【参考書レビュー】大学受験のための 英文熟考 上 改訂版
観察力をつける。
改訂版が出たので、書き換えました。
レベル感
入試基礎~難関私立
表紙に「英文法以上英語長文以前」と書いてあるようなレベル感。
改訂されて変わったところ
英文が1/3くらい変わりました。結構な数の改訂だと思います。まったく違う英文が入っていたり、英文の前後の文が追加されるなど。
レイアウトがかなり変わりました。入門英文問題精講のようになりました。つまり、4つの英文の白文があり、その次のページに英単語の解説があります。これは人によって、使いにくくなったと感じるかもしれません。前は解釈の説明のところに書いてあったので、そっちのほうが個人的に使いやすいかもしれません。
部分訳がなくなっています。その代わりに、日本語訳例の下に、別解や間違いやすい例が書かれるようになりました。ここはとても参考になります。和訳がある人には採点しやすくなりました。アマゾンのレビューを見てみると昔のものは和訳が意訳すぎるという批評がありました。たしかに、直訳ではないので難しいところですが、今回のものは、なぜこのように訳すのかが結構詳しく書いてあります。これは参考になります。
音声がスマホで聞けるようになった。前まではCDでしたが、二次元コードが付いており、音声と解説が両方すぐに聞けるようになっています。講義解説は新しくしているようです。聞いてみましたが、ここは必ず聞いたほうが良いと思います。飛ばさないようにしましょう。
あと、紙質が変わりましたね。the rulesぽい?感じです。
最後は、解説が結構変更されています。感覚的にいうと、優しくなった感じがします。大事な部分は大文字になったりしていて、前よりは読みやすくなっています。
時間がある場合は、入門問題精講の後にやるとよいと思います。
良いところ
この本を学ぶ人へのところにこの本のコンセプトが載っているが、その内容がよい。
英文にはすべて構造が載っている。
何回も大切なポイントを練習できる。これでもかと同じポイントが出てくる。でも、意識して練習しないと意味ないから、ちゃんと、ポイントを使うよう意識して読むこと。
良い感じに騙される英文が載っていて勉強になる。良い英文が選定されている。
解説が詳しい。なぜこう考えるのか、こう考えてはいけないのかが丁寧に解説されている。独学にはうれしいのではないか。
単語の解説が良い。訳だけでなく、プラスのポイントが書いてあってよい。品詞を意識していて、すごく良い。
× 部分訳と全体訳が分かれており、部分訳は直訳に近くて便利。
× CDが一応付いている。参考書に書いてある解説だけで十分。
和約の仕方も詳しく書いてあり、国立の対策にも使える。
みんなが適当に読んでそうな大切なところがまとまっている。このポイントがしっかりできれば、レベルは上がる。
イマイチなところ
人によっては、文章が多く感じてしまう。スッキリとしたのが好きな人には合わないかもしれない。
他の文法書と理解の仕方が違う箇所があるので人によっては、合わないかもしれない。あと、少し説明が足りない箇所もある。
網羅度は低い。下をやるとオーバーワークになるかもしれない。
⇒ 網羅度は低いが逆にいうと、大切なところはしっかり載っており、みんなが間違えてしまいそうなところを練習できる良本。
索引がない。整理されていないので、もう1度勉強するときは少し大変。
勉強法
1、熟考編をコピーする。
2、自力で訳してみる。SVOCなど、構造も把握する。
3、熟考の手がかりをヒントにして考えてみる
4、解説を読む。単語や文法、なぜそのように解釈しないといけないのか。次回間違えないようにするには、どうしたらいいかなどを考える。
5、10回音読する。構造と訳を意識しながら読む。
6、日にちを空けてもう1度訳してみる。できないところは再度、復習して、音読を5回する。
7、できないところは、再度復習を行う。すべての文ができるようになるまで行う。
同じレベルの参考書
同じ著者の参考書。個人的にはこっちの方がオススメ。
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