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大最悪生活12日目

 先日、奨学金の継続が決定した。知っての通り僕のGPA(GradePointAverage)はコンドームみたいな数字なのだけれど、それでも即時廃止ではなく警告で済んだのだ。僕はてっきり、今年は毎晩運送会社に通ってコンベアに青森のリンゴを乗せることになると思っていたから、本当に救われた気持ちになった。
 僕が労働をするだなんて無理な話だから、本当にインターネットで一発当てるための準備をしていたのだけれど、それも必要なくなってしまった。何故なら、毎月の家賃と食費が給付・貸与されるからだ。遊ぶほどの余裕はないけれど、一日の食事をカントリーマアムに絞れば、充分な生活を送ることが出来ている。
 まぁ、奨学金の継続条件の確認すらしていないで、勝手に追い込まれていただけとはいえ、自分の芸術が通用しないと終わる! みたいな切羽詰まった期間があって、割と修羅だった。しかし、一年の安定を得てしまったのだ。結局のところ、今年は単位の取得に奔走しなければならないのだけれど、それでも破滅が一年先送りになったという事実は、実に温い。戦時中から、戦後の復興になった感じだ、頑張らないといけないのは変わらないが、温度が違う。
 12日間だ、安寧を得た日から芋虫のような生活を送っている。散歩はすれど執筆に手が伸びない。やったことといえば、試験時間を間違えて一年浪人していた友人の引越しの手伝いをしたくらいだ。それでさえ、三日間の泊まり込みで手伝っている間、僕の家のエアコンも照明もPCも点けっぱなしだった。僕は環境の為に死ぬべきかもしれない。はは、かかってこいよ。
 とにかく熱を失っていた、そんな僕をnoteを書くまでに至らせたのは、それもまた僕自身の焦燥だった。他人が頑張っているのを見ても焦りは生まれなかったが、理想の自分が頑張っているのを見ると流石に焦った、現状の自分との差異にだ。
 小説を書いているとtweetが増え、noteも書くようになる。物語以外の雑念をどこかに排泄する必要があるからだ。取り敢えず、ハングリーを取り戻すためには、こんな内容のnoteは排出しておくべきだ。そして今、僕は少し新しい。熱を取り戻す必要があるんだ。それが、恥ずべき現状を公開することによる、顔から出た火でも……
 とにかく、新年度ということでケジメです。

やる気に満ち溢れている!!!!!!!!!

 うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!


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