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こころのこと

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こころについてのこと、こころに関わる本についてのこと
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記事一覧

目の前のひとのために

こんにちは。こころの相談室ねこのての福地です。 今週からメイン職場にちょびっとだけ復帰し…

感想『精神分析にとって女とは何か』

西見奈子(編著)・北村婦美・鈴木奈実子・松本卓也 2020 福村出版 タイトルを見た時から、…

多重関係のこと

こころの相談室ねこのては、公認心理師や臨床心理士など、心理援助職の方に向けてのスーパービ…

感想『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』

アヌシェイ・フセイン 堀越英美(訳) 2022 晶文社 入院のかたわらで読んだ本です。 内容…

テストバッテリーのことを少し

同業の方からの御相談のなかで、テストバッテリーが話題になることがあります。 複数の検査結…

感想『アダルト・チルドレン:自己責任の罠を抜けだし、私の人生を取り戻す』

信田さよ子 2021 学芸みらい社 私が臨床心理学の勉強を始めた頃には、既に「アダルト・チル…

感想『同性愛は「病気」なの?:僕たちを振り分けた世界の「同性愛診断法」クロニクル』

牧村朝子 2016 星海社新書 同性愛の診断と聞くと、精神医学や臨床心理学が加担してきた部分が思い浮かび、心理職として無関係でいられない。 手にとって見れば、フロイトも出てくるし、MMPIやロールシャッハテストも紹介されている。 著者の言葉は話しかけるように軽快で、しばしば苦笑しているような困惑しているような表情が思い浮かぶ。 心理学が関わる部分が大きいわけではないが、精神医学や臨床心理学の歴史的な功罪を見直す意味で、同業の方たちに読んでほしい。 この本が投げかける最初の

心理職と適性

心理職に向いている人、向いていない人という話題を、時々、SNSのなかで見かけることがありま…