精神科医の裏話 5 自殺率が高い日本

(読了目安3分)


「精神科医の裏話」は今回で最終回です。

◎自殺率が高い日本 (精神科との関係)

悲しい話ですが、日本は、1998年から数年間、先進国の中で自殺率が1位の時期があったそうなんです。
原因は、バブル経済の崩壊後の不景気に加え、1999年に新型の「抗うつ剤」が発売されたことにあるとされています。
その薬を含め、2種類以上の向精神薬を同時に処方されている患者に、自殺傾向が強く出たと考えられているようです。


「製薬会社と国の利益のために人命が失われている」と言う人もいます。
「自殺者が増えたのは、明らかにその薬の影響だ」と言っている医師もいます。


マスターも、少し勉強しただけですが、「向精神薬を複数処方され、まじめに飲み続ける患者に自殺傾向が強くなる」、というのはわかる気がしました。
精神科医の勉強不足や金銭欲が、薬物の過剰な処方につながっているとも思います。


その後対策が練られ、2012年には自殺者が減少傾向に転じ、現在では、最大だった34000人に比べ、20000人前後まで減少しました。
国の対策が効果を出した結果だと言われています。

※精神科と自殺の関連については、「向精神薬 自殺」などで検索してみると、いろいろ勉強になります。


マスターも昔、心の状態が安定せず悩んでいた2年間、一歩間違えれば自殺はありえたと思います。
今はストレスを溜めない生き方を心がけ、20代の頃と比べて楽になりました。


身体の痛みも辛いですが、心の痛みも辛いです。
今、生きていくのが大変な人もいると思いますが、もしできることなら生きていてください。
あなたを産んだ親のことを考えてみてください。
多くの親は子どもの死に耐えられるようにできていません。
辛いかもしれませんが、親よりは長く生きる方法を考えましょう。



◎まとめ


精神科医も人間です。
みなさんの心に多少なりとも「裏」があるように、精神科医にも裏はあります。
そして、裏がある人間が作っている社会ですから、社会に裏があるのは当然です。


災害や犯罪など、「心の傷」がどうしても避けられない場合はあります。


しかし多くの人が、

「人間の不完全性」

そして

「清濁併せ呑む」


これを理解し、実践することができれば、精神科の受診者は大幅に減るかもしれません。


マスターは、仕事や人間関係の日常生活のストレスで、安易に精神科の診察を受けることには反対の立場です。
しかし、心が苦しいのに頼るところがないなんて、それはそれで悲劇です。
ですから、精神科を受診しようとするときは、せめてよく調べてから受診してください。
女医または既婚で、かつ話し方が穏やかで、初診で薬の処方が少ない医師なら、いろいろな意味で危険は少ないと思います。


以上で「精神科医の裏話」は終わりです。

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