支配から助け合いへ

(読了目安3分)


以前、車の運転中にスタッフと話したことを簡単に書いておこうと思います。


最後は「愛・結婚」につながる話です。


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みなさんは「なんでアフリカ大陸でポルトガル語やフランス語が使われてるの?」って思ったことはありませんか?
これは、アフリカ大陸のいくつかの国が、以前ポルトガルやフランスの植民地になったことが影響しているからです。


植民地を手に入れて、その国の民を奴隷にして労働力として使えば、支配国は「贅沢」ができます。
みなさんが憧れている中世ヨーロッパ文化があるとしたら、それを陰で支えたのは奴隷制度ですから、クラシック音楽や美術、芸術、豪華な建築なんかの発展は、ある意味「奴隷制度にささえられた」とも言えます。
植民地にされた国の人達の命とヨーロッパ文化の発展は無縁ではない、ということです。


イギリスも植民地を広げて大儲けした時代がありましたよね。
やはり植民地化された土地の人の命と引き換えに、イギリス文明が発展したと言ってもいいわけです。


また、アメリカ大陸は、ヨーロッパ人が大勢おしかけて先住民たちを追いやり、アメリカ合衆国を建国し、いまでは世界一影響力がある国になっています。
※アメリカ大陸の先住民が「インディアン」と呼ばれているのは、コロンブスがアメリカ大陸をインドと勘違いしたことが発端です(最近は「ネイティブアメリカン」と呼ぶそうです)


日本は地理的条件(ヨーロッパから遠いこと・島国)や政治的努力もあって植民地化されませんでしたが、時代の歯車が少し狂えば、みなさんがポルトガル語やフランス語を話していてもおかしくなかったんです。


そして今回書きたいことは、「支配した側も、支配された側も、結局のところ幸せではない」ということです。
腕力がある国が「てめぇ言うこと聞けよ、聞かないと命はねぇぞ!」と脅して、弱い国を植民地化したとしても、実際、今のポルトガルやフランスの国民がみんな幸せかどうか考えれば、必ずしもそうとは言えません。
過去、ヨーロッパの列強各国は、植民地を得ることで一時的な発展をしたかもしれませんが、その後も、それぞれの「国・国民」が争いを繰り返し、それぞれの悩みから解放されていません。


支配する国も支配される国も、「悩みから解放されない」という点ではどちらも同じということです。


人類はここ数百年の大航海時代を終え、「植民地を持っても幸せになれない」と充分に学びました。
そして、「人類がしなければならなかったのは、助け合うことだった」と、「教訓」を残してくれたわけです。


そこに至るまでに膨大な時間と命が必要でしたから、この教訓を今後の人類が活かさないなんて、もったいないですよね。


奴隷(財産)をたくさん持っていることが幸せの象徴だと思われた時代は終わり、これからは、どれだけ助け合えるか・どれだけ愛をそそげるかが幸せの象徴になると思います。


「愛」は心の中のものですから、ヨーロッパにあるような大きな建物も、大きな絵画も、そして豪華な宮殿も、愛をそそぐこととは無関係です。
愛を実践するにあたり、もちろん軍事力など無用で、愛とはなにかを理解する知恵があればいいだけです。



◎平和な家庭は愛です


人間社会は80億人が構成していて、社会の最小単位は家庭(夫婦)です。
そして社会を構成しているのは、何億という家庭です。


その家庭にマイナス感情があり、家庭内で感情が乱れていたら、世界が平和になるはずはありません。


世界の平和のためには、平和な家庭を作ることがいかに大切なことかわかるはずです。
しかも、みんな幸せを願っているんです。
だったら、そうなるように、「行動」しなければいけません。
「世界が平和でありますように・幸せな家庭を持てますように」と願っているだけでは実現しないんです。



◎まとめ


人間の歴史は、「支配しても幸せになれない」と証明しています。
奪っても、奪われても、幸せになることはできません。


「支配」から「助け合い」へ目を向けてください。


どれだけ奪えるかではなく、どれだけ助け合えるかが、本当の幸せです。


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