自分偽装 他人の看板にぶら下がる

(読了目安4分)

みなさんは、目先の利益を得るために、自分偽装をしていませんか?
世の中では、目先の利益を得るために「偽物」を売る行為が後を絶ちません。
食品偽装や産地偽装は、全て「安価なものを高く売る」という図式ですし、情報偽装(テレビ番組などのヤラセ問題)は、安い製作費で、番組製作会社や放送局の目先の収入を得るために行われます。


以前、偽ブランド品をネットで売った会社が摘発される事件もあり、売り上げが10億円を超える会社もあったようです。
偽ブランド品を売る理由は、もちろん売る側の目先の利益のためですが、これは買う側も悪いです。
そもそも、なぜブランド品が売れるかというと、多くの場合、買う人自身の心が「オリジナルブランド」ではないからです。
自分に軸がないため、「ブランド」という看板にぶら下がらないと、心を安定させることができないわけです。


また、ブランド品をプレゼントとして買う男性側の都合で言えば、ブランド品を喜ぶ女性を口説くために必要なアイテムです。
そして、できる限り安いコストでブランド品を買おうとすると、偽ブランド品を買うことになります。
より安く女性を口説こうとする気持ちが、偽ブランド品を買う行為に繋がるわけです。


最近の偽ブランド品の作りはどんどん精度が高くなり、中途半端なプロでは見抜けないほどだそうです。
精度が高くなったのは、偽ブランド品を買う人が増え、その利益が次の偽ブランド品を作るための資金になっているからです。
つまり、偽ブランド品が売れるほど、偽ブランド品は本物に近づき、どれが本物だかわからなくなるわけです。


ですから、素人では到底本物かどうか見分けることはできません。
ブランド品はある意味、買う側の「信じる力」によって、「本物のブランド品」として認識されている側面があるわけです。


仮にあなたが「本物」だと信じていたブランド品が、鑑定の結果、ニセモノだとわかったとします。
このとき、ある意味「教祖が捕まった新興宗教団体の信者」と同じような心境になります。
「考えること」や「愛する努力」をせず、楽をしようとしたツケが回ってくるということです。


ブランド品を得て安心しようとする女性と、ブランド品をエサに女性を口説こうとする男性、そして男女の心理を利用して偽ブランド品でお金を得ようとする業者・・・彼らはみんな、自分の幸せに責任を持つことをせず、幸せをもらおうと考えている人たちです。


偽ブランドの販売業者に対して怒っている人もいるみたいですが、その業者だけを責めることはできないはずです。


・・・さて「自分偽装」です。
「自分偽装」というのは、目先の利益のために自分を偽ることですが、偽装の多くは、上に書いたように、安いものを高価に見せようとします。
しかし、恋愛や就職活動で目先の利益を追い、安い自分を高く見せようとして「自分偽装」をやってしまうと、いつかそのツケが回ってきます。


あなた自身がオリジナルブランドになることで、自分を偽装しなくても心は安定します。
みなさんは「偽ブランド品」に関わっている場合ではありません。
長く愛されるためには、自分自身がブランドになってください。
人類が自分の中の愛を本気になって手に入れようと努力したとき、偽ブランド品もブランド品も、そして自分を偽装する必要もなくなります。


普段持ち慣れない高価なブランド品を、どうにか背伸びして買ったまではいいとして、そのブランド品が偽物だったらどうでしょうか。
ブランドになりきれていない人がブランド品の看板で自分をブランド化しようとして、偽ブランド品を買ってしまった、つまり、自分偽装をしようとして、偽装品を身に付けてしまい、偽装さえできなくなるわけです。
これはもう「コメディー」になってしまいます。
他人の看板にぶら下がるのをやめ、自分がブランドになれば、こんな悲劇はなくなります。


最後になりますが、あなたが自分偽装をしたことがあるなら、他人が自分偽装をしても、批判したり怒ったりしてはいけません。
批判したり怒ったりする権利などありませんし、もし怒ったら、ストレスが溜まり、自分に返ってきてしまいます。
自分偽装をしたことがある人ならすでに体験しているように、自分偽装をしている人は幸せになれませんよね。
ですから、批判や怒りではなく、「同情・共感」の目で見てあげてください。

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