お酒と愛 6

(読了目安7分)

ここまで5話、元モーニング娘の「吉澤ひとみ」さんによる、飲酒ひき逃げ事件をきっかけに、「お酒と愛」というテーマで書いてきましたが、今回が最後です。


吉澤ひとみ容疑者は、2歳の子どもがいるにもかかわらず、仕事の前夜に大量のお酒を飲み、翌朝ひき逃げ事故を起こしてしまいました。
これが愛ではないことは、みなさんもよくわかると思います。


この件で、ひとつ興味深い意見を目にしました。
吉澤ひとみさんがひき逃げをした直後、夫に電話をしたところ、夫から「すぐに警察に連絡して現場に戻れ」と指示されたため、彼女は現場に戻ったんだそうです。
夫の言葉について、「夫は常識人だったようですね」と評価していた人がいました。
しかしマスターは、そう感じませんでした。
前夜の飲酒は夫と一緒にしていたようですが、もし夫が常識人なら、次の日に仕事がある妻と2人で、酔いが残るまで飲まないはずです。
まして2歳の子どもになにかあったとき、夫婦で酔っていたらなにもできません。


女性は妊娠すると飲酒を控えますよね。
それは「子どもを守るため」です。
もし「子どもを守るため」という気持ちが一貫したものなら、子どもが産まれた後も飲酒はしないはずです。
人は、「大切な人」がいれば、飲酒はしません。
酔っていたら大切な人を守れなくなりますし、大切な人を悲しませることになるからです。
飲酒運転をするということは、子どもや自分のファンに対して、「私にとって大切な存在ではない」と言っているのと同じです。
子どもと仕事を持つ母親が、仕事前日に大量の飲酒をするということは「私にとって飲酒が最優先事項です」と言っていることになりますから、吉澤ひとみさんにとって子どもは、「私をママタレとして輝かせるための道具」、そしてファンたちの存在は、「飲み代を稼ぐための収入源」、という位置付けです。


こうなると愛から遠ざかる一方で、長く愛されることは不可能です。


さて、酒造技術や流通手段の進歩により、庶民が手軽にお酒を飲めるようになって数百年が過ぎました。
お酒に対しての評価はある程度出つくしたと思いますが、みなさんはどう感じますか?


では以下、短編をいくつか、そして最後に「まとめ」で終わりましょう。
表現を変えながら似たような内容もあります。



◎愛をそそげない人がお酒を飲みます


「愛をそそげない」ということは、すなわち「愛されない」ということです。
愛されない寂しさをごまかすため・ぼかすためにお酒を飲むわけです。
お酒は、一時的な麻痺状態をくれますから、ストレスが発散されたような気分になります。
もちろん酔いがさめたらまた寂しくなってしまいますから、お酒では寂しさを癒すことはできません。


「愛をそそげない人は愛されないので、寂しさを埋めるためにお酒を飲み続ける」

・・・ということです。



◎お酒で現実逃避をしなければならない人が、愛をそそげるでしょうか


お酒で現実逃避をしなければならない人は、まだ愛を欲しがる段階の人ですから、愛をそそぐには力不足です。
ですから愛をそそげません。
お酒を飲む時間やお金を、他のことに使えるようになったとき、愛に近づきます。


◎愛を知っている人はお酒を飲みません


愛は誰にとってもお酒より「大きな存在」ですから、愛を知っている人は、お酒を飲まなくなります。
多くの人がお酒をやめられないのは、多くの人が愛を知らないからです。




◎お酒は子どもの飲みもの


「ストレスが溜まってしまうからお酒でごまかしたい」

「シラフで女性を口説けないから飲みたい」

「仲良くなるにはお酒が必要・現実逃避したいから飲む」

こんな考え方は、子どもの思考です。
大人の思考の人はお酒を飲みませんから、「お酒は子どもの飲みもの」ということになります。


◎出会いを求めて


マスターがお酒を飲んでいたのは21歳までです。
もちろん毎日ではなく、たまにです。
たまにですし、おそらくその年齢では、「本物のお酒」なんて味わっていないと思います。
また、年齢によって味覚が変わりますから、「最高のお酒」を最高に美味しいと思いながら飲める年齢に達していなかったと思います。
でも、それでよかったと思っています。
その後お酒を飲まなくても、人生になんの問題もありませんでした。
みなさんも、お酒がないと構築できない人間関係からは、早く抜け出してください。
その方がはるかに早く愛に近づくことができます。


結婚をしたいと思ってる人にメッセージです。
「お酒を飲めないと出会いが少ない」なんて思っていませんか?
仮にお酒を飲むことで出会いが多くなったとしても、その「質」はどうでしょうか。
シラフのときより質が下がるということは想像できるはずです。
21歳から飲んでいないマスターですが、自己紹介にも書いたように、31歳までに30人と付き合ってるんです。
出会いが少ないと思いますか?
もしあなたが本気で求めるなら、いくらでも出会いのチャンスはあるんです。


今の時代、インターネットがあります。
SNSをはじめとして、パートナー探しはとても簡単に、効率よくできるようになりました。

「ネットで相手を見つけるなんてイヤ・なんだか怪しい」なんて言っている人は時代遅れかもしれません。
マジメな話、そんなことを言っているうちに40歳を迎えてしまいます。
メールのやり取りだけで、ある程度相手がわかってしまうんですから、ネットでの出会いは安心とも言えます。
たとえば、文章はその人を表現しますから、文体や送信時間を見て相手を判断できます。
どんな単語を使うか、句読点の位置はどうか、送信時間は深夜ではないか、一日のメールの頻度など、相手の価値観を判断する材料はいくらでもあります。
使い方に知恵があれば、ネットでの出会いも全然悪くありません。
もちろんお酒を飲まない人を選んでくださいね。



◎まとめ


マスターがお酒に否定的なのは、お酒関係の悪いニュースが目立つからです。
実際に、飲んで後悔する人と、飲まないで後悔する人では前者が圧倒的に多いんです。
「悪いことが起こる」と歴史が証明しているのに、なぜ飲む必要があるんでしょうか。
大切な判断が的確にできなくなり、いざというときに人を助けられなくなります。
他人に迷惑をかけるだけでなく、自分の健康状態も害します。
「少量のお酒は身体にいい」なんていう宣伝もありますが、それがたとえ事実でも、現実的に、ほとんどの人は「少量」では済みませんし、愛をそそいだ方がよっぽど身体にいいです。
しかし、お酒を売って利益を得ている企業は、お酒が売れないと困りますから、芸能人や有名人を使い、とてもおいしそうに飲む映像を流して、「買いなさい」とすすめます。
また、大人の小道具としての宣伝が多いですが、子どもの思考の人ほど、そんな宣伝にあこがれてしまいます。
「情報にはバイアスがかかっている」ということは、「ダイエット」マガジンをはじめ、常に書いていることです。
お酒の情報にも、売る側の強力なバイアスがかかっていますから、そんな情報に流されないことが大切です。


自分がお酒を飲む人は、お酒を正当化しますよね。
しかし、「男の三悪」にお酒が入っているのは、ちゃんとした理由、そして500年という年月、それから延べ数億人の体験による教訓がこめられていることを忘れないでください。
先人たちが人生の終盤に「やっぱりお酒を飲むのはいけなかったんだ」と反省し、「せめて未来の子どもたちにはマネをしてほしくない」と、人生をかけて残してくれた教訓なんです。


・・・


ということで「お酒と愛」、終わりです。
またなにかあったらお酒について書きますね。
ここまで読んでもまだ「お酒を飲みたい!」なんていう人は、いつかまた「やっぱりやめようかな」って思ったとき、もう一度読んでください。
そのときはきっと、背中を押してあげられると思います。

・・・

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