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2022年版 UiPath社によるRPA開発者実態調査結果の日本語速報レポート!


この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2022サマーの10日目の記事です。
昨日は@Chukiさんの記事「UiPath 製品で将来影響が出るかもしれないため絶対見ておくページ」、明日は@cheez_RPAさんの記事です。


UiPath 社がグローバル規模で一斉行っている RPA開発者実態調査('State of the RPA Developer)2022年版の結果が2022年7月7日に公開されましたので、独自に日本語速報レポートします!


UiPath社のRPA開発者実態調査レポート(State of the RPA Developer Report)とは?

UiPath 社が世界の RPA に携わるプロフェッショナル(RPA 開発者)を対象にインターネットでのアンケート調査(定量調査&定性調査両方を含む)を行った結果のまとめレポートです。2020年から開始され、今年で3年目となります。

2022年版のRPA開発者実態調査について

2022年の調査は、例年同様に春に約1か月強の期間、インターネット回答による英語のアンケート調査が世界規模で行われました。

2022年の調査では、RPA 開発者が何を必要としているか、個人の成長、経済的な利益、開発者という役割の成熟度やキャリアパスについてどう感じているのかをよりよく理解しようというところに焦点があてられたようです。

UiPath社 2022年版のRPA開発者実態調査アンケート案内ブログ(英語)↓

アンケート自体が英語ということもあり、例年は日本の RPA プロフェッショナル達からの回答数は少なかったのですが、2022年は UiPath 日本のコミュニティマネージャが日本語で回答する裏技などを展開し、日本からも積極的にアンケートにご参加いただいていたようです。

2022年版のRPA開発者実態調査結果レポート

比較的に新しいオートメーション業界で RPA というテクノロジーに携わるプロフェッショナル達の過去3年間の動向、RPA開発者が日々の就業環境で経験していること、RPA 開発者というキャリア形成はしやすいのか、RPA 開発者のスキルレベルなどについてが深堀りされたレポートになっています。
2022年は、グローバル規模で1500人以上の RPA プロフェッショナルからの回答があり、日本を含む アジア太平洋地区 (APJ) の回答者数はなんと全体の58% とのことですので、日本の RPA プロフェッショナルの声も反映されているようですね!

UiPath社 2022年版のRPA開発者実態調査結果レポート (英語) ↓

UiPath 社 2022年版の RPA開発者実態調査結果の考察ブログ「調査結果からわかる CoE リーダー向け5つの重要ポイント」(英語)↓

日本語速報!2022年版のRPA開発者実態調査結果

では、ここからは、UiPath 社が英語で公式公開している調査結果('State of the RPA Developer 2022')から、私の独断でピックアップしたポイントを日本語で速報レポートします!

3年連続調査から UiPath 社が学んだこと!

① RPA 開発者は引き続き増加傾向にある
献身的かつ意欲的な労働力として RPA 開発者数は引き続き増え続けています。チームの規模は大きくなりつつあり、半数以上の回答者が所属先企業は、来年以降(秋以降)、RPA 開発者の採用をさらに進めていくに違いないと回答しています。

② RPA 開発者たちのキャリアに対する満足度が年々向上
RPA 開発者たちのキャリアに対する満足度は年々上昇していて、65%以上が自分のキャリアに非常に満足していると回答しています。

③ RPA を中心としたオートメーション業界の成熟度がアップしている
半数以上が RPA プロフェッショナルとしてのキャリア歴が少なくとも3年以上と回答しており、RPA を中心としたオートメーション業界の成熟度も増しているようです。 30%が所属先企業の RPA 導入歴が5年以上だそうです。ちなみに、2021年は全体の16%でした。

④ RPA 開発者の熟度により、お困りポイントが違う
RPA プロフェッショナルがフラストレーションを感じるポイントについて、初心者はトレーニング不足に悩み、より経験を積んだ専門家レベルたちは、自動化に適していないプロセスの自動化を依頼されることに頭を悩ませているようです。

⑤ UiPath コア製品の専門性を継続的に高めつつ、 AI領域製品の専門知識も開拓中
2022年の調査では、UiPath の使いやすさと満足度も深堀りした結果、RPA プロフェッショナル達は、UiPath Studio や Orchestrator のようなコア製品の専門性を継続的に高め続けている一方で、UiPath AI Center や UiPath Document Understanding という UiPath の AI/OCR 領域の製品の専門知識も意欲的に習得しているということです。

調査結果の6つのポイント

ポイント1:RPA 領域は拡大中かつ組織は自動化の加速を推進
全体のほとんど(91%) が所属先企業がこの先12カ月間により多くの RPA プロフェッショナルを採用するだろうと想定しています。
全体の43%が RPA 関連業務に従事する従業員数が25人以上の企業で就業していると回答しています。ちなみに去年は34%でした。
また、5人に3人のRPA 開発者は、別のロールから現在のキャリアへ転身しており、ソフトウェア開発者からの転身が多いとのこと。うち53% はキャリアチェンジが容易だったと回答してます。

ポイント2:RPA 開発者は、オートメーション領域における将来を楽観視
自動化実績の有無に関わらず、 RPA プロフェッショナル達は、自動化領域が拡大していると感じています。
全体のうち65%が非常に満足していると回答していて、これは2020年の調査開始から上昇傾向にあります。事実、 RPA プロフェッショナル達は、仕事のあらゆる側面において、非常に満足していると回答する割合も多いです。仕事に対する満足度がアップしていること、自分の仕事に対する誇りを感じていることがわかります。昨年の87%からに増し、全体の90%が RPA が社会に対し、プラスとなる影響があるであろうと考えていてます。

ポイント3:RPA 開発者は、組織の自動化テクノロジー選定に
ソリューション構築を担う RPA 開発者は、意思決定においても社内へインパクトを与えているようです。5人に4人の RPA 開発者が、自社で使用するツールに対し影響を与えていて、82% が組織が RPA 開発者の仕事を評価している回答しています。

ポイント4:RPA 開発者としてのキャリア歴が少なくとも3年以上が半数以上
5人に3人のRPA 開発者は別のロールから現在のキャリアへ転身ています。83%が RPA 開発者としての仕事が次のキャリアへプラスの影響があるだろうと回答しています。RPA 開発者は、平均的に4つの方法で RPA を学習しており、最も一般的な方法が、ビデオによるチュートリアル、オンラインコース、製品公式ガイド、オンラインのフォーラムを活用しているということです。

ポイント5: UiPath は自動化ジャーニーをサポートしており、RPA 開発者にとって必要不可欠なリソースである!
RPA 開発者は、UiPath がユーザフレンドリーであること、簡単に習得できること、またコミュニティがあることから、UiPath を好んでいるということです。 UiPath ユーザは、UiPath に対する帰属意識があり、77%が 自分自身が UiPath コミュニティのメンバーであると考えています。RPA 開発者は、自身のキャリア構築にあたり、UiPath Studio、 UiPath AI Center、UiPath Orchestrator 、 UiPath Document Understanding を活用していくことに興味があるようです。

ポイント6:次世代のRPA 開発者は多様性と習得に興味がある
本調査に回答した学生は、他の RPA プロフェッショナルのサンプルよりも多様性が高く、回答者のうちほぼ半数が女性(女性と認識しているジェンダー)で、全体の72%が卒業後は、RPA 開発に関わる仕事に就きたいと考えています。学生たちは、現場での実務経験を培いたいという思いが強く、77% が RPA 開発に関わるインターンシップに興味があり、17%は既にそのようなインターンシップ経験がある、またはインターンシップ中ということでした。学生が RPA 開発のキャリアに興味がある理由トップ3が「おもしろそうな技術であること」、「容易に習得できること」、「報酬が魅力的であること」だそうです。

最後に

皆さん、いかがでしたでしょうか?
より詳細な結果を確認された方は、英語版のレポートを見てみてください。
今後もオートメーション業界はどんどん広がっていきそうですね。

アンケート結果に UiPath コミュニティについて言及がありました。
グローバル規模のコミュニティ参加も面白そうですが、日本語で参加されたい方は、日本でも UiPath Friends というユーザコミュニティがありますので、まだ参加したことがない方は、参加してみてくださいね!

ちなみに 2023年版はこちら


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