夫の勘違い

昨日、夫による気になる発言があった。




「お前も早く稼げ」



我が家は現在、働き方を変えるべく、絶賛猛勉強中である。


夫も私も会社員としての本業(フルタイム)もあるし、3歳の息子がいて私は現在妊娠中である。


なんでこんなタイミングで働き方を変えようとしているのかを話し始めると長くなるため今回は割愛するが、とにかく忙しい。


同時にあれもこれもはできないため、ひとまず、先に退職が決まっている夫が自分の事業に専念できるよう、私がすべての家事育児を担うという役割分担をした。


妊娠中の体で、家事育児をすべて負担するのはなかなか厳しいものがある。


けれど、夫の想像力(いや説明は何度もしているから想像力に任せているわけではないから語弊があった)、理解力や思いやりが足りないせいか、人使いがとにかく荒い。


家事育児をすべて負担するだけでなく、事業の手伝いも命じてくる。


でもそれは、ある程度勉強してからじゃないと使いこなすことが難しいソフトの利用が必須である。


そのソフトの使い方を勉強することと並行しながら夫から命じられたものをつくっているのだが、事業の資金調達のため、副収入も得られるよになった方がよくて、その係まで命じてくる。




更に、事業の相談も受けなければならない。


事業なんかしたことないからわからないけど、わからないからとか、今息子と遊んでいるから等と相談にのることを拒否すると拗ねてしまい、そこから数日はネガティブモードに突入してしまう。


夫は、私が息子のお世話をしているときでも平気で私を呼びつけ相談を持ちかけてくるのだが、息子が寂しくて私を呼び戻そうとしても相談事に対応してからじゃないと息子の元に戻ることはできない。


夫がネガティブモードに突入すると家庭の雰囲気が本当に悪くなるため、息子のためにも自分のためにも、夫の相談事には丁寧に対応することがマストであることは、働き方を変えるため試行錯誤し始めてからのこの1年半で私が学んだ事実である。


夫の事業も軌道にのってもらわないと困るため、今は踏ん張りどきだと思って頑張っている。




そんな状況の我が家だが、コツコツ積み上げてきたことが少しずつだが形になってきた。まだ収益化にはつながらないけど、やはりどこを目指すかというところから模索し始めた1年半前と比べると、収益化が近づいてきたことはとても嬉しい。




そんなところであの発言である。




そう、「お前も早く稼げ」のことだ。




たしかに私は「これ作っておいて」と頼まれたことをちょろっとやってるだけで、もう少しで収益化にこぎつけそうなコンテンツの9割は夫が創り上げたものだ。




でも「これ作っておいて」と頼まれたものがなければそのコンテンツは完成しなかったし、例え夫が自ら作ることができたとしても、私が代行したことで夫の時間は他のことに使えたのだから、夫が本当にひとりですべて創り上げてきたとは言い切れないはずだ。




しかも、我が家には3歳の息子がいる。そして私は妊娠中。




3歳の息子をひとりでお世話し続けるのは、私にとっては楽なことではない。妊娠中なのだから、もっとからだを労りながら過ごしたい。




すべての育児家事を担っていると先に述べているが、もちろん夫がたまに手伝ってくれることもある。だから正確には私が担っているのはそれこそ9割くらいかもしれないけど、本来なら五分五分にしてほしいところ9割担っているのだからそこは大変だと主張させてほしいし、これも夫の事業のサポートの一部であることを忘れないでほしい。




だから、もう少しで収益化できそうなそのコンテンツは、2人で創っているもの、なんなら寂しくても我慢してくれている息子含め3人で創っているものだと私は認識していたのだが、どうやら違ったみたいだ。




なんだかすごく傲慢だし、ひとりよがりだなぁと思った。




自分ひとりで出した成果だと思い込んでいなければ、あの発言は出ないはずだ。




父親である義務を私に丸投げし、自らの骨格を歪ませながらお腹の中で自分の赤ちゃんを育てている妻を労ることもせず、そんな妻に手伝ってもらいながらまもなく出ようとしている成果は、夫ひとりのものなのだろうか。




それが収益化されたとき、それは夫が稼いだものであり、私はまだ1円も稼げていない、ということになるのだろうか。




それについて「そりゃそうでしょ」と言う人とはお近づきになりたくないと心底思う。それが夫だとしても、だ。




働き方を変えること。そのために大変な時期を過ごすこと。




それは私自身が望んでいることだから、「本当は嫌なのに」とか「やってあげているのに」というような、責任転嫁な思考は持っていない。




でも、うまくいきそうなとき、また実際うまくいったとき、ここに至るまでに尽くしてきた自らの努力はもちろん、その努力をできる環境はどのようにしてつくられていたのかにまで目を向けて、まるごと労える人に私はなりたいし、息子にもそれを教えないといけないなぁと思った。

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