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河川

この前お散歩してると、ある単語が目に入りました。

「一級河川」

一級ってことは二級、三級と続くのかな?と思いますよね。

しかし、○級河川シリーズは一級河川と二級河川だけらしいです。残念。

ちなみに、河川にはそのほかに準用河川と普通河川があるようなのですが、今回は一級河川と二級河川について書いていきます。

一級河川と二級河川の違いについてですが、それぞれ河川法によって以下のように定められています。

「一級河川」とは、国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定したものに係る河川(公共の水流及び水面をいう。以下同じ。)で国土交通大臣が指定したものをいう。
「二級河川」とは、前条第一項の政令で指定された水系以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で都道府県知事が指定したものをいう。

簡単に言えば一級河川は国土交通大臣が指定したもので、二級河川は都道府県知事が指定したものですね。

もう少し掘り下げてみましょう。

記述中の「国土保全上又は国民経済上特に重要な水系」「公共の利害に重要な関係があるもの」ってどういうものでしょうか。

調べてみると以下のようにあります。

「国土保全上」とは、洪水、高潮等の災害が発生した場合に想定される人命、財産等の被害が大きく、この防止が国家的な見知から治水上重要であることを意味し、「国民経済上」とは、上水道、工業用水道、灌漑、発電など河川の利用の影響度が一地方の経済にとどまらず、国家的に見て大きいものであることを意味します。
「公共の利害」とは、国土保全上又は国民経済上という利害の及ぼす影響について量的な差異があるのみで、質的な差異はありません。

一級河川は県のみならず国家レベルで影響を与える重要な河川で、二級河川は一級河川以外の河川で県レベルで影響を与えるような河川ということがわかりますね。

また、数としては、

平成30年4月30日現在
・一級河川は14,066河川
・二級河川は7,081河川
・準用河川は14,327河川

が指定されています。

最後に、かなり生活に根付いている河川ですが、このように違いが定められているとは知りませんでした。身近なものでも知らないことはたくさんありますね。日頃からアンテナを張り巡らせて興味を持つことが重要だなと感じます。

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参考文献