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なぜ写真は引き算が大事なのか?

Branding Photographer & Videographer の Kokoro です。 

写真は引き算が大事であると言われます。 

 

かく言う私も、写真を始めた時は
とにかく色んなものを一枚の写真の中に収めたいと
何を主役として見せたいのか分からない写真を量産していました(苦笑)。 

引き算を知らずに、とにかく足して詰め込んで
てんこ盛り状態の写真を撮ってしまっていました。

これって、写真初心者あるあるですよね。 

 

写真を見ると

その写真を撮っている人が初心者なのどうか、
ということが何となく分かってしまうものです。
(初心者でもセンスが良い人もいます) 

 

写真撮影の参考書籍でも、写真は引き算が大事であると書かれていますが、
その知識を頭に入れることができたとしても

実際に写真を撮るときに
何を主体にして、何を入れないのか、
ということに結構悩んだり、迷ったりします。

でも、そういった経験を踏まえて
写真って上手くなっていくものなので、
たくさん悩んだり、迷うことはプラスの経験になると思います。 

 

初めからセンスでできてしまう人よりも
あれこれ悩み、迷い、考えることで写真が上手くなっていく方が
再現性が得られるからです。 

自分自身で言語化できるということは、
自分自身の表現方法が確立されていきます。 

それが、写真を撮る人の “らしさ” になるのです。 

いわば、“感性” が育つということでもあります。 

 

多くの人は、モノや知識を増やすことは得意ですが、
削ぎ落とすことは不得意です。 

特に一度手に入れたものを手放したり、
カタチ作ったものを崩すことに対しては
心理的な抵抗があります。 

でも、断捨離をすると
心身ともにスッキリするのです。 

実際に断捨離をした経験がある人は
そのことを体感的に理解できるのではないでしょうか。



写真に関しても同じことが言えます。

今は色々と細かく色付けしたり、自分好みの写真に仕上げることができます。 

自分好みの写真に仕上げるということは、
多くの場合、付け足していく、増やしていく作業になります。 

実際にやったことがある人には “あるある話” だと思うのですが、
色々とこだわりだすと、どんどん不自然になってしまうものです。 

 

写真は引き算が大事であるという話ですが

一般的な話の観点でいうと、
何を主体として写すのか、何を主体として表現したいのかを明確にする、ということの意味での引き算が大事であるという話です。 

ここでお伝えしたいのは、写真撮影の参考書籍で書かれている意味での引き算が大事であるという話ではありません。 

その話も踏まえての引き算の重要性についての話です。 

 

話をまとめます。 

引き算で、削ぎ落とせば削ぎ落とすほどシンプルになります。 

シンプルになるということは
情報量が少なくなるということです。 

情報量が少なくなるということは、
シンプルにいうと “ごまかし” が効かないということです。 

 

情報量が多ければ、写真を見る人を迷わせることになります。 

情報量が多ければ、何を見れば良いのか、何に着目すれば良いのか、
何を表現したいのか、が伝わりづらくなってしまうわけです。 

写真を撮る側からすると

自分が表現したいものが伝わることが大事だと思うのです。 

撮影する側と、写真を見る側の焦点が完全に一致するということはありませんが、全くズレてしまうのは表現者としては残念なことです。 

 

シンプルに、削ぎ落とし情報量を圧縮した一枚に仕上げる。 

それはある意味、発信者としての
写真を見るひとへの気遣いでもあり、配慮だと思うのです。 

写真を撮る側の一方的な自我の押しつけのような
分かる人、伝わる人だけが理解してくれたら良い、
という写真はどうなのかなと思います。 

自分しか見なくて、自分だけが満足すれば良いのであれば、
自分だけで楽しんで発信しなければ良いのです。 

 

でも、世の中に自分の撮った写真を発信するのであれば、
写真を見る人にシンプルに伝わる写真を発信する、
ということは大事なことだと思います。 

誤解のないように補足しておくと
自分の感性を抑えてまで世の中に迎合した写真を撮る、
ということではありません。 

 

引き算をして、削ぎ落として、シンプルに圧縮する。 

その過程で失われた情報というのは、決して無駄になるのではなく
捨てられた情報というのは圧縮されて一枚の写真に込められるのです。 

イメージ的にはPCでいうとZIPファイルです。 

情報量が圧縮された写真を見ると、写真からエネルギーを感じるはずです。 

 

ごかましが効かない分、細部にまで意識を行き届かせながら
一枚の写真を生み出しているのですから。 

何となく撮った写真は、やはり表面的な印象を受けてしまいます。 

でも、細部にまで意識を行き届かせて
最小限の情報量にまで削ぎ落とした写真は
写真を撮った人のエネルギーだけでなく

その場の空気感や温度感、被写体のエネルギーなど

写真から感じられる背景情報が、ZIPファイルを解凍したときに見える膨大な情報量として感じられるのです。 

 

引き算をするということは
最も表現したい主体を際立たせる、という意味合いがありますが

同時に、その過程で削ぎ落とした情報を圧縮して一枚の写真に込める、
ということも行われているのです。 


削ぎ落とすことは勇気が要ります。

何が必要で、何が必要ではないのか。 

そこが自分の中で明確化できていないと
削ぎ落とすことができないからです。



この記事を読まれて、あなた自身が足し算に走ってしまっている
と感じていらっしゃるのであれば

とことん悩み、迷い、考えながら
引き算の経験値を積み重ねていくことをお勧めします。

その先に、きっとあなたの写真を見た人の心を動かす一枚が量産できるようになると思います。



最後まで、読み進めて頂きましてありがとうございました。




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