もはやズレ漫談

 え~、公正取引委員会が、労務費や原材料価格の高騰というれっきとした事実があるにもかかわらず請負金額を合意なく一方的に据え置きにした、所謂『下請け業者イジメ』をしていた大手企業10社を公表した訳ですがね。
 公取委としては罰する意図は無く、あくまでも「請負金額を適正にして下さいよ」という“勧告”だとしているんですけど、さてこの10社の内の大半が製品検査のデータ改竄ですとか労働時間に於ける法令違反などやらかしている“脛に傷持つ”会社ばかりですんで、スンナリ言うことを聞くとは思えませんわね。
 たぶん“屁とも思ってない”でしょうさ!

 しかし、今回名指しされた10社なんてのは文字通り『氷山の一角』という奴で、私の知ってる業界の東証一部上場指定銘柄とされている多数の企業などは、呼吸をするのと同じ感覚で、
 「良いんだよ~、この金額でも『是非やらせて下さい!』と言ってる下請けはいくらでもあるんだからさ」
と言って請負金額を据え置くどころか値切り倒しとる有り様ですからね!
 しかもその業界、今回の公表には一社も入ってないというから、心霊現象よりも怪談ですわ。

 まぁ、岸田総理が就任当初から標榜しとる景気回復だの賃金上昇だのというのは大手企業のホワイトカラーだけでは足りないのは自明の理であって、労働人口の7割を占める中小零細企業に勤める方々の給料が上がらん限り世の中の経済は回らん!なんてのは赤子でも分かっとる話ですわな。

 しかし、こういった問題を専門とする自民党の調査会はなんと言ったか?

 「あのさ~『下請け』ってワード、響きが良くないし時代にも合わないからやめない?」

 まるで“入れ墨(刺青)”を“tattoo”と言い換えるが如くなコメントを出しよる。
 あのね、入れ墨だろうがtattooだろうが、まともなサウナや公衆浴場では門前払いを喰わされる事に変わりは無い……即ち、呼び名をオシャレにしようが本質は何一つ変わらん!のですよ。

 自民党さんは様々な問題……有り体に言うて【不祥事】を連発して世論から蜂の巣にもなってるというのに、反省をする、しないどころか“脳内お花畑”状態と違います?
 叩かれ過ぎて“パンチドランカー”になったンですかね?

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