灯台もとくらし
私は地元が大好きです。
地元に何か貢献したくて、大学でちゃんと勉強しようと思うようになったほど、地元が好きです。
大学で地方のまちづくりを勉強していると頻出するワードがあります。
「よそもの、若者、馬鹿者」
よそものは、住民にない視点を持ってくる
若者は、行動力がある
ばかものは、周囲の批判に負けずに取り組む力がある
この3要素がまちづくりの原動力になるという考え方です。
何度も何度も聞いてきたし、授業で知らない地域に行き、そこの住民が気づかない魅力を発掘するようなこともやってきました。
でも、自分の地元でやられたことはなかったんです。
最近知り合った大学の子に出身地を明かすと、信じられないことを言われました。
「そこ行ったことあるよ!湖の上にかかってる鉄橋きれいだよね。」
全く意味がわかりませんでした。
(そもそも関東平野の果てにある、電車が1時間に1本の地域に観光に行くこと自体が意味がわからない)
確かに、湖の上を電車が渡るための鉄橋はあります。
しかし、それが「きれい」だなんて誰からも聞いたことがない。
どうやらその鉄橋は、鉄道好きの間では湖の上を走る電車が撮影できる良いスポットらしいのです。
「背景に映り込む邪魔なものが一切なくて良い」と。
何にもなさすぎて、気にもとめてなかった景色が、
特定の人から見ると、魅力のある景色。
こんなにも気づかないものなんだ、と地方の人の気分が知れた良い経験でした。
さて、「よそ者、若者、馬鹿者」の理論は本当だと証明されたところで、
テストも近いし、そろそろ授業しっかり聞こうか・・・・・・。
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