています。


ではなぜ途上国の子どもたちの瞳がキラキラしているのか・・・それは・・・


顔が汚れているから、または顔の色が黒いからなんです。


つまり、コントラストの問題です。


「白」を引き立たせるためには、その白をもっと白くする方法のほかに、近くにある黒をもっと黒くする方法もあり、発展途上国の子どもの目がキラキラして見えるのは、後者の効果です。


発展途上国の子どもであっても、先進国の子どもであっても、眼球の表面だけは同じつやで保たれています。
「黒人」と呼ばれる人の歯が、やけに白く見えるのも同じ理由です。


それからもうひとつ、発展途上国を訪れた人が、その後日本に帰国し、現地の子どもについて話す時などは、できる限り褒めるところを探そうとします。


「子どもたちの髪の毛はボサボサだったよね」

「鼻水は垂れ放題だったよね」

「おしっこ臭かったよね」

「お金くれってうるさかったよね」

「逃げるばかりで全然近づいてこなかったね」

などと話すよりも、

「瞳がきれいだったね」

となるわけです。


マスターは、自分の息子や娘がかわいいからかもしれませんが、途上国であれ先進国であれ、子どもたちの瞳はみんなキラキラしていると思っています。


もしボランティア活動や、発展途上国へのスタディーツアーの集まりで「発展途上国の子どもの瞳はきれい」という話になったとき、違う視点からの見解として、


「顔が汚れているから」

「肌の色が黒いから」


という意見も頭に入れておいてください。


ただし、大切なことは、言葉にするなら「愛」を込めて言葉にするということです。
顔が汚れているのは、洗顔に使うだけの水がないなど、生活環境の過酷さを示しています。
肌の色が黒いのは、屋外作業が多いことによる日焼けや、もともとの肌の色ですから、「良し悪し」の問題ではありません。


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