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ゼロの誘惑

 いつまでも大学垢ってのは令和に相応しくないので、インターネット用のTwitterアカウントを作成しました。結構、暖かくなってきたので。
 まぁ、何かするんじゃないですかね。

 こういったゼロから何かを始める瞬間が気持ち良くて、今まで何度転生したことか。しかし、大学生という肩書を使用しているので、暫くは縛られることでしょう、v子ちゃんという存在に……

 プラマイゼロという言葉がありますが、これは正確ではないと思います。マイナスの後にプラスがあっても、ゼロにはならない。マイナスとプラスがそこにあるだけ……まぁ、そんな厳密な話ではなくて、わかりやすさ、ポジティブさを重視した言葉だと思いますけれど。その日に100の幸せと50の不幸があったとして、幸せは50に減るわけではなく、100の幸せと50の不幸がある日だったって話をしたい。良いも悪いも、全て受け取って良い。
 全てのモノは世界に用意されているのです、僕も貴方も世界の一部でしかない。では、後は世界から何を受け取るか。これは芸術に触れるにあたって思い始めたことです。面白いアイデアも、僕が作ったのではなく、発見したもの。思いついたのではなく気が付いたもの。昔の人が和歌を読むように。三十一字に切り取るだけで、自ずと輝き出すほどに、この世界は美しい。
 それでも醜く見えるのが自分自身というものです。上っ面にはカビが生え、口を開けば泥が出る。だから時々、世界に還したくなる。ゼロという錯覚、捨てることによる見返りの期待。強くてニューゲーム気分。
 実際のところ、捨てる見返りは無いのですが、新しいことを始めるというわけですから、悪いことではないんですよね。かつての友人と顔を合わせづらくなるだけで……
 いや、別に今回は何も捨てていないんですが。寧ろ部屋のゴミを早く捨てるべき。そろそろマズい。

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