【ワンポイント英文法】第4文型
文法の解説、大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。
第4文型
英語には大きく分けると、5つの文の語順がある。その中の1つが第4文型です。語順は、「SVO1O2」です。入る品詞もチェックしましょう。S、Oには「名詞」が入ります。Vには「動詞」が入ります。
ex. I gave you a watch. 「私はあなたに時計をあげた」
「SはO1にO2をVする」という訳になる。また、基本的にこの文型を取る動詞は、人にモノを与えるという意味になります。O1には人が来ることが多いがモノが来ることもある。
第4文型と第5文型
第5文型は「SVOC」の語順になって、Cには「名詞」「形容詞」のどちらかが入ります。つまり、Cが「形容詞」なら第5文型だとわかりますが、「名詞」だった場合、第4文型と品詞の上では同じになってしまいます。そのため、識別が必要なのです。
ex. I gave you two books. 「私はあなたに2冊の本をあげた」
ex. I called the cat Tom. 「私はそのネコをトムと呼んだ」
Vの後ろの2つの名詞がO1≠O2になった場合、第4文型になります。一方、イコール関係になった場合は、第5文型になります。
上の例文では、you ≠ two booksなので、第4文型。 the cat = Tomなので、第5文型になります。
第3文型への書き換え
第4文型は第3文型へ書き換えることができる。
ex. I gave you two books.
→ I gave two books to you.
第3文型にするということは、O(目的語)が1つ消えるということです。そのために、前置詞を使います。
上の例文を見てみましょう。「you」に「to」をつけて、後ろに置きます。これで第3文型になります。付ける前置詞は動詞によって変わるので覚えましょう。
基本的に、相手に届く場合は「to」を使います。また、「deny」も第4文型を取ることがあります。「与えない」という意味なので注意しましょう。
ex. give / lend / show / hand / offer / pass / pay / sell / send / teach / tell / deny
一方相手のために何かをするタイプの動詞は「for」を使います。
ex. buy / find / cook / make / choose / get / leave / play / sing
また、「of」を使うものもあります。ex/ ask / beg
save / cost / take / spare / envyなど書き換えられないものもあります。注意しましょう。
エンドフォーカス
ex. I gave my mother two books.
ex. I gave two books to my mother.
英語は後ろに重要なことをもってきます。それは、新情報が来るからです。もちろん、旧情報より知らない新情報の方が情報価値が高いからです。重要でないこと → 重要なことの流れになっています。これを文末焦点の原則といいます。
2つの例文は書き換え可能であると習いますが、実は書き換えることで意味が変わるのです。文末焦点から言うと上の文はtwo books、下の文は、to my motherが情報価値がある新情報になります。
この2つの文は求められているものが違うので、位置が異なるのです。つまり、上の文は「What did you give your mother?」に対する答えを想定しているので「two books」が新情報になります。
一方、下の文は「What did you give two books to?」に対する答えを想定しているので、to my motherが新情報になります。
奪う
第4文型は基本的に「与える」という意味になりますが、例外的に「奪う」という意味になるものがあります。
take 「O1に時間、労力がかかる」
cost 「O1にお金、犠牲がかかる」
save / spare 「O1から手間、時間を省く」
難易度が高い単語
wish / afford / allow / cause / sharge / loan も第4文型を取る
イディオム
do O1 good 「O1に益を与える」
do O1 harm 「O1に害を与える」
do O1 a favor 「O1のお願いを聞き入れる」
覚えるポイント
1、第4文型と第5文型の識別
2、第4文型の動詞
3、第3文型への書き換えの仕方
サポートされたお金は英語の教材に全部使います!よろしければサポートお願いします!