"Kokoro"の志 Vol.4 危険手当
おはようございます。
突然ですが皆さま、「ハードシップ手当」という言葉をご存じでしょうか。
ハードシップ手当とは、海外駐在員に対して支給する手当で、生活水準、社会環境、気候風土の違いなどから生じる肉体的・精神的負担等を勘案して支給されるものです。
簡単に言うと、危険手当ということです。
(『海外出張を実現するための情報サイト-海外勤務のすすめ』より)
海外駐在の際、基本給とは別にこのハードシップ手当が支給される企業も少なくありません。もちろん、私の前いた会社でもそうでした。
とはいえ基本的には空調の効いた室内での仕事ですし、環境に応じて送迎やセキュリティ面などしっかりとした待遇が保証されています。もちろんこれを非難するつもりはなく、正当な権利であるし、むしろ守られるべきである!というのが私の意見です。
、、、とこんな事を考えつつ、今日も私は自宅の修繕作業の為、素人3人で作り上げた簡易足場の上で、「地上10m、命綱なし」で作業に勤しんでおります。
オフィスワークの経験しかない私にとってこの職場の危険度は最上クラス。
「ギコッ、ギギ、、」歩くたびに木の足場は軋み、資材不足の足場は常に横揺れをしています。
こんな場所でも私よりも体重が10㎏以上重い大男たちは楽しそうに作業を続けています。
ちょっと待て、これは危険手当どうこうではありません。
そもそも、私の加入した保険の『渡航先で行うバイト』の欄には“Restaurant”としか書いていませんので、これでは危険手当どころか、大けがをしようもんなら、大きな損失です。
作業中私の脳内にあることは2つのみ。
1、 今にも崩れそうな横揺れする足場から、安定した屋根へ素早く飛び移るイメージ。
2、 そしてそのための中腰姿勢をかかさないこと。
大変残念ではありますが、私の脳内にこの大男2人を助けるシミュレーションはありません。大変残念ではありますが。。。
ただその一方で、自室の雨漏りを直す為だと思うと、意外と真剣に取り組むことが出来ます。これまでの人生、バイトも会社勤めも行ってきた私ですが、どの仕事よりも一番イメージを働かせながら(逃げるイメージ含め)、効率よく仕事が出来ているのではないかと感じています。
商社時代に口うるさく言われてきた『自分事としてビジネスを捉え、一日も早く経営者人材、マネジメント人材として活躍するように』という言葉を、まさかこんなところで実感する事が出来るとは、、、
仕事を自分事として捉えることが出来ない方は、是非一度自宅の修繕作業を行ってみてはいかがでしょうか。
そして何より、高いところで日々働かれている方々の偉大さと、日本での業務の安全性の高さを身をもって感じた次第です。
危険手当万歳!!!!
コロナ以外の病気になりそうな屋根裏のごみ拾い
それではまたひとつ