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とある休日の話




5月14日、新橋演舞場へトンカツロックという舞台を観劇しに足を運びました


2024年度から社会人になったわたしは  社会人になってから初めての舞台

4月から一ヶ月半 この日をたのしみに乗り越えられた瞬間がいくつもあり、
学生のときもこれがあるからがんばろう!と思って“現場”の日を待ちわびていましたが
なんだか今までとは違う足取りで新橋演舞場へ向かいました。

(就職を機に自動車の運転免許を取ったので 自分の運転で最寄り駅まで行き電車に乗ったこともひとつの形として在る変化で それも新鮮でした)


5月14日の前日も仕事 次の日も仕事 だったので
この日を迎えた嬉しさはもちろんありましたが、
現実と夢の狭間  を感じすぎてしまい正直晴れやかな気持ちではありませんでした。(仕事行きたくない!の気持ちが強いわけではありませんが)


でもやっぱり、東銀座に降り立ったときの 此処だ…!の感覚は変わらなくて その瞬間から仕事云々のことはほんとうに頭の片隅へとゆき、軽くスキップしてしまいそうなほど感情が高まりました
エンタメって その場所の空気って すごいね



肝心の 舞台トンカツロックの内容ですが、
まだまだ社会人としての日常に慣れないため 日々が 仕事へ行き家に帰り寝て、仕事へ行き…の繰り返しになっていたため そして行きの電車でも大爆睡をしてしまい、あらすじもろくに読めていなかったのです…
予習を何もしていないことに 入場してから気づき、
フロントに置いてあるフライヤーを貰って開演まで隅から隅まで読んで「なんだかおもしろそう!!」とさらに胸の高鳴りを感じたところでブザーが鳴り 開演しました


内容を連ねると漏らす部分を許せなくなりそうで キリがないのでHPを貼っておきます


開演直前に「なんだかおもしろそう!」と思っていた何倍も おもしろい舞台でした。

目に映るもの 聞こえてくる声、五感で様々な情報を受け取りながら 色々なことを考えた時間で、
生きる上で必要な大きなものを受け取った感覚は残っているけれど それを実際に言語化させることが難しい “感覚”で 大切 を伝えられるこの感じ、彼らが所属している事務所(回りくどくてごめんなさい)特有の伝え方だな……… と。

すべて良い意味で浅はかさと深さを兼ね備えていて
語彙力の足りなさが悔しいけれど ほんとうに感覚で受け取れるエンタメの在り方  唯一無二だと思うんです。


自分の好きな人が出ているからこの舞台を見に来た とかこの舞台との出会いのきっかけすら忘れてしまうほど物語にのめりこんでしまいました


しかし 私の好きな人、たいしょうくんが演じた優先生が、優先生を演じるたいしょうくんの魂も かなり心にグサグサときて、
どこまでも頼りない優先生のリアルさに 感情移入し 幕間ですこし沈んでしまいました
沈んだ矢先に感じたのは たいしょうくんの演者魂で。
2幕で少しづつ力が込められていく優先生の心に少し安心感を感じたり、それでも  も〜!なんで今その言葉を選ぶんだ〜!!! って冷や冷やしたり、 優先生にたくさん振り回されていました

徐々に前を向いて 他人のことを思って喜ぶことができるようなスペースが心にできる優先生の移ろいを繊細に演じた たいしょうくんに 熱く燃え上がるような魂を感じ、今も考えると心が震えます


明日も仕事か〜。なんて考えていた自分、
それはそれで駄目とは思っていないし、私は私を否定しないけれど  明日はもっと前向きになれたらいいな なんて思いながら 家路をたどりました


板の上で繰り広げられる トンカツロックの世界を観て
自分の世界がまたすこし広くなった気がします


自分の好きな人なのでたいしょうくんの話をしましたが、トンカツロックという作品、カンパニーの皆さま、この作品を託してくれた井ノ原さんに 大の字で ありがとう と伝えたいです

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