アジアの音楽(5)
=演歌にも多い。ペンタトニックの名曲が ! =
中国で一番歌われている日本の演歌は「北国の春」だそうです。
作詞;いではく、作曲:遠藤 実、両巨匠の素晴らしい作品です。これを歌った千 昌夫さんには、他に「星影のワルツ」という同じく遠藤先生の作品があります。どちらも千さんにピッタリの作風です。
ペンタトニックメロディは、こうしたほのぼのとしたテンポの日本語がとても良く合います。
同じメジャーペンタでは、北島三郎さんの「函館の人」、細川たかしさんの「北酒場」、谷村新二さんの「昴」などがあり、いずれも中国語訳がされて異国のカラオケでも人気の曲だそうです。
ペンタトニックメロディはこうして演歌や、前回書きましたJ-POPのアップテンポものにも合うという最強のメロラインですね。
それだけにシンプルな中に個性を出すことは、作る方はなかなか難しいと思います。
作曲家としては最初にメロディを作るときに、このペンタトニックスタイルでいくか、そうではない西洋音階風なメロディアスでいくか大きく分かれます。そういう知識もあまりなく、がむしゃらにギターやキーボードを弾きながら作曲をしていた時代も長くありました。しかしプロとして、歌手に歌ってもらう作品を作りだすとある程度自分の「攻め方」みたいなパターンが必要なんですね。その時に、私はけっこう、ペンタをミックスさせた曲作り、つまりカカオ70%みたいな作品が多いです。
そこで、この「アジアの音楽」シリーズもそろそろ終わりにして、私のブログのメインテーマである、「歌つくりよもやま話」の歌つくりに舵をとって行きたいと思います。
具体的にどんな歌手に、どんな歌を作ることは全然決めていませんが、ここで話した例えば「ペンタトニック」をテーマに実際に素材のレベルから気ままに歌つくりの流れを皆さんに読んで、見て、聴いていただく「実験」ではないけど「試作」ではないけど…。よもやま話を作り上げてみたいかなと計画しています。そしてそれに協力してくれる「物好き」な「頭の柔らかい」クリエータを探しているところです。こうご期待!
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