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【ワンポイント英文法】名詞節を導く接続詞

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。



接続詞の基本はこちら。

名詞節

 名詞節を導く接続詞とは、その接続詞を足すと文章が名詞になるというものです。名詞のカタマリになるのです。

名詞の位置

 名詞節ということは、文章のカタマリで名詞の位置に来ることができるということです。

 名詞が来る場所は、SOCと前置詞の後ろになります。つまり、この位置に名詞節のカタマリが来ることができるのです。

文章 → 名詞

 私は 彼が正しい 【 】 を知っている

 上の日本語は変だと思いませんか?ではどうすると正しいかというと、【 】の中に、「ということ」をつけると自然になります。では、なぜこういったことが起こるのでしょう。

 それは、「を」の前には、名詞が来るのに、「文章」が来ているからです。そのため、おかしいと感じたのです。しかし、文章に「ということ」を付けることで「文章」→「名詞」になったのです。なので、自然になったというわけです。

文章 → 名詞 英語

 では、先ほどやった文章を実際に英語に直してみましょう。

 私は 彼が正しい 【 】 を知っている 

 これを英語の語順にすると

→私は / 知っている / 彼が正しい

 これを英語にすると

→I know he is right.

 このようになります。しかし、これではおかしいのでした。「ということ」を入れないと意味が通らないということでした。「ということ」という意味は英語では「that」を使います。置く場所は、内容のまとまりの前です。

 私は 【彼が正しいということ】を知っている

 なので、he is rightの前に置きます。that he is rightになります。よってまとめると

 I know that he is right

これで「私は彼が正しいということを知っている」という意味になりました。

thatは省略できる

 上の説明では少し誤解する説明をしてしまいました。なぜかというとthatは省略できるからです。

 I know (that) he is right. の「that」はなくてもいいのです。

 では、なぜなくても良いのでしょう?それは、thatが省略されているとわかるからです。

 主語(名詞) → 述語(動詞) → ときたら次は何が来るでしょう?そうですね。目的語(名詞)ですよね。しかし、I know → heと来ています。何がおかしいかわかりますか?

 heは主格のときに使うものです。つまり、目的語の位置にあるわけはないのです。そのため、ここは主語が来ている → 文章が続く → thatが隠されているとわかるのです。これは人称代名詞以外でもそうです。

 I know the book  ここまでは、まだthe bookが目的語の可能性があります。しかし、

 I know the book is… この瞬間にknowの後ろは文章が続くとわかり、thatが省略されていると解釈できるのです。主語 → 述語 → 主語 → 述語になるのは特殊な動詞なのでわかるわけです。

種類

 名詞節を導く接続詞は、以下の単語です。

that 「~ということ」
if / whether 「~かどうか」
lest 「~しはしないかと」
but(that) 「~ではないということ」

位置と例文

1、主語


 ex. That Tom passed the exam is true. 
 「トムが試験に合格したのは本当だ」

 太字が主語の位置になります。ここにthat SV(文章)が来ています。文章がまとまって1つの名詞という感覚に気を付けましょう。

 また、この場合、形式主語を使うことができます。

 ex. It is true that Tom passed the exam

 同時に、形式目的語もthat節を取ることができると覚えておきましょう。

2、目的語

 ex. I know (that) he is right. 
「私は彼が正しいということを知っている」

太字が目的語になっています。

3、補語

 ex. The problem is that your are wrong.
 「問題なのは、君が間違っているということだ」

 「is」の後ろなので、補語になります。

4、前置詞

 ex. She takes after her father in that she is fond of rock.
 「彼女はロックが好きだという点で父親に似ている」

 in thatで「~という点で、~であるから」という意味になります。thatが前置詞に来るのは、一部の前置詞なので注意しましょう。

5、同格

 ex. I heard the news that she won the gold medal in Judo.
 「私は彼女が柔道で金メダルを取ったというニュースを聞いた」

 thatには同格という用法がある。「~という」と訳し、名詞の後ろに置いて、その名詞の説明をするものです。

 thatにはさまざまな用法があり、意味を識別するのが大切です。

lest but

 ex. We hid behind the trees lest they should see us. 
 「彼らに見つからぬように私たちは木陰に隠れた」

 ex. I am not sure but she is right.
 = I am not sure that she is not right.
 「彼女はきっと正しいだろう」

 butは「that ~ not」にすることができます。

覚えるポイント

1、名詞節を導く接続詞とは?

2、どんな種類があるか

3、どこに置かれるか

4、thatの使い方


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