【ワンポイント英文法】三単現のS

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しに。

---

三単現とは？

　三単現とは、三人称、単数、現在形の略です。三単現のSとは、その三単現のとき、動詞にSをつけましょうというルールです。もう少し詳しくすると、主語が三人称、単数で、動詞の部分が現在形のときに動詞にSが付くということです。

人称とは？

　まず、人称の話をします。

一人称とは、話し手のことです。つまり「I」「We」のことです。

二人称とは、聞き手のことです。つまり「You」のことです。

三人称とは、話し手、聞き手以外のことです。一人称、二人称以外のことです。つまり、「I」「We」「You」以外のことです。

単数とは？

単数とは、１人、１つとかのことです。２人、２つ以上は複数になります。

現在とは？

現在とは、現在形のことです。動詞の時制のことです。動詞の時制は、過去形などさまざまありますが、現在形のときに、三単現のルールが適応されるのです。

Sのつけ方

Sは動詞によって、つけ方が変わります。

普通は動詞の原形の語尾に「s」をつけます。しかし、
　ex. come 　→　comes

動詞が「-s / -x / -ch / -sh / (子音＋o)」で終わる場合には、「es」になります。また、
　ex. miss →　misses　/　mix　→　mixes　/　
　　 teach　→　teaches  /   finish　→　finished　/　
　　 go　→　goes

動詞が「子音＋y」で終わる動詞は「y」を「i」に変えて、「es」をつけます。
　ex. cry　→　cries

　have → has のように不規則に変化するものもあります。これは覚えるしかありません。

読み方

「s」の読み方は「iz」「z」「s」の３つです。

無声音で終わる場合は「s」と発音します。一方、有声音で終わる場合は「z」と発音します。しかし、「s / ∫ / tʃ / z / dʒ / ʒ」で終わる場合は、「iz」と発音します。

ex. talks / laughs　「s」タイプ

ex.goes / runs　「z」タイプ

ex. misses / washes / teaches / rises / judges　「iz」タイプ

具体例

☆ 「I」like apples.　→　I「like」apples.
　　「I」は一人称なので、三単現の「三」のルールに当てはまりません。

☆「He」like apples.　→　He 「likes」apples.
　　「He」は三人称で、単数。時制は現在形。ルールに当てはまるので、「s」を付けます。

☆「They」like apples.　→　They 「like」apples.
　　「They」は三人称ですが、複数なので、三単現の「単」のルールに当てはまりません。

☆「Tom」like apples.　→　Tom 「likes」apples.
　　「Tom」は三人称で、単数。時制は現在形。ルールに当てはまるので、「s」をつけます。

☆「My brother」like apples.　→　My brother 「likes」apples.
　　「My brother」は三人称で、単数。時制は現在形。ルールに当てはまるので、「s」をつけます。

☆「My sisters」like apples.　→　My sisters 「like」apples.
　　「My sisters」は三人称ですが、複数なので、三単現の「単」のルールに当てはまりません。

☆「Tom and Ann」like apples.　→　Tom and Ann 「like」apples.
　「Tom and Ann」は三人称ですが、複数ですので、三単現の「単」のルールに当てはまりません。

☆ Tom「liked」apples.　→　Tom 「liked」apples.
　　「Tom」は三人称ですが、時制は過去形なので、三単現の「現」のルールに当てはまりません。

応用

ex. Playing tennis makes me happy.　「テニスをすることは、私を幸せにします」

動名詞、to不定詞も三人称、単数扱いをします。

ex. I have a friend who lives in Tokyo.　「私には東京に住んでいる友達がいる」

関係詞の主格の場合は、「s」をつけるのを忘れがちになります。a friendは三人称、単数、liveは現在形のため「s」をつけます。

ex. Who likes you?　「誰があなたを好きなの？」

wh-節は基本的に、三人称、単数扱いをします。もとの形によっては複数の可能性もあります。

ex. The number of skyjackings has risen alarmingly this year.
　「今年スカイジャックの件数が驚くほど増えている」

　The number <of skyjackings> has risenなので、主語はthe numberになる。このように、主語と述語の間に、修飾語が入った場合は、間違えやすい。skyjackingsに「s」が付いてるので、余計に間違えやすい。

覚えるポイント

１、ルールを覚える。三単現とは？

２、「s」のつけ方を覚える

３、読み方を覚える