優しい人とは 他短編3話

(読了目安4分)

◎優しい人とは


「優しさ」を勘違いしている人がいます。
本当の優しさは、言葉ではなく行動です。
たとえば、口では「いいこと」を言っていても、行動しない人は、優しくない人です。
それがお酒の席なら、さらに優しくない人です。
まず、お酒そのものが優しさではないからです。
そして、優しさとは、言葉ではなく、行動だからです。
本当に「優しい人」は、大切な人をいつでも守るために、お酒は飲みません。
お酒を飲み、口を動かすだけで行動しない人と関わると、愛から遠ざかります。
愛とはなにか考え、それを「行動」に移している人が、本当の「優しい人」です。



◎大人は子どもを理解できるが・・・


寒い屋外で元気に遊ぶ子どもが、暖かい屋内で休む大人を見たら、「大人って、なんで家の中でのんびりしてるんだろう、休憩ばっかりでつまらなくないのかなあ」と思うかもしれません。


寒さや疲れを知らない子どもは、暖かい屋内で休む大人の気持ちを理解できないんです。
逆に、屋内で休む大人は、子どもが外で元気に遊ぶことは理解できます。
自分も昔は夢中で遊んでいたわけですからね。
大人は子どもを理解できますが、子どもは大人を理解できないわけです。


同じように、社会経験が少ない人ほど、他人を理解できません。
理解できないため、軽率な批判が多くなりますし、安易な言葉にだまされることも多くなります。
逆に、社会経験が多い人ほど、他人を理解することができます。
理解できますから、軽率な批判は少なくなりますし、安易な言葉にだまされなくなります。
大人の思考の人は、子どもの思考の人を理解できますが、子どもの思考の人は、大人の思考の人を理解できないわけです。



◎子どものこだわりは大人のこだわりと違う

幼い妹は、「お兄ちゃんが食べているもの」を食べたいんです。
「お兄ちゃんが持っているもの」を持ちたいんです。


自分の価値感が確立されていないので、身近な人が食べているものや大切にしているものに価値があるんです。
すごくかわいいこだわりですよね。


しかし、みなさんも似たようなことをしてませんか?
みんなが「いいよね」って言うからいいと思ってしまったり、みんなが追いかける人気アイドルを追いかけてみたり、彼女や奥さんがいる男性に夢中になってみたり・・・


自分が持っている、「人・仕事・趣味・物・考え方」などのこだわりが、仮に誰の評価もない状態で、それでも同じこだわりでいられるか、考えてみてください。
また逆の評価であっても、自分のこだわりは揺るがないか、考えてみてください。
たとえば、あなたが好きな芸能人が使っているバッグがあって、あなたはそのバッグが大好きなんです。
そんなとき、その芸能人が実はそのバッグを使っていなかったとしても、さらに言えば、その芸能人がそのバッグを酷評したとしても、あなたの気持ちは揺るがないか・・・ということです。


子どものこだわりは、他人が基準になっていることがほとんどです。
大人のこだわりは、他人に影響されないものです。


◎ヒマがいいの? 忙しいのがいいの?


たまにこんな人がいます。
みなさんはマネをしないようにね。


ヒマだと「ヒマだ!」と文句を言い、忙しいと「忙しい!」と文句を言う。


こんな人です。


これでは誰からも相手にされなくなるか、一時的に利用されるだけの人になってしまいます。


「ヒマだ!」と文句を言う理由は以下です。


ヒマだと休憩時間が長くなり、休憩時間に昼寝をしてしまうんです。
昼寝をすると、夜になって眠れなくなるため、翌朝起きられず仕事に遅れてしまうんです。
遅れた理由は、前日の昼寝が原因なんですが、昼寝をしなければならないのは、「ヒマ」なのがいけないらしいんです。
「ヒマじゃなければ遅刻しないのに」、ということです。


「忙しい!」と文句を言う理由は、仕事が大変だからイヤなだけです。


結局、自分のやりたいようにやらないと満足できないんですが、やりたいようにやると不満がなくなり、不満がないことも不満になってしまうんじゃないでしょうか・・・
「ヒマだ!忙しい!」と不満ばかりの人は、「本当にやりたいこと」をやっていないんです。

・・・

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