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【参考書レビュー】八澤のたった7時間で英文解釈 八澤龍之介

しがらみがないから個人的に思ったことを書けるってもんよ。ちなみに矢澤じゃなくて八澤だから間違えないであげて。


雑感

個人的に超楽しみでした。解釈ポラリスが発売されるくらい楽しみだったのに。簡潔にいうと、解釈ポラリスと同じく残念でした。なんですかね、期待しぎるとよくないんでしょうか。正直まだこんなもんじゃないでしょ。

なんて言えばいいかな。個人的には肘井学の読解の英文法でできるようにならない生徒をたくさん見てきて、それをね、解決してくれるかなって思ったわけですよ。Youtubeでも駆逐できるって言ってたし。期待するじゃん。

これが良すぎるのが悪いんですよね。

今までに発売されている初心者用の英文解釈の本に対する自分の考え方はここに書きました。興味があったら参考までに読んでみてください。

良いところ

+覚えるところがまとまっているミニブックが付いている。この本の最大の良いところ。教えてて思うんだけど、参考書って、内容を覚えなきゃいけないのに、覚えるために最適化されてないのが多いよね。これを覚えて!!!って書いてあるのに、赤シートで隠せない、文字が羅列してるだけとか。そういう意味で

この黄色リーディング教本大好きなんですよね(ちなみに実践演習が一番神だと思う)。このたった7時間で英文解釈も読んでいて、たぶん黄色リーを参考にしているだろうなって箇所(内容ね!)がまあまあありますね。(昔から1問1答を採用しているのは、出来ない生徒を見ているって感じ)。あと動画でわかる英文法を参考にしてるね。

+暗記をしないとダメと言っているところ。解釈も前提知識の暗記は必要なんです。

+授業動画がついていること。英文解釈は授業形式の方がわかりやすいと思います。

+内容としては、英文解釈初心者がわかってほしい内容になっている。関係詞関連が結構詳しめでGOOD!

+[名]〈形〉(副)のカッコが自分と同じところ。やっぱりこれだよね。

+日本語訳にSVOCがある。これは良いですよね。英語長文のハイトレはこの形式になっていてとても好きなのでGOOD!

+雑談パートが好き。古典のときのも好きだった。

+ウォルト・ディズニーの名言を扱っている点。ディズニー好きなんでGOOD。あと倒置の箇所で「With great power comes great responsibility.」が来たら最高によかったのに

+演習プリントがダウンロードできる。Line登録はしないとダメっぽいけど、あと問題数は少ないけど。

+最後に、この先の勉強法について結構詳しめに書いてあるので参考になる。ちなみに、SPEED攻略の国公立大編あるじゃん!って思いました。


イマイチなところ

+品詞と文の要素の関係の説明がイマイチ。これでわかるならカシコいね。

+いきなり、「イコール」とか第2、3、4、5文型をあんまり説明してないのに出てきて、、、んっ?、、、気のせい?

+自動詞と他動詞の区別を「~を」ってツッコめる!!!って多用するのは個人的にあんまり好きじゃない。個人的にね。

+全体的に、絶妙に初心者がつまづく箇所を端折ってる。プロセスとかね。

+識別に関しての内容がイマイチ。あと、まとめてやった方がいいかも。when識別あるのは良いけどね。

+同格は正式には名詞やね。ここはまあうん。人によるかな。一応書いてあるみたいね。

+動詞の語法がないところ。本書のこだわりポイントに理由が書いてあるが、やっぱりあったほうが良い。っていうか動詞の語法のまとめページがある方が圧倒的に便利。何度も見返すように設計されているなら、ほしかったなあ。動詞が一番大事って言ってるやん。
→どうやら10時間英文法に載っているらしいね。いやこっちに載せてよ。

+間違いや単純化しすぎているという指摘が多い。ここに関しては、多くの人は初学者だから良いみたいな擁護をしているが、そういう問題じゃない気がする。たぶんミニブックがあるからわかると思うんだけど、これって反復して暗記するために作られているんだよね。7時間って書いてあるけど、授業が7時間なだけで、身に付けるにはもっと必要。わかるかな?たくさん時間を使って身に付けたものが間違ってるわけ。どう?だから正直ここには細心の注意を払って出版してほしかったなあって印象。
→ただね、単純化に関しては、正直難しい問題ではあると思う。これって算数の「はじき」と似てるような気がするんだよね。正直はじきは邪道なんだけどさ、それで教えなきゃいけない理由もわかるんだよね。だから難しいなあって感じ。ただ、個人的には正しいことをわかりやすく説明できることを諦めずに目指していきたいね。

はじきといえば… 代ゼミの先生ってええよなぁ。

使うときの注意

+動画を必ず視聴すること。参考書だけで完成しているものではない。動画+参考書で1つって本になっている。だから、参考書だけ読み進めていっても???になるよ。

+意外と難しい。これ何が難しいかっていうと、この本のレベルが中学卒業レベルになっていることかな。意外とね、これくらいは知っているよねってレベルが高い気がする。なのに説明は曖昧だから、うーんって感じ。著者いわく中学レベルは入っていて、高校の授業はそれなりに受けたレベルらしいです。あと、詰め込みすぎて、1つ1つを丁寧に練習できないから、たぶん実際にやってみると難しいと思う。たぶんリーズニングゼミとかコンサルティングとかそういうチェック出来るのがあるからなんとかなったのかなって個人的に思ってる。偏差値30~40にピッタリ!!!とか紹介しないでほしいそれは本物の偏差値30~40じゃないよ。ビリギャルに近い感覚。
 →たぶんこの本でも出来ない子がいる。なんで出来ないかというと、もちろん単語は覚えているという前提で話すと、品詞、文型の判断の練習がぜんぜん足りなくて出来ないからだと思う。それなのに、そこはもう出来たよね?って感じで新しい知識に進んでいくから結構大変だと思う。そういう意味で最後にテストがあり、低い点数はドリル、高い点数は入門英文に移るのは、理に適ってはいる。理に適ってはいるが、ある種、この本で低い点数を取ってしまうことを是としてはいけないのではないだろうか。その層を救うんちゃうん?正直いうと、この本でできるやつは賢いよ。この本を低偏差値から出来るっていうのは、正直本当???って思っちゃう。「抽象」をまとめた参考書やで?もちろん少しはいるかもしれないが、大多数ではない。たぶんこの本を使うには、先生が必要だと思う。じゃあ先生がいたら違う参考書の方がよくない?って思う。他にもどういう人に対して良いか考えたんだけど、かなり制限があるように思えたから、感想はうーんって感じって思ったわけ。えっとね、7時間英文解釈は、賢い子が7時間でしっかり学べるものにした方が合ってた気がするね。または、7+3時間英文解釈で残りを補ったりね。正直、下の子を助けたいなら、バランスが悪い。

ちなみに品詞、文型、句や節を学べる参考書は、たとえば、以下のようなものがあります。


+練習する中で慣れてがまあまあある。

+音声がない

+あと、知識的には1冊でMarch合格点行けるって言ってるけど、この本はバトンだから!他で補ってとも著者が言ってる。矛盾。つまり、無理なんだと思うよ。他にも必要ってこと。

脱線の話

多くの子に教えてきて思うんだけど、ルールを使う練習があまり入ってこない生徒がいて、そういう子って頭の中に英文が少なすぎることが多いんだよね。いわゆる演繹と帰納みたいな話なんだけど、こういう子にルールはこう!だからこうでしょ?って言っても響かない?ことが多いんだよね。たぶん中学くらいのレベルの英文がしっかり入っている子は大丈夫だと思うんだけど。

そういう意味で、初心者用の英文解釈の本って、どこの内容を扱うかも大事なんだけど、実は量が大事だったりするんじゃないかなって思う。とりあえず、文型、句と節くらいを死ぬほどたくさんやって、その後にSVの発見だったりをする方がスッキリ入って来る。ちなみにSVの発見に特化したおすすめのドリルはこれ。



あと他のムビスタシリーズも発売予定なのでめっちゃ楽しみですね。特に英文法!マナビズム生は解釈とこれを一緒に始めるらしいです。もしかしたら、これが発売されたら評価が変わるかも?あと、大岩やポラリス1の流れを止められるのかどうか… 宗先生は、

 この参考書の挽回ができるのかどうか…気になります!

今更だけど、基本はここだ!すごいね。


【追記】発売からバチバチな展開に

このように良い意見もあれば、

このような意見もありました。Xでは、他にも、たぶん本書だろうというポストがありましたが、断定はしていないので、載せませんが色々ありました。amazonのレビューもなかなか辛辣な意見が複数ありましたね。

賛否がある参考書みたいですね。解説だけでなく関先生みを感じますね。


難しいですが、刺せるときにしっかり刺す勇気があるのが、個人的に好みのレビュワーだなと感じます。献本は難しい問題です。

そういえば、翌日出たYoutubeはいきなり非公開になりましたね。さすがに他の解釈書を非難しすぎてヤバいなって思ったのでしょうか。もりてつ先生も色々言ってましたし…。マナビズムといえば、昔、実際に英文を使ってSVOCを振っていく動画を出しましたが、間違っていたため、非公開になってしまいました。わからないですが、英文解釈に呪われているのでしょうか…

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