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アニメチェンソーマンお気持ち表明

 アニメチェンソーマンを楽しんでいる人は見ない方が得です。







 一番危機感を覚えているのは、アニメチェンソーマンを絶賛している人が多いってことですかね。大衆の感性が終わってしまったら、面白いアニメは生まれにくくなってしまいそうで。FILM REDがあんなに流行っているのも僕は怖いです、クソ面白くないと思います。友達と映画館で観て、最初の一言は「で、でもAdoの歌は良かったよね!」でした。そりゃ一旦は褒めますよね、冷静に考えたらカスだったので……。あんな作り方で成功と捉えられてしまったら、オタクは下に見られ続けると思うんですけど、どう思いますか? 僕は豚の餌を食って生きるのは嫌です。

 噛み合った感じがします、10話は結果的に悪くない回でした。でも別に嬉しくないのが、MAPPAはマークシート用紙に全部”1”と書いてるだけってことです。たまたま正解しただけで、次の回が面白いと保証されていないのが辛い。
 どこがダメかって言うと、全部ダメです。僕は昔、英語のテストを受けた時、全部の解答欄に”3”って書いたことがありました。すると、点数は0点で返ってきたんです、こんな適当な用紙は採点できませんって。当然と言えば当然ですね、それと同じです。上手くやる為の試行錯誤が無さすぎて、部分点は全く取れてない。
 CGから作画しているからか、戦闘シーンが人間の範疇を越えられていない、故にアニメ的な迫力に欠けているというのが今までのダメな要因だったと思うのですが、岸部隊長の戦い方は人間の範疇に収まっていた方が映えるから良かったです。

 逆張りで適当に批判してると思われたくないので一応しっかり説明しようかな。
 アニメチェンソーマンで最もズレているのは、”間”の捉え方です。藤本タツキは同じようなコマや、セリフのないコマを使って間を表現します。短絡的にアニメーションで表現しようとすると、純粋に秒数をかけて間を表現してしまうと思いますが、それだと上手くいかないと思います。何故なら、漫画の読者は空いたコマを何秒も見ないからです。
 藤本タツキがセリフのないコマで表現しているのは、”時間の速さ”です、間違いないと思います。セリフのないコマって、読者はパラパラ流すんです。さよなら絵梨なんかでは真っ黒のコマが数ページ連続する場面がありますけど、あそこをバカ正直にゆっくり見る人なんていませんよね? 表現されているのは、巡り巡って時間が過ぎましたってことです。空きコマを使ってページを捲るスピードまでコントロールしているんです。本当に漫画が上手い、天才としか言いようがない。漫画は構造上、短い時間は長く感じて、長い時間は短く感じます。0.1秒の出来事を読むのにも、2年の出来事を読むのにも、かける時間は変わらないからです。それは、アニメ化するときは難しいポイントだと思います。正直どうすりゃいいとか言えないんで申し訳ないすけどね。音響が良ければ間も上手く使えたかもなぁ……? とは思います。
 先ほどアニメチェンソーマンは全部ダメと言いましたが、本当に全部ダメです。でもここは良かったよね! なんて悲しい納得感は欲しくありません。僕も気に入ったシーンもあったので少し迷いましたが、やっぱり全部ダメだと思います。
 次にズレているのは構図ですかね。カットが良くない、映像としては致命的です。例えば、アキとサムライソードの戦闘シーンは高く評価している人もいますが、僕はダメだと思います。理由として一番明確なのは、サムライソードの剣先が映っていないことです。緊迫感を出したかったのですかね、アキの一人称視点や、寄せの構図が多かったのですが、これのせいで陳腐になっていると思います。日本刀の最も恐ろしい部分は剣先です、根元の部分では斬ることは出来ません。剣先のスピード、殺傷力が恐ろしいんです。そこが画面外に出て映っていないので、当たったら確実に死ぬという緊迫感がありませんでした、あれじゃパンチと変わらないです。
 あとは演技とかですかね……まぁ指導の問題だと思います。声優さんに能力はあるはずですが(もっと適任がいたのでは? というのはあらゆるアニメに付きまとう問題なので無視します、僕はアニメチェンソーマンの声優は十分良いメンツだと思います)、本当に暗くて仕方ないですね。チェンソーマンはもっとバカな方が良いと思います。血とゲロを混ぜた雰囲気を人工甘味料と炭酸で流し込んで気持ちいい~! って作品だと思うので、ただの血とゲロ見せられても困ります、飲みませんよ? デンジ君じゃないんだから。
 まぁ正直、凄く残念ですけど、サムライソード編の出来が悪くても僕は許せるかなって思いはします。ただ、レゼ編がこんな出来だったらと思うと、気が気じゃないです。ここらへんでやめさせてもらいます、さよなら。

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