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【参考書レビュー】「意味順」式 イラストと図解でパッとわかる 英文法図鑑 田地野彰

教育言語学の最新の研究成果に基づき、英文法の全体像と、それぞれの文法項目がどのようにつながっているのかを可視化。



雑感

 英語は語順がとても大事です。日本語は助詞があるので、語順をある程度変えても意味が伝わりますが、英語はそうはいきません。この語順の感覚を手に入れることが英語上達の第1歩なのです。

 しかし、初学者用の参考書で、この語順に特化して教えてくれるものは少ないのが現状です。小学生用、中学生用の英語の参考書は、一般的な文法が書いてあるだけでものが多く、そのため語順を意識できている人は少ないのです。

 そこでこの本がオススメなのです。

良いところ

+特に良いのが、網羅的に語順という点から文法を解説している点です。文法を習っても読めないのは、結局英文を見た時にその文法が整理できていないからです。すごく簡単に言えば、述語の位置には、時制(現在形、過去形など)、助動詞、受動態など文法が来るとわかっていないってことです。このようにどの位置に習った文法が来るかを意識できると文法が整理でき、一気に英語の構造がわかるようになります。
→この語順という観点は英文解釈の基礎になる話です。そのため、すごく苦手な人の英文解釈の基礎としても役立つかもしれません。

+イラストがありわかりやすい。直感的に理解できるので良い。

「ドラえもんの英語おもしろ攻略 ひみつ道具で学ぶ英語のルール」こういった本もある。かなり評判は良いらしい。

注意するなところ

+人によっては理解できないかもしれない。

+文法の解説が詳しいわけではない。どちらかというと、文法を一端習いました→その後に語順という点から整理するという目的で使うのが良いと思う。

+意味順がすべてではない。やはりこのルールにならないものがあるので、レベルが上がったらもう少し発展性のある基礎的な知識を身に着けてほしい

似ている参考書

「一億人の英会話」語順に意識しているという点では似ていると思います。こちらの参考書も結構オススメです。

「基本にカエル英語の本 英文法[文のしくみ]」もっと英語のしくみについてしっかり理解したい場合はこちら。

練習用の参考書

語順に関して練習したい場合はこういう参考書が出ているので追加でやると良い。



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