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下津家令絵巻―掌中の珠編―

一、はじまり


信じる

「一念三千」(いちねんさんぜん)
人の信じる力、世界を動かす

何を信じるか
信じられるか否か
どこまで信じ続けられるか
 
自信の眼
縁、学びで得る眼

落ちるも開くも
土、種が肝要にてございます


 さて、今から綴りますお話は、九尾の狐の子孫、半狐半妖の七尾の娘華藻の葛藤を描いた異類婚姻譚「下津家令絵巻―狐異人編」の続編でございます

 「妖狐でもなく人でもない」と悩み打ちひしがれた娘がご縁に導かれ、自分を信じ、血を信じ、寛容の心を求め、どのような胸中に至ったのでしょうか


 時は、続きと言えど遡りまして江戸幕府の始まりの頃か、はたまたもっと前か、後か
 華藻の母、八尾の狐「珠」(たま)の物語でございます

 絵巻の何を信じるか否か
 皆様の仏性(ぶっしょう)次第にてございます

 しばし、お付き合いを・・・



下津家令絵巻 - 狐異人編 -は下記リンクよりご覧いただけます


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