感想『同性愛は「病気」なの?:僕たちを振り分けた世界の「同性愛診断法」クロニクル』
牧村朝子 2016 星海社新書
同性愛の診断と聞くと、精神医学や臨床心理学が加担してきた部分が思い浮かび、心理職として無関係でいられない。
手にとって見れば、フロイトも出てくるし、MMPIやロールシャッハテストも紹介されている。
著者の言葉は話しかけるように軽快で、しばしば苦笑しているような困惑しているような表情が思い浮かぶ。
心理学が関わる部分が大きいわけではないが、精神医学や臨床心理学の歴史的な功罪を見直す意味で、同業の方たちに読んでほしい。
この本が投げかける最初の