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感情ケア × トリトトラクタカード

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感情、心、癒やし、メンタルケアの”ちょこっと知識”を紹介。トリトトラクタカード1枚を引いては、それにちなんだテーマでアップしてみました。全部で52枚、トランプと同じ数になっていま…
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#メンタルケア

約束の物語

「ああ、この苦しさには、こんな意味があったんだ」 そう思えた時、人は芯から癒され、次に進んでいけます。 最後は「物語」が心を救っていく。 渦中にいるときにはわからなくても、一人ひとり、たしかに約束された物語。 苦しさの物語が、生き抜く力をくれるのです。 *トリトトラクタカードは「リボン」。意味の一つは「約束」

呼吸の知恵

なみなみに水で満ちたコップを、運ぶのは大変。 でも、ほんのすこーし、こぼして減らしたら、案外大丈夫。 感情も同じ。 怒りは体を固めるし、不安はその場にすくませる。 怒りや不安の沸点にあるときに、行動を選ぶのは大変。でもほんのすこーしだけ減らしたら、案外、動きは取れる。 感情があなたを支配したときに、ほんのすこーし、ゆるめてくれるのが「呼吸」。 困ったら、とっさに深呼吸すればいい。 そしてフォローは、後からゆっくり、たっぷり、心ゆくまで。 呼吸とは、シンプル、でも、のち

心の点検項目は2つ

心は自転車のようなもの。 2つの車輪が連携して、なめらかに回ることで、前に進んでいきます。 前の車輪は「エネルギー」。 気力体力のことです。潤沢に備えていれば、元気でいられます。 後ろの車輪は「自信」。 これは、「なんとかなる」というイメージが持てるかどうか。「なんとかなる」と感じられれば、「自信がある」ということです。 エネルギーと自信は、深くつながっています。 疲れて、エネルギーのレベルが落ちていれば、自信はしぼんでいきます。「なんとかなる」イメージも小さくなって

疲れてしまうと「やめる」のも難しくなる

私もかつて経験したことですが、心身が疲れきってしまうと、「やめる」ことも大変になります。 他の人から見て「それがストレス源なんだから、今すぐやめればラクになれるのに…」と思うようなこと。 例えば、仕事、人間関係、趣味、ライフワーク、人生のビジョン。 本人だって頭ではわかっている。でも、現状から、なかなか動けません。 なぜなら、どんなことでも「変化」はエネルギーを使うのだと、本能では知っているから。 それが、自信をひそかに支えてくれるものだったならば、なおさら、それに

ネガティブ感情のお手当て

ネガティブ感情に出合ったら、やるべきはまず、その刺激から「離れる」こと。 次に、安全だと感じる場所で、感情をさらに落ち着かせる。 大丈夫そうだ、と思えたら、その出来事を分析しておく。そして、自分の行動を選んでおく。 これが基本のお手当て。 そうはうまくいかないけれど、それでも手順を踏んでみる練習はしておきます。 手当てをしたところで、怒りも不安もイライラも、たちまち消滅するとか、問題が解決するとかはまずありません。 それでも、なんとなく、やがて「気にならなくなって

自分のなかの「お知らせ」を正直に拾っていく、ということ(反省を込めて)

心というもの、体というものは、自分が思っている以上に雄弁、”おしゃべり”です。 そのことを、私自身あまり知らなかったといいますか、極めて無頓着に、雑に生きてきてしまったなあ…と、この年でものすごく反省しています。 本当は感じていたこと。 何かが違う、と思っていたこと。 なんかイヤだ、と思っていたこと。 実は疲れていたこと。 体が拒否していたこと。 寂しかったこと。 苦しかったこと、などなど。 もちろん答えはたった一つではなく、心の中には、相反するいろいろな気持ちが、いつ

怒りっぽいのは疲れているか、自信がないから

なぜかいつも怒っている人、イラだっている人。 そんな人は実は疲れているか、自信がないか、もしくはその両方。 もし自分が今、なんだか腹が立ったり、イライラが止めれなかったりするならば、疲れているか、自信を失っているか、もしくはその両方だということ。 そんなときはただちに、原因のタネから離れる、休む、寝る、味方と話す。それから、すごく小さなことを達成してみる。

グチを言っても大丈夫。悪口だってかまわない

グチを言ったらダメ。 悪口は言ったらダメ。 そう強く思いすぎてませんか? イライラや怒りは、自分を守る本能の発動。 吐き出して、表現して、他の人に共感してもらえたら、 「味方ができた」 と、本能は安心できるんです。 だから、イライラや怒りで苦しいときは、 グチは言っても大丈夫。 悪口だってかまわない。 もちろん、オトナとしては、時と場合と相手を厳選したうえで。 おさまらない感情は 上手に「味方工作」でお手当てを。 心が落ちつけば、自然と現実も落ちついてい

失敗は行動した証

やってみたけど良くなかった。うまくいかなかった。 成功した人と比べたら 顔を覆いたくなるほどの 悔しさに襲われる。 しかし、真実はただ一つ、 「条件が合わなかった」だけ。 事実に感情が載るから、 深い苦しみとなってしまう。 全てを否定したくなるのは、 そこに感情があるから。 失敗は行動した証なのだと、 ほんの一筋、自分を褒めて 爆走する自責をゆるめていこう。