ピクセルアート自作の展示と分析 第1回(2023.10.22~10.27)
自己紹介
こんにちは!私の名前は空野こころです。まずは自己紹介をします。
2023年10月21日(土)に開催されたThe pixel streetというイベントに一般参加者として参加し、ピクセルアートに感動して絵を描きはじめました!
今まで絵を描いた経験は学校の授業を除けば全くと言っていいほどありません。
さて、私が描きたい作品についてお話しします。私が描きたいのは「かわいい」作品です。自分が「かわいい」と思うこと、そして見てくださった人に「かわいい」と思ってもらうことが目的になります。
これから絵を描きはじめてから完成した作品を順に紹介し、制作意図と自己評価・分析をします。その分析は「かわいい」という感情を発生させるかどうかを基準に行なっていく予定です。
絵を全く描いてこなかった人間がどのような過程を経て絵を描いていくのかという観察レポートとしてお楽しみください!
また、作品制作は全て「ドットピクト」さんを使用しています。
それではよろしくお願いします!
①後ろ向きの女の子
これは1番最初に描いた作品です。Xやnoteのアイコン画像にも使用しているお気に入りの作品です!
この作品には明確な意図があります。それはX等のアイコンに使用するに足る作品にすることでした。これを描いたのはイベントの翌日で、新しくXのアカウントを作成したところでした。これから絵を描き始めるにあたってアイコンが自作のものだと嬉しいのでアイコン用の画像を作りました。
さて、「かわいい」かどうかの分析をしていきましょう。
髪色は水色、背景はピンクでパステルカラーを形成しています。人間は色合いがかわいいとそれだけで「かわいい」という認識を持ちはじめます。
要素としては後ろ向きの「制服」を着て「リボン」を着けている「女の子」です。「制服」「リボン」「女の子」という存在自体がかわいい要素が多く含まれているのでこの作品は「かわいい」という感情を与える可能性が高いと言えるでしょう。
後ろ向きなのは顔を描く自信がなかったからです。アイコンなのに顔がないのは不思議な感じですが、今の私でも笑顔の女の子を描くことは難しそうなので無表情の女の子のアイコンになるでしょう。どちらの方が好感を与えるでしょうか?
②前向きの女の子
これは「①後ろ向きの女の子」に正面を向かせた作品です。制作方法としては①の作品をコピーして顔のあたりや制服の正面側を描き加えたものになります。
①の作品と同じく色合いはかわいいです。しかし、制服を想像で描いている、あるいは「かわいい制服」へのデフォルメ力が足りないために男子の学ランに取ってつけたようにリボンを足しているように見えてアンバランスです。髪にリボンを付け、二つ結びにしているので辛うじて女の子と認識できますが、制服部分が「かわいい」を損ねてしまっていて勿体無いと感じる作品です。
表情は無表情です。口を描くと途端にギャグのようになってしまったりするので、ドット数が少ない作品では口を描くのは難しいかもしれません。
③前向きの女の子2
これは②の作品をアレンジしたものです。
制服が学ランっぽく見えてしまっていたのでセーラー服だと認識できるようにしました。
色合いが可愛く、「制服」「髪型」「リボン」とかわいいと感じる要素が盛り込まれているので減点部分が改善されると「かわいい」ポイントが上がりますね!かわいい!
ただ、手を描くことが技術的に難しかったため動きや物語性に乏しい作品になっています。
これはこれで良いのですが、このドット数(32×32)でこの大きさで女の子を描くとこれ以上工夫できる余地が少ないように感じられます。(色を変えたり服を変えたりはできますが同じ無表情の女の子の立ち絵が増えるだけです)
より情報を圧縮して要素を足していくことによって「かわいい」を表現していくのが良いでしょう。
④猫耳パーカーの女の子
③の作品の反省を生かし手を描くことによって動きをつけたり、要素を足すことで物語性を増やしました。かなりかわいくてお気に入りの作品です。
かわいさの分析をしていきましょう。
まず服装が猫耳パーカーになっています。猫耳パーカーはかわいいですね。
また、マント(?)から手を出してハロウィンのかぼちゃを持っています。小道具があることで楽しさも増しましたね。
背景にはキラキラと月を描きました。夜であることがわかり物語性の付与ができました。
片目を隠し、目を赤くすることでキャラクター性の付与も試みています。
結果的に「かわいい」と評価するに足るイラストと言えるでしょう。やったあ!
ただ、それぞれの追加要素は正直ありきたりなもので創作性は乏しいです。これは「猫」を描いて「かわいい」という評価をもらったようなもので、かわいくて当たり前のものをありきたりに描いただけでかわいくなるような作品は、描いてもいいですが「そういうものを描いている」ことをきちんと認識していないといけませんね。
⑤天使のフリをした悪魔の女の子
④の作品から、さらに物語性の高い作品を作ろうと試みましたが、結果的には失敗に終わりました。悲しい。
背景にお化けを浮かせて、赤い月を描いて不気味な感じを演出しようとしています。女の子は天使の輪っかがあり、翼もありますが、なぜか包丁を隠し持っており、返り血を浴びています。
意図としては、ハロウィンの時期だったので最初に天使っぽい女の子描いたのですが、それだとつまらないので実は天使の仮装をした悪魔だったらかわいいんじゃないかと思い描こうとしました。しかし、どう表現していいかわからずこのような作品になりました。
このイラストだけ見せられると「意味がわからないなあ」という感想を与えると思います。要素が多いけれど相反するイメージの要素が組み合わさっているので「何を描いたんだ?」という疑問が強くなるでしょう。(タイトル等を見ずに「天使のフリした悪魔だな。」と理解できた方はプロだからです。普通はわからないはずです)
影をつけることによって若干立体感が出てきています。その技術の習得自体は良いことなのですが、逆に妙なリアル感が出てしまい「かわいい」からは離れてしまっているように思います。
総じて、この作品は「かわいい」を目指すなら失敗と評価できるでしょう。
⑥天使の女の子
⑤の作品のプロトタイプです。
オッドアイなのがかわいいですね。
「色合い」「修道服(?)」「天輪」「オッドアイ」などの要素から「かわいい」と評価することはできそうです。しかしこれは③の制服を着た女の子と根本的な構造が同じであり、自己模倣です。
自己模倣をするくらいなら死んでしまえと岡本太郎も言っていますね。
でもなんだかんだかわいいという感情を生み出すので好きな作品です。
⑦ドットピクトお祝いイラスト
ちょうどこの頃ドットピクトさんの9周年だったので描いた作品です。
ドットピクトさんはUIの全てにかわいさへのこだわりを感じるアプリな上、使いやすくて最高です!
作品は一応ピク子ちゃんを描いたつもりです。しかし技術レベルが追いついていないためピク子ちゃん(偽)みたいな微妙なパチモノ感を覚えます。
人の作品をパクろうとしても素人では別作品になるから結果的に著作権侵害は心配しなくていいみたいな話を聞いたことがありますが、その話を思い出しながら描いていました。
当日はレベルの高いピク子ちゃんイラストが沢山あったのでお出しするのも恥ずかしかったのですが、枯れ木も山の賑わいということでお出ししました!
ピンクの鉛筆とハートマークによって最低限の「かわいい」を達成できたとは思います。
また、髪の毛に光が当たっている表現や、目の色が複雑に表現されているところなどは成長点として評価できるでしょう!
技術力的に手を描けなかったところが惜しいですね。動きがないと単調な作品になりがちです来年はもっとかわい描きたいですね!
さて、文字数が多くなってきたのでここで一旦区切ります。
ピク子ちゃんを描いた後あまり上手くできなかったので意気消沈して次の作品を描く時はしばらく間が空いていました。趣味であっても継続するのはなんと難しいことか!
作品を投稿したらコメントやいいねなどの反応を下さる方には本当に感謝しています。それらは全て私の強力な活力になります。
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