逃避

僕のこれまでについて綴ろう。この話は多分あの子には聞かせられないな。
去年の僕は定職に就くことなく、いろんなバイトをしていた。まるで冒険をしている気分だった。爽快で自由な働き方は僕をワクワクさせていた。でもお金は全く貯まらなかった。今まで馬鹿みたいに積み上げてきたローンが僕のこと自由を奪っている。そのことに気づいていながらもどうにも浪費癖が抜けない。タイピングができるようになったのはとてもいいことだと思う。心の中で思ったことがすぐに書けるからとても重宝している。話に戻ろう。すまないね、いつも話が脱線してしまう癖もある。まあ、悪いとは思ってない。なんやかんやで去年僕はあまり人に言えるような生き方はしていなかったけど、あのときは人生で一番自分自身を大切にしていたと思う。いろんなところを歩いて、いろんな人とあって。自分が今まで世界を見てなかったことが身に沁みて感じた。そんな生き方の中で僕は人も憎んでいて、関係もない人を傷つけたりもした。あの人は今頃どうしているんだろうと思うこともある。自分が切り捨てた人の心配をするくらい僕もおかしな人間の一部なんだと認識する。意味もないのに人を傷つけた。今まで受けた分の傷を一瞬にして僕は清算できたと思う。こんなことを軽々しくやってのけた自分に驚く。好きにさせてその後捨てる。いい気分ではなかった。きっと僕を傷つけた人もこんな気分だったのだろうと思う。今になって同情する。人間関係のどろどろした思い出は誰の聞くの中にもいい思い出といて残らない。ただ、加害者視点は胸糞が悪かった。自分がやったことから逃避したくなる感じ。こんなことをして人生の天秤がようやく平行になったと少し満足気な自分もいて何がしたかったんだろうと思うよ。

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