離婚する理由

(読了目安9分)

離婚目的で結婚するカップルなんてほとんどいませんよね。
しかし3年後、10年後、離婚を考える場面を経験する夫婦は多くいます。


結婚式で誓った「永遠の愛」はどこに行ったんでしょうか。
永遠の愛を誓った人が離婚したら、彼らはみんな「ウソつき」です。
大人がウソつきじゃ、子どもになにも言えませんよね。
親が信用されなければ、イザというときに子どもは親を無視しますから、子どもを助けることができなくなります。
だから、子どもたちのためにも、家庭の不和はいけないことです。
まずは夫婦が仲良く過ごすこと、これが家庭円満の根本になり、ひいては人間関係の円満、そして人類の平和のための第一歩です。


毎日のように、芸能人やスポーツ選手の離婚が報道されています。
みんな結婚当時のコメントは、相手を尊敬し、永遠の愛を誓っています。
しかし、早ければ1年で離婚してしまうんです。


「何をしたら離婚するのか・何をしないから離婚するのか」・・・先輩たちが苦しみながら残してくれた教訓(データ)はたくさんあるはずなんです。
離婚する人はきっと、「離婚は他人事・自分だけは特別」と思っていて、先人が残してくれた教訓から学ぼうとしないんでしょうね。


「離婚してない芸能人もたくさんいますよマスター。写真はみんな仲が良さそうなツーショットばっかりですもん。実際はうまくやってるカップルの方が多いんじゃないですか?」
なんていう声も聞こえてきます。


たしかに離婚していないカップルはたくさんいます。
しかし離婚していないカップルは、あくまでも離婚していないだけで、楽しそうなツーショットは、「現実の裏返し」の場合も多いんです。
離婚する人は、ある日突然仲が悪くなって翌日離婚するわけじゃありません。
ですから、離婚していなくても「不仲」の芸能人カップルは、それこそ無数にいると言え、報道される離婚は「氷山の一角」です。
マスターの印象では、大半の芸能人夫婦がなにかの問題をかかえ、うまくいっていないように感じます。


さて、みなさんは人がなぜ離婚するのか、わかりますか?
結婚する時はみんな「君を愛してる・一生愛をそそぐ」って言うんです。
これから結婚する人は、離婚する理由について、結婚前に理解してくださいね。
理由がわかれば、離婚せずにすみますから。


では、前置きが長くなりましたが、「離婚する理由」を書きますね。



◎離婚する理由


離婚する理由は、ひとことで言えば、「お互いが子どもの思考だから」なんです。
「愛し方を知らない・実践できない」ということです。


「子どもの思考」の例を箇条書きにしてみますね。

お互いに子どもの思考という自覚がない

人間の歴史を勉強していない

自分が正しいと思っている

人間の不完全さを理解していない

自分だけ苦労していると思っている

愛を欲しがっている

先を考えていなかった

現実を見る目がなかった

愛情が冷めた

はじめから飛ばしすぎ

傲慢

甘え

こんな感じです。
(離婚原因上位の「浮気・お酒・暴力・借金問題」などの根本はこれらです)


離婚する夫婦は、上記のようなことをしているはずです。
上記のようなことをしていると、2人きりの時は口論し、誰かといるときは仲が良いフリを続ける生活になってしまいますから、マスター的には、そうなってしまったらすぐに離婚して、その経験を未来に活かせばいいと思います。
過去の歴史から学んで改善できれば、過去は必要なものだったと心から思え、過去に感謝できますからね。


しかし、

「夫は私を理解してくれない」

「世の中には私を理解してくれる人がいる」

「優しい人はたくさんいるわよ、離婚よ離婚!」

いつもこれをやっていたら何度結婚しても同じです。
「思い通りにならない」のが結婚なんです。
(というか、人生そのものが「思い通りにならないもの」ですけどね)


結婚するなら、「結婚生活は思い通りにならない」ということが大前提であって、それを工夫しながらひとつひとつ問題をクリアしていくのが、「結婚生活を楽しむ」ということです。
何かお気に入りのゲームを思い出してみてください。
ひとつひとつの問題をクリアしていくのが楽しいはずです。
考え方によっては、結婚生活も壮大なゲームです。


結婚生活の中で、「私は我慢してきたのよ」「だったらオレも我慢してきたんだ!」こんな言い合いが始まったらもう関係は破綻しています。
我慢しないように工夫するのが結婚生活ですから、我慢をしてきたということは、問題解決を先延ばしにしてきたということです。
目先の苦痛から逃げ続けてきた人が、平和な結婚生活なんかできるはずないですよね。


結婚当初の「勢い」だけでは、結婚生活は到底もちません。
情熱的な、そして爆発的な感情は、長く続かないんです。
先を見ないでその場の雰囲気だけで結婚すると、すぐに燃え尽きます。
結婚生活を楽しく続けるには、細く長く続く大人の感情が必要です。


ということで、全てではないですが、多くの離婚で以下のようなことが言えます。


離婚する理由は、「爆発的な感情」で結婚し、「子どもの思考」で生活するから。


どうでしょう?「離婚する理由」、わかりました?
「夫が悪いのよ」と何度離婚しても、人は自分の心からは逃げられません。
ですから、自分が変わらない限り、新しい夫に対しても次から次に不満が出ます。
変えるべきは夫の考え方ではなく、自分の考え方なんです。
離婚する理由は、いつも自分の中にあります。


長く愛されるためのキーワードは「これは愛なの?」です。
自分の行動が愛なのかどうか、常に問いかけながら生きてください。
それができれば、まず周囲に集まる男性がこれまでとは違ってきます。
「お酒は愛じゃない、タバコは愛じゃない、パチンコは愛じゃない」・・・こうやって行動しているうちに、それらに縁がない人と付き合うあなたになっています。


以下結婚関連の短編です、今後の参考にしてください。

★楽しい結婚生活はどのぐらい続くか
今のあなたが結婚した場合、楽しい結婚生活はどのぐらい続くんでしょうか。
その目安があります。
趣味や仕事を始めたとき、誰にでも、「ドキドキ・ワクワク」の期間がありますよね。
そんな期間の中から一番長い期間を思い出してみてください。
それが、結婚生活が楽しく続く限界の期間です。
結婚生活は、趣味や仕事よりもいろいろと激しいですから、どんな趣味も仕事も1年間以上続かなかったなら、楽しい結婚生活は1年で終わると思います。
しかし結婚当初の気持ちがなくなったから離婚では、知恵がありませんよね。
その後は「楽しい結婚生活を続ける努力」が必要です。
人間は、同じ気持ちを長く続けることは苦手ですから、長く続けるには努力が必要なんです。
努力しなくなれば、離婚です。



★自分が正しいなら幸せになっています
自分が正しいと信じていると、口論が続き、離婚になります。
自分が正しいなら幸せになっているはずですから、幸せじゃない人は、実際は正しくないわけです。


★成婚率
結婚仲介業者の宣伝にある「成婚率」という言葉に重点を置きすぎると、やっぱり離婚の原因になります。
婚活サイトとか、結婚関連のサイトでは、「当社は成婚率○○%を誇ります!」なんていう宣伝をしていますよね。
そこの会員になれば、1年以内の成婚率が60%だとします。
1年以内に60%の人が結婚できるんですから、入会してしまえばあとは安心かと思いきや・・・
まずは単純に60%ですから、努力しなければ60%には入れません。
それから、ここが大切なんですが、以前も書いたように、結婚後の離婚率について触れるサイトは、マスターが知る限りごく少数です。
成婚率が60%でも、その後の離婚率が80%じゃ悲しいじゃないですか。
だったら、成婚率が40%でも、その後の離婚率が20%の方が希望が持てます。


成婚率だけにこだわると、結婚だけが目的の「知恵のないカップル」が出来上がります。
それは、結婚仲介界にとってはおいしいことなんです。
つまり、知恵のないカップルは離婚する確率が高く、もう一度お客様になってくれるからです。
婚活サイトの世話になって結婚できた人は、「成功体験」があるわけですから、またそのサイトを利用しますよね。
ですから、離婚後にまた利用してもらえる可能性があり、利益になるわけです。
「ダイエット業界が痩せさせ、飲食業界が食べさせ、痩せたり太ったりを繰り返しながら、お金ばかりを使ってしまう若い女性」、こんな構図と似たようなものかもしれません。
結婚仲介業界に結婚させられ、離婚したくなったら今度は離婚仲介業者が活躍し・・・結婚仲介業者と離婚仲介業者の間で、結婚したり離婚したりを繰り返すことのないように気をつけてください。


長く愛されるために、多額のお金を使う必要はありません。
ただひたすら「自分磨き」を続けるだけです。
それが自分を成長させ、知恵のある人を周りに集めます。



★子どものための離婚

「子どものために離婚する」と言う夫婦の言葉は、半分はウソです。
子どもが何歳かという離婚のタイミングも大切です。
もし子どもが物心ついた幼い年齢なら、「子どものために離婚をする」となると、子どもは、自分のせいで両親が離婚したと感じてしまうかもしれません。
これでは子どものためでも何でもなく、ただの「親の自己都合」です。
子どものためならまず離婚しないことが一番、というか、夫婦が円満なのが一番です。
子どもがいるにもかかわらずそれができなかったということは、親がそれぞれに「自分が一番」だったからです。
子どものために、より良い夫婦関係を作る努力をし、実行するのが愛なんです。
離婚したということは、子どもに愛をそそがなかったわけですから、
その後、子どもが多くの問題を起こしても文句は言えません。
問題を起こした子どもを叱るのではなく、一緒になって子どもの悩みを解決することや、迷惑をかけた相手に謝罪をすることが、親の義務かもしれません。


しかし、すでに修復できない夫婦関係なら、思い切って離婚するのが愛です。
親だって完璧じゃないんですから、子どもに対する被害を最小限におさえるための離婚なら、愛かもしれませんし、子どもが親になったとき、きっと親の気持ちを理解でき楽になれるはずです。
将来「親はこうするしかなかった」と思えることで、子どもは親に誇りを持つことができ、結果的に親を誇れる気持ちが、子どもを救うことになるからです。
ですから、子どもに誇れる親であるための離婚なら、それは愛です。
離婚理由を堂々と子どもに言えるかどうかが「子どものための離婚」のポイントかもしれません。

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