あれはせっかくのチャンスだった。

あぁ、なんてもったいない時間の使い方をしていたんだろう…。

新卒で就職した会社を半年もせずに辞めた私よ。

どうしてそんなに落ち込んでいるんだ。

せっかく身軽になったのに。
どこにでも行けて、なんでもできるのに。
いくらでも失敗できるのに。
いくらでも遊べるのに。

どうして遊びもせずに、悲観的に俯いているんだ。



きっと、

ちゃんと働いている同級生と比べて、引け目を感じているのでしょう。

最初の会社を3年未満で辞めたらそのあとどこにいっても通用しないというセリフを鵜呑みにしているのでしょう。

忍耐強いと思っていたのに実はそんなことなかった自分に幻滅しているのでしょう。

好きだったはずのことが実はそこまで好きじゃなかったことに気付くのが遅かったと、後悔しているのでしょう。

このあとどうすればいいのかわからなくて、不安なのでしょう。



わかるわかる。
不安だよね。すごく怖いよね。



でもね、大丈夫だよ。



友達の就労状況と自分の就労状況は関係しない。

最初の会社の勤続年数と、再就職先での勤続年数も関係しない。

忍耐力は生きていく上で別になくてもいいものだし、好きだと思っていたことが実はそこまで好きじゃなかった、てこともよくあること。 学生の頃ひとつのことしかやってこなかったから、唯一のスキルを失って途方に暮れているだけだよ。



好きだったこと・得意だったことをひとつ失ったくらい、どうってことない。

失ったなら、補充すればいいだけの話。

今は、その補充をするチャンスなんだよ。

いろんな人に会って、いろんな場所に行って、いろんな食べ物を食べて、アルバイトの掛け持ちもいいね。勉強してみたいことがあったら勉強すればいいし、興味が薄れたらやめてもいい。



次の仕事を見つけるよりも、好きだな楽しいなと思えることをたくさん見つられるように、たくさん遊んでね。

あなたが呆然と立ちすくしている今は、人生における、かけがえのないチャンスの時期なのだから。

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