パワーストーン 1 エンジェルブレス・いわしの頭

(読了目安9分)


「パワーストーン」は願い通りのパワーをくれるんでしょうか・・・


たとえば、パワースポットや、観光で訪れる景勝地の絶景を思い浮かべてみてください。


広大な景勝地に行って景色を見て喜んでいても、

「実はここ、転落死の名所なんですよ」

「過去に激戦があり多数の死者が出た場所です」

などと言われたとたん、多くの人はテンションが下がりますよね。
情報の真偽がどうであれ、テンションが下がってしまうんです。


また、実際は転落死の名所であり、地元の人は訪れないような場所でも、外国からの観光客を相手に、

「昔からのパワースポットです・あの有名人も絶賛ですよ」

と宣伝すれば、そこはパワースポットになりえます。
その場所は、昔からそこにあるんですが、人間側の都合で、パワースポットにも転落死の名所にもなるんです。


その地に立つ自分の気持ちの本質を知るには、「他の情報を遮断してその地に立ったときにどう感じるか」、これを考えてみることが必要です。
他の情報抜きでその場所に感動した場合、後から聞いた情報が「荘厳なパワースポット」であっても「転落死の名所」であっても自分の感動は変わらないのか、客観的に考えてみてください。


「みんなが感動すると言われる場所だから、私は感動しているのかも」 

「そもそも本当に他のみんなは感動しているのかな」

「そんな情報抜きでも私は感動できるのか」

「その感動はどんなマイナス情報が入っても揺るがないものか」


こうやっていろいろと自分に問いかけてみると、自分の中に見えてくるものがあります。


この問いかけは、結婚・仕事・趣味などについて考えるときにも大切なものです。
このnoteでは、「ヨガ・アーユルベーダ・マクロビ」カテゴリーをはじめ、「オーガニック教」カテゴリー、それからダイエットグッズや開運グッズ、健康器具、健康食品関連などの投稿で常に書いているとおりです。


上に書いたように、その場所を「パワースポット」と信じれば、癒されたり、力がみなぎったりし、逆に「転落死の名所」だと信じれば、寒気がしたり、気分が悪くなったりするのはなんとなく想像できると思いますが、マスターにとって、さらに身近なところに「エンジェルブレス」の話があります。


以下、みなさんの日常生活に密着した話、そして未来を作るためのヒントにしてもらいたい話です。


◎エンジェルブレス・いわしの頭


マスターの娘が幼かったころ、たまたまなにかのきっかけで怖い夢を見る日が続き、それが不安で、寝るのを嫌がっていた時期がありました。
しかし「エンジェルブレス」と名づけたブレスレットを腕にはめて、さらに「エンジェルの絵」を枕元に貼り付けるおまじないをし、「もう大丈夫だから」というお母さんの言葉に勇気付けられてからは、全くと言っていいほど怖い夢を見なくなりました。


「エンジェルブレスやってから怖い夢って見なくなった?」とマスターが尋ねたら、「うん」とにこやかでした。
エンジェルブレスは、100円で買えるようなプラスチックの腕輪に、天使の絵がいくつか書いてあるだけの、ゴムで伸び縮みする腕輪です。
壁に貼るエンジェルの絵は、美大卒のスタッフが画用紙に書いてくれた小さな絵です。
マスターはそのエンジェルたちの絵を見ながら、どんな効果があるか娘に丁寧に言い聞かせたわけです。


みなさんは、マスターの娘が怖い夢を見なくなった理由はなんだと思いますか?
エンジェルブレスそのものの力でしょうか。


「大人の思考」で考えてみましょう。


当時、悪夢に悩む娘になにも情報を告げず、娘が「寝たあと」にエンジェルブレスをこっそり娘の腕につけ、エンジェルの絵を壁に貼り付けた場合、同じ効果が現れたでしょうか・・・


・・・現れないですよね。


娘が怖い夢を見なくなった理由は、娘が「これで怖い夢はもう見ない」と信じたからだということが想像できます。


つまり、「これで怖い夢はもう見ない」と信じきることができれば、身につけるものや部屋の装飾はなんでもいいわけです。
娘にとっては「エンジェルブレス」がそれでしたが、仮にそんな言葉やプラスチック製の腕輪がない江戸時代なら、もちろん「いわしの頭」でもいいんです。

「このいわしの頭様がちゃんと見張ってくれて、お化けが来たら退治してくれるからね」


と母親が言い、娘がそれを信じきることができるかどうかにかかっているわけです。


いわしの頭で悪夢を見なくなった子どもがやがて親になったとき、自分に効き目があったからといって、寝付いた子どものかたわらに、「いわしの頭」を置いても、子どもの悪夢は改善されません。
いわしの頭そのものに悪夢を見させない効果があるわけではないからです。
いわしの頭はあくまでも「小道具」であって、子どもを悪夢から解放するのは、本人の「信じる力」なんです。


要するに、「これで安心、もうだいじょうぶ」と信じることで不安から解放され、その「安心感」が、怖い夢を見ないようにしてくれているということです。


マスターの娘の話に戻ります。
子どもは純粋ですから、「エンジェルブレス」と、それに加え「エンジェルの絵」のダブル効果によって不安から解放されました。
100円そこそこで安心でき、悪夢から解放されるなんてホントにすごいことですが、逆に「演出がないと悪夢から解放されない」、ということでもあります。


幼い娘はその後ぬいぐるみを2つ用意し、その力も借りて、夢の世界をゴージャスに演出しようとしました。
ゴージャスな夢を見たらもちろん「ぬいぐるみのおかげ」となります。
やはりここでも大人の思考で確認しておかなければいけないことは、眠っている娘の横にこっそりぬいぐるみを置いても、「ゴージャス効果」は期待できないということです。
ということは、娘が自分の意思でぬいぐるみを置いてゴージャスな夢を見たとしたら、それは自己暗示によるもの、つまり娘自身の信じる力によるものということであって、ぬいぐるみには、娘の心を無視して直接ゴージャスな夢を見させる力はないわけです。


これが、

他人はあなたを幸せにすることはできない

他人はあなたを不幸にすることはできない

幸せはいつも自分の中にある

自分の幸せに責任を持たなければならない

他人に頼らなくても自分の力で幸せになれる

などということです。


やがて娘が大人になると、「悪夢を見ないのはエンジェルブレスの力ではない」とわかってくるようになります。
エンジェルブレスは、自己暗示を助けるための道具にすぎなかったことや、今後それを持っていても効果は期待できないことなどを理解し、小道具から離れていくわけです。


また、以前エンジェルブレスの効果を信じていた娘は、さらにぬいぐるみの効果で楽しい夢を見ようとしましたが、それも娘が大人になると、ぬいぐるみが楽しい夢を見させてくれるのではなく、「信じる力」が楽しい夢を見る原動力になっていることを知り、ぬいぐるみからも離れるときが来ます。


大人になると、

「エンジェルブレスやぬいぐるみが夢を与えてくれるのではなく、自分の力が自分に夢を与えてくれる」

ということに気付くわけです。


「エンジェルブレス」・・・なんだかんだ言って、当時の娘は安心して寝付くようになりました。
この一件、実は子どもだから笑っていられるんです。
では、大人ならどうでしょうか。


みなさんは、なにか不安があるとき、マスターの娘が持っている「エンジェルブレス」で、不安から解放されるでしょうか。
マスターの妻がみなさんに言うわけです。

「このブレスレットにはエンジェルが住み着いていて、困った時に助けてくれるの」

・・・どうです?


「エンジェルなんて住んでないわよ」

「そもそも現実はそんな甘いもんじゃないわよ」

なんて笑っちゃう人もいるはずです。
しかし、マスターから見たら、本質的に娘と全く同じことをしている女性って、結構いるんです。


それは・・・


どんな女性だと思います?


それは、3万円のパワーストーンとかを大マジメに持っていて、それだけでは足りず、関連グッズを周囲に置き、運やエネルギーを高めようとしている女性です。
まるでマスターの娘がエンジェルブレスとぬいぐるみを使い、夢の世界をゴージャスに演出しようとするのと同じことです。


こんな女性は幸せを外側に求めていますから、知恵のある男性からは長く愛されません。
というかむしろ知恵のある男性を遠ざけてしまいます。


◎パワーストーンは効くの?


「パワーストーン」・・・みなさんは効果あると思いますか?


エンジェルブレスで悪夢から解放されたマスターの娘に、その場で以下の質問をしたらどう答えるでしょう?

「エンジェルブレスには怖い夢を見なくする効果はある?」

これは間違いなく、「効果はある」と答えます。
大人から見たらありえない答えですが、幼い子はそう信じていたんです。


同じように、パワーストーンも「信じる力」で効果を発揮している部分がほとんどです。
理由は、身近なところで例えれば、健康食品で病気が治る仕組みと同じです。
1000人中100人が治ったと感じ、その体験談を書くと、健康食品会社は100人分の体験談を自社のサイトで宣伝し、900人分の治らなかった体験談を無視します。
結果、あたかも買った人のほとんどが病気を治したように表示します。
そしてそれを信じ切ることができれば、病気は治るかもしれません。
パワーストーンも、信じきれば効きますし、タイミングが合えば効いたように感じます。


◎売っている人だって


マスターは、パワーストーンなどの「石」を売っている人を数人知っています。
原石を磨くような仕事をしている人ではなく、磨かれた石そのものを仕入れてきてブレスレットにしたり、アクセサリーにしたりして売る人です。
マスターが見る限り、彼らは愛することの表現ではなく、現金収入のために仕事をしています。
パワーストーンのブレスレットを売っている本人が、40歳を目前にして「結婚したいんです」なんて言っているんですから、効果はわかりきっています。
結婚の悩みはパワーストーンでは解決できない、ということです。


それから、売り上げが伸び悩むパワーストーンショップはザラにあります。
運気向上のパワーストーンが効かないことは、ショップが証明しています。


次回、以下のような感じで「パワーストーン 2」に続きます。

◎クリスタルパワーの考察
◎パワーストーンに頼ると

◎長く愛されたいなら
◎パワーストーンの効果が出る仕組み
◎パワーストーンは知恵のある男性を遠ざける
◎本物のパワーストーンがあるなら
◎最後に

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。





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