遠藤さんと渡部さん
7月7日は私の誕生日。
誕生日だったから一人暮らしのばーちゃんに電話をかけてみた。
一人暮らしとは言ってもご近所さんのばーちゃんたちのサロン的になっている。コロナも恐れぬばーちゃん軍団を心配しつつも いつでも誰かが見ていてくれる安心感に甘える形になっていて 日々田舎の方を向いては手を合わせている。(生きてるってば おい
以下ばーちゃんに教えられた最近の情報。
ばーちゃんちにいつものごとく軍団が集まっていた時に ご近所に救急車がやってきた。
「あんれーまぁ 遠藤さんとこに救急車きたよ」
「どうしたんだべー?」心配しつつも興味津々の軍団。
そうしているうちに救急車は走り去り 数時間後葬儀社の車がやってきた。「遠藤さんが死んだ」といううわさが町内会を駆け巡る。BBAのネットワークおそるべし。町内会だけではなくお隣の町内会にまで拡散。隣の町内に住んでいるばーちゃんの妹が来た時に、遠藤さん亡くなった情報を知らせたら妹は早速、遠藤さんの知り合いに そしてその知り合いに・・・ネットなんかなくたって確実に拡散されていくネットワーク網。
しかし!!その日の夕方 近くの温泉でばーちゃんの妹が出くわした。あの救急車の遠藤さんと・・・死んだはずの遠藤さんと
ピンピンしているじゃないか!
遠藤さんが生きているとするとあの葬儀社の車はなんだったんだ?BBA情報局の話によると 遠藤さんのご近所の渡部さんの旦那さんが葬儀社に勤めていて時々その葬儀社の車で帰ってくるそうな・・・まぎらわしいったらありゃしない!全く人騒がせもいいところだ。
それにしてもつっこみどころ満載である。夕方にピンピンして温泉に行けた遠藤さんいったいなんで救急車呼んだんだ?渡部さん 会社の車私用で使うなし。
そして勃発する80代姉妹の大ゲンカ。妹「なんで嘘おしえた!?」姉「わざとじゃない!!」だそうな。
人生80年、生涯2度目の大ゲンカ。ちなみに1度目は70年前新しいベルトを買ってもらい喜んでいたばーちゃんより先に妹が学校にそれをつけていったのを咎めたら ベルトで叩かれたと・・・
なっちょがこの度得た教訓は ①BBAのネットワークの光回線おそるべし②70年前の恨みに要注意 である。
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